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シンクロニシティウィズマイキッズ

子供と暮らしていると、理由が説明できない不思議なことが起きる。テレパシーである。

最近の事例としては、わたしがソファーに寝転びぼーっとしながら「そろそろあっちゃんと遊ぶ段取りをつけようかな」と、頭の中で考えていると、足元で本を読んでいた息子が「そういえば最近あっちゃんと遊んでないでね (土佐弁)」と声をかけてきたというものがある。

わたしは思わず、口も開いてなければスマホも持っておらず、なんのヒントも与えていないことを自らに確認した。

なぜ分かる?

わたし実はサトラレ?いやいや今までさんざん人に気持ちが伝わらず苦労したし…え、じゃあわたしら同一アカウントでクラウド同期されてる?同期先はおへそ?子宮?

これがここまでの数年のうちに、数回発生した。

親子ってそんなものなのかともんもんとしていたら、友人も同年代の息子との同現象を散見するらしく、これを「テレパシー」と呼んでいることが判明。

テレパシーより先に同期が出てきたあたり、わたしという人間のデジタル化進んでんなと思いつつ、双子で起きると噂のあれかとおもえば、古典的な現象なのかもしれない。

いや、起こりうるといっても、それってなにが起きているのだろう。

私の毛穴から「アッチャン」という単語が音も発さず立ち出でて、それが息子の毛穴から侵入し、そこで意味を成すのだろうか。目に見えない信号化された「アッチャン」が、実は空気中に浮いていて、秘密のパスワードを共有している息子の目には「アッチャン像」が見えるのだろうか。不思議だ。不思議すぎる。

思春期には「子供の考えてることが分からない」がデフォルトになるともっぱらの噂なので、共有クラウドには容量制限があるのかもしれない。使い切ったらもう本体のメモリにしか保存できなくなって、母子同期期間は終了。そういうことなのだろうか。

この現象に数年後、なんらかの研究結果が出されることを期待して、2023年11月わたしはここにいち事例を置いておきます。

同体験された方、良かったら体験や見解を教えてください。

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