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詩「夕暮れは十五年後に見直す」

夕べに許された例がない
だから朝は涙に濡れている
コーヒーの湯気はもう出口がない
この部屋には空中も文字だらけだ
窓を開けている

ひとつ
毛布に包まりながら
下流の砂みたいに報告を
もう少しで息はとまる
だから聞いてくれないだろうか

ぼかす癖
氷菓子
季節外れの何もかもを
あなただからとうけとめて
冷蔵庫から卵を取り出す

わたしは
かたくなったスクランブルエッグ
弾みきらない会話
予想されたエモーション
ありがと、と言って明日へ行く

時が経てばすべては美しい
最新がすべてを埋め尽くしていく
(苦しい人はここで深呼吸して)
いいですか わたしが
考えついてなくたって その爪切りは爪切り


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