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あっち側とこっち側


2024年5月4日(土・祝)

ゴールデンウィーク中の祝日でも土曜日は土曜日で、うちの地域では燃えるゴミの日だ。
忘れずちゃんとゴミを出す自分を朝から褒める。

栃木県のあしかがフラワーパークに藤の花を見に行った。
この前、藤の花好きと書いてたら、たまたまニュースでここの藤の花のことをやっていて、あまりの規模にびっくりして是非見に行きたくなって(https://note.com/minato_yamashita/n/na954fdfc3fa8 )、思い切って行ってみた。
こんな感じ(https://www.ashikaga.co.jp/fujinohana_special2024/jp/index.html )で、マヂでスゴい。
紫の藤はちょっとピークを過ぎてた感じだったけど、白の藤は一番良い時期で、藤棚の下に入ると、白い光とかぐわしい香りに包まれてうっとりした。
藤以外も、バラやシャクナゲ、クレマチスなど、美しい花がいっぱいで、満たされた。

あしかがフラワーパークは花の咲き具合によって入園料が変わる価格変動制(ダイナミックプライシング)を導入していて、なかなか先進的だなと思う。

お客さんは若い人も多かった。
あと、東南アジア、インド系の人が多かった。
東京や大阪、京都の観光地では中国、韓国系の人が目立つので、ちょっと雰囲気が違った。
北関東の外国人労働者の人たちかな?
東京からちょっと離れてるだけだけども、こういう所にも文化の違いを感じる。

違いと言えば、あしかがフラワーパークの周りは農村地帯なんだけども、麦畑が広がっていて驚いた。
日本でここまで麦畑がある所は初めて通った(他にも栽培の盛んな地域はあるんだろうけども)。
調べてみたら、小麦や、ビール用の大麦、ハトムギとかを作ってるみたい。
良いなぁ。

あと、森高千里の「渡良瀬橋」で有名な渡良瀬川を渡って、なんかちょっとドキドキした。
橋は渡良瀬橋ではなかったけども。
今回は花だけを目的に行ったので行けなかったけど、また渡良瀬橋も見に行きたい。
あの有名な足利学校も行ってみたい。

東京と栃木方面を結ぶ高速では、行きも帰りも玉突き事故を見た。
帰りに見た事故では、大学生みたいな若いカップルが外に出ていた。
気の毒だ。
理由は分からないけど、例えば渋滞中、落ちたスマホに気を取られた瞬間に前の車がいきなりブレーキ踏んで追突する・・・とか全然自分でもあり得る訳で。
他人事とは思えない。
たまたま自分は運良く事故を起こさなかっただけに過ぎない。
あっち側とこっち側の間には溝がある訳ではなくて、隣り合わせだ。

フラワーパークの中では、仕切りのロープのあっち側にある花は守られているけれども、こっち側にある花には踏まれてぐちゃぐちゃになっているものもあった。
ロープ一本を隔てて、あっち側とこっち側で花の扱いは全く違う。
でも、どちらの側なのかは、たまたまロープの位置によって隔てられたに過ぎない。
どちら側の花も、隣り合わせに生きている。

ゴールデンウィークということで、みんな楽しそうで、賑わっていて、綺麗な花がいっぱい咲いていて、ちょっと浮ついた気持ちになるけれども、そんな風に自分の立っている場所とその偶然性を意識する日だった。
満開の花と同じぐらい、踏み荒らされた花が記憶に残っている。

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