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陰陽師0を見てきた。とにかく美しい

今日は映画「陰陽師0」を見てきた。

先週からひどい風邪をひいて、昨日の夜も寒気がしてよっぽど行くの止めようかと思ったけど、チケット予約してしまってたのと、今朝起きたらだいぶ体調が良くなってたので、見に行くことにした。

少しネタバレあります。

見始めて思ったのは、衣装がとても綺麗だということ。平安時代の話なので、女の人も男の人もその時代の着物を着てるんだけど、みんな着物が色鮮やかで綺麗で見ていて楽しかった。

それと、歩くとき衣擦れの音がするんだけど、それが聞いてて心地よかった。水が流れる音や火の燃えるパチパチという音や、そういう細かい音が、自然の美しさと相まってとてもよかった。

この映画の安倍晴明は、現実的な考えの人だったので好感が持てた。特に、呪いの解説をしていたシーンがとても興味深かった。

事実と真実は違う。事実は起こったことそのままで、真実は起こったことに思い込みを付け足したもの。「呪い」というのはその思い込みを利用して暗示をかけることだ。

たとえば、子供の頃に親から「あんたは何をやってもダメね」って言われたとする。それを大人になってからもずっと「わたしは何をやってもダメな人だ」と思い込んでしまう。これが一種の呪いだと思う。

でも、同じことを言われても呪いにならない人もいる。「何をやってもダメって言われたけど、まぁいっか」で済ませてしまって、言われたことすら忘れてる場合もある。

呪いっていうのは、言われた方がどう受け取るかで呪いになるかならないかが決まる。

それなら、たとえば昔に親から呪いをかけられたとしても、「わたしがそうだと思ったから呪いになったんだ」って気がつくことができれば、呪いは簡単に解けてしまうんじゃないかと思う。

要するに、呪いは受け取る側次第でどうにでもなるということだ。

そんなことを考えながら見ていた。

ストーリーは、陰陽寮に呪いをかけられ、安倍晴明がそれと戦うという話だ。火や水の龍が出てくるのも綺麗だったし、アクションシーンもとてもカッコよかった。

「黒幕誰なんだろう?」って思いながら見るのも楽しかったけど、「この人が黒幕かもしれん。そうなら悲しいなぁ」って思った人が黒幕じゃなかったからよかった。

なんていうか、見たあと嫌な気持ちにならない映画だった。体調悪い時にモヤモヤする映画見ると、余計調子悪くなってしまうけど、この映画はそうじゃなかった。
面白かったし、帰ってからだいぶ元気になった。

また見に行こうかなと思ってる。

来場者特典もらった
裏面
帰りの電車が源氏物語仕様だった。
初めて見たからちょっとびっくりした。




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