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正社員で働く人より、フリーランスでドライに働く私の姿勢が上司から意外にも評価されていた話。

最近、契約社員として月に数回だけ働いている職場の上司と面談をしました。年に一度、仕事の評価をする、というような、ある意味会社として決められた形式的な面談なので、私は当たり障りないことを話してさっさと終わりたいと思いながら臨んだ面談でした。

それが、おもいもよらず、私のことをとても評価しているという話の展開になり、仕事の回数を増やすことは可能かどうか、というような話に発展しました。

そこで、「私のどういうところが評価されているのか
ということを、客観的に分析してみたら、
これからの時代に求められている仕事への姿勢とも考えられるし、
この時代における、求められている人材の変化
とも捉えられるなと思ったので、今日はそのお話です。

決して、仕事で評価された自分を自慢したいというような話ではなくて、
え?こんな姿勢が実は今は評価されるの?というような、
自分の中でも驚きがあったので、頭の整理のためにも、
共有してみたいと思います。

他のスタッフとは違う私の仕事に対する姿勢

私はフリーランス看護師として働いています。

そのため、月に6~10ほどの職場を行き来し、毎日別の臨床現場で働く、そういった働き方をしているので、今回面談をした会社の仕事も週に1回しかいかない職場なのです。
なのでそもそも、正社員やその職場だけで生計を立てている人とはその職場に対する思いが良くも悪くも薄い。軽い、ドライ。
これが、まず決定的に私と他のスタッフと違う点でした。

そのため、他のスタッフのように、もっとここを良くしたいともあまり思わないし、要望もとくにない。働く上で困っていることもとくにない。
面談などでもあっさり、さっぱりしているのです。

でも他のスタッフはそうではありません。
よく言えば熱心だけれど、改善してほしい点や働く上での問題点などを他のスタッフは強く訴えてくるので、上司としては最近かなり参っていたようなのです。

私にだけ困っていることを話し出した上司

私だけ他のスタッフとはちょっと雰囲気が違うと、上司も悟ったようで、評価の面談はそこそこに、最近の職場のスタッフについての悩みを話しだしました。
できたら、私にスタッフたちの間に入ったり、火消しなどの役目をお願いしたいような内容でした。

私は自分の働く姿勢について正直に話をしました。
月に数回しかこない職場なので、いい意味でも悪い意味でもあまり強い思いはない、ということ。
もともと職場の仲間とつるんだり、仲良しこよしするのも好きではないので、仲良くしすぎたりあえてしないこと。

中立であったり、ドライに考えていたり、人間関係はつかずはなれつ、
を基本にしているので派閥のように誰かの側にだけ近づいたりもしないし、
上司だろうが、同僚だろうが、誰かを一方的に非難することもないし、
誰かを支持することもしない。

だから、他のスタッフがみな上司VSスタッフみたいになっているところに、私は個人的には加わりたくはないけれど、
かといって、それを説得したり火消ししたり、そのようなリーダーシップ性もない。
上司は多少がっかりしたかもしれませんが、人間関係のいざこざなどには巻き込まれたくない。

会社のために忠誠を誓う人よりもドライな人が求められる時代

自分の評価をしてもらう、というような面談で、本来なら、自分はあまりその会社に強い思い入れはない、とか、とくに何も期待してない、とか、淡々と仕事をしている、人間関係は希薄でいい、などという話はマイナスにとられそうな話です。

でも、他のスタッフが、強い要望を主張していたり、その会社に固執しているような状況渦では、私のように一歩ひいて、状況をみているスタッフの存在は、ほっとするようでした。

そのためか、「仕事の回数を増やすことはできますか」という話に発展しました。
しかし、私はできなくはないが、ここの仕事だけを多く増やしたいとは思っていないことも正直に話ししました。
あまり、一つの会社に多く入ると人間関係が濃くなりすぎて疲れること、他の職場でも看護師不足でもっと入ってほしいと頼まれていること、他にもやってみたい仕事があること、などを話し、直接その場では仕事の回数を増やすことには同意しませんでした。

私は「その会社にだけ依存している」と思われると、働く上で弱い立場になってしまうので、あえて仕事の回数は増やさずに、
「働くか働かないかは私が自分で決めている」という、対等な関係でいたい、と考えています。

恋のかけひきのようなコミュニケーションが得意

週に1回ずつくらいしかいかない、という働き方をいまはフリーランスでしているので、あまり人間関係では苦労しておらず、基本的に淡々と、ポーカーフェースで働いているけれど、
もう一歩踏み込もうかな、と思ったら実はコミュニケーションはわりと得意です。

恋のかけ引きのように、
ここで押したら相手は「いつでも落とせる相手」と思って逆に引いちゃうな、とか、
気のないふりをしたり、いまはあまり話しかけたりしない方が相手から興味をもってくるだろうな、とか、
ここで急に心を開いたらぐっと距離が縮まるな、とか。

でも、今はそういった本気を出した人間関係の構築はほとんどしていません。そうしなくても、だいたいのことがうまくいっているからだと思います。
仕事をする上で、とくに私のコミュニケーションスキルは、持ち出さなくてもスムーズに仕事ができている。
それだけ、ドライで平常心の仕事姿勢が、受け入れられているということでしょう。

できるだけ目立ちたくないという姿勢が意外にも評価されていた

私は看護師としてのスキルはあまりありません。もともと社会人になり、子育てをしてから看護師資格をとったので年齢の割にキャリアはありません。
私よりも看護師として多くのスキルをもっている人はたくさんいるし、管理職などを経験しているスタッフもいることを考えると、私はそのようなリーダータイプでもないし、責任ある仕事をしていくことも希望していない。

なので、私よりも仕事ができる人はどこの職場にもたくさんいるし、実際に一緒に働いていて、勉強になるなあ、と思うことはたくさんあります。

でも、最近、そのように私からみたらスキルが優れていると思う他のスタッフよりも、私の方が評価されているかもしれない、と思うことがあります。

なぜだろう。
思うに、仕事ができる人は、その分、できることを評価されたがっているし、アピールもしていることが多い。
その点私は、自分が大して評価されるほどの仕事をしていないことも自覚しているし、私が気をつけていることは「ミスしないこと」くらいなもので、あとは「怒られない程度に」働いているにすぎない。
「真面目で一生懸命」とは決していえないけれど、
承認欲求が強い、あるいは「圧が強い」人よりは、私のような圧が弱くて、
肩の力が抜けていて、ドライな人がいい、と思う人も結構いる。

とくに正社員が多く、毎日毎日同じメンツで顔を突き合わせている職場では、私のようにたまに来て、ひょうひょうと仕事をしている人がいると、
風通しがよくてほっとすることがあるみたいです。

***
自分で自分をほめているような内容の話になって、
少し違和感がありますが、
自分の自慢話をしたかったわけではなく、
こんな働き方や姿勢もあるんだなという、参考にしていただければ幸いです。
鼻に着くというような方がいたら、申し訳ありません。

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