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詩「夜と素晴らしさ」

どうせ素晴らしいものをそろえて
どうせ素晴らしいものをそろえて
きみときみの唇をのせて
くだらない夜が駆け出していく
パターンとパターンと口癖が
柔らかに前奏をはじめれば
ぼくはまた小麦の夢を見る
一面にその
麦の粒 麦の粒
のような思い出の断片
夕焼けなんてなかった
今日も昨日も一昨日も
くだらない夜は弱くて強い

どうせ素晴らしいものをそろえて
どうせ素晴らしいものをそろえて
ぼくの歌をただ聴きながら
くだらない夜が煙をふかす…



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