詩「朝食の食べ忘れ」
幸せな
さよなら世界はまわり始めた
記憶
涙積する関係を極端にほぐしながら
幸せな
鏡を見ていると思ったら
記憶
君の顔でしかなかった
幸せな
朝日に照らされて目をつむると
記憶
夜と乳房
幸せな
そのすべては
記憶
二で割り切れない尻尾を持つ
山頂で半年前に死んだ友人を思った
幸せな記憶のことを
誰も覚えていないのは
見える幸せに誰も興味がないから
幸せな
記憶
幸せな
記憶
小火を逃さずに抱きしめて眠る
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