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虐待が起きやすい施設の現場に〇〇あり。

先日、高齢者施設の職場で虐待防止に関する研修を受講。
その中で「虐待の芽チェックリスト」という用紙が配られ、15項目の設問に対し、「はい、いいえ」で答えるというものがありました。

要するに、設問に対して一つでも「はい」と答えた場合、
「その行動の延長線には虐待があるよん」、というやつです。

例えば、

問:利用者に対してちょっと待ってを乱用し、長時間待たせていませんか?

問:プライバシーの配慮に欠けたケアをしていませんか?

などなど。
夜勤中のやや注意力散漫な中で、やっつけ的にこのチェックリストにチェックを入れていたんですが、途中で、
ん!?
これはどこかで見たな。あー、これも!、あー、こんな場面もあった!あった!
と次々思いあたる項目があったんです。

いや、私じゃないです。でも、看護師のバイトで行った現場で、見かけた光景。
たとえば、こんな設問。

設問1.
利用者に友達感覚で接したり、子供扱いしたりしていませんか?
設問2.
利用者に対して、あだ名や〇〇ちゃん呼びをしていませんか?
設問3.
利用者に対して、威圧的な態度で接していませんか?

これ以外にも、よくよく考えたら、現場で見たことのある行為が、
いくつかありました。
それも、現場は一つではないです。
複数です。

そして、私は一つの共通項を見出しました。
虐待の芽チェックリストにひっかかる行動をとっていた人の特徴。
それは、ズバリ、「ヤンキー」。
虐待と思われる行動が出やすい現場に、「ヤンキーあり。」と。

***
先日の現場では、手や足に謎の文字が複数入れ墨してある筋金入りヤンキー女性スタッフがいましたが、利用者さんに対して全編タメグチ、ちゃんづけ、自分の言うこと聞かないと明らかにイラついた態度をとる、威圧的な態度をとる、移乗などの動作が雑、という行為が行われていました。

本人は親しみを込めているつもりなのかもしれません。
でも、親しみはあっても、敬意はない。

ヤンキーがいると、気の弱い人は働きにくい

ヤンキーの問題点は、利用者さんにだけ及ぶわけではなく、職場のスタッフにも影響を与えます。
一緒にペアで働いていたスタッフの声が小さかったからか、
「なに言ってるかわかんねーんだよ!」
と吐き捨てるようにつぶやく場面も。

***
その日、一緒に入っていた単発バイトの看護師さんとは、
「ここはもうこないよね」という意見で一致しました。
サバサバした看護師さんで、「あたしたちは選べるからね!」
とニコニコ話してくれました。
単発バイトを渡り歩いている看護師さんだけに、
あっさりしたもんです。
***
さて、話は戻って。

<ヤンキーの特徴>
①モタモタしている人にイラつく
②ハキハキしてない人にイラつく
③気が弱い人にイラつく

ゆえに、
性格が明るくハキハキして、仕事ができる人は、ヤンキーにも信頼され、普通に働くことができるけれど、気が弱い、仕事が遅い、口数少な目、などの人、今時の言葉でいうと、「繊細さん」などは、ヤンキーがいる職場では働きづらい、ということになります。

ヤンキー ⇒〇 陽キャ  
ヤンキー ⇒✖ 陰キャ  

陽キャ  ⇒ 〇 ヤンキー
陽キャ ⇒  〇    陰キャ

***
私はヤンキーに対してどう折り合いをつけているかというと、
ヤンキーの特徴を鑑み、直接接するときには、
はっきり答える、わからないことははっきり質問する、
テンションは少し上げめにする、というようなヤンキー対応モードに、
少しギアチェンジするようにしています。

でも、やっぱり少しギアを上げなくてはいけないわけなんで、
ムリしてるわけですよね。
だから、やっぱりヤンキーが幅をきかせている職場は、
次からは選ばないですね。

***

管理者としては、人手不足の中、ヤンキーをとるか、繊細さんをとるか、悩ましいところだと思います。
人事担当の方は、自分の職場ではどんなタイプのスタッフが望ましいのか、慎重に選んでいく必要があると思います。
スタッフにどれだけのレベルの接遇を求めるのかによっても、違ってくるのかもしれません。

***
これだけ話をしていくと、一方的にヤンキースタッフはダメ、という結論になりかねないですが、私はそうは思っていません。
情に熱いのがヤンキーのもう一つの特徴。
慣れればかわいいところもあるだろうし、利用者さんにも家族のように愛情持って接する場面もあるでしょう。

ただ、施設はチームで行う仕事なので、スタッフ間の人間関係、全体的な雰囲気がとても大事だと思っています。






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