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教育編:なぜ勉強するの

小学校でも高校でも、保護者から質問や相談が多かったのは、

うちの子はゲームばっかりやっていて勉強しないのです。
寝てばっかりいて、いつ勉強しているのか…任せてしまっていて…
部活から帰ってくると疲れちゃうみたいで…勉強しているのかしていないのか。
家庭学習はどのくらいさせたら良いのでしょうか?どんな内容が良いのでしょうか。

といった家庭学習についてです。もちろん、高校生と小学生では答える内容が異なってきます。

が…共通して言えるのは

勉強する環境を整えること
なぜ勉強するのか親も一緒に考える事。もちろん、教師も。
それを考える事は

子どもの気付き、考え、勉強方法を価値付けること。

でもあると思います。私はこれを最も大切にして教育を考えています。
大学院で学んだことでもあり、意識を学ぶ中で実感したことでもあります。

知識という点では、この先どんどんAIが取って代わっていくでしょう。

ただ、知識をどう活用するのか、(文科省は”資質能力の三つの柱”とよび、「生きて働く知識・技能、思考力・判断力・表現力、学びに向かう力」としています。それを学校教育に求めています。が…現場はどうでしょうね。)知識をどう構築していくのか、その過程で生まれたその人独自の考えや方法は、その人にしか考え出せないものだと思うのです。

この社会構成主義の考えに基づく教育は、家庭でも実践できます。
子どもたちの考えたことは大人からみたら、

いやー、間違っているなー、誤概念だなー

と思う事も多いでしょう。

だがしかし、です。

それを”間違っている”、と正解を教えてしまっては勿体ないのです。

なぜそう考えたのか、どのように考えたのか

これが大切だと思いませんか?思考のプロセスには必ず、その人の経験や知識が基盤となるはずです。

それを聞くのはすーっごく楽しいですよ。新たな発見がある。

へー!そう考えたんだね!そんな経験していたんだ。そんなことに気が付いていたんだね。

と言いたくなることばかりです。とっても価値があります。大人もまた子どものようにどきどきしながら話を聞けます。そんなのってありがたくないですか?人の話ってとっても価値があるのです。でも、子どもはそれに気が付いていないし、むしろ自信なさげ。それを埋もれさせず、価値づける。

勉強の仕方もまた然り。

熱心な親ほど、問題を正しく解けていないと焦りを覚えるかもしれません。
こうやってああやって勉強するものだという気持ちが強く、自分の狭い視野で考えた方法を子どもに教え込んでしまうかもしれません。

STOP!

焦って正解を導き出そうとする前に、なぜそう考えたのかを子どもに聞いてみてください。
勉強の仕方を正す前に、自己調整学習を促してみてください。子どもに何にも変えることのできない体験になります。

まさか、例えば、正解を教え込む時に、

算数の問題が解けないのは国語力がないからだ、

などど言っていませんよね?そうではないのです。

確かに、読む力がなければ解けないかもしれません。それ以上に、その教科の背景となる知識に誤概念がある可能性があるのです。でも、誤概念だからと”間違っている”、ではなく、「これってさ、最近こんなことに気付いたのだけどね」、って親が経験とエピソードを交えて話しをしてみてください。

何やってるのよ!勉強しなさいよ!
ではなく、親も勉強する(野球の勉強でも、食べ物の勉強でも、なんでも良いです)
親も本を読む。
親も規則正しく過ごしてみる。
親が自分を俯瞰し、自らの成長にわくわくして過ごしている姿を見せる。時にそのエピソードを一緒に共有していく。

子どもも親も互いに頭の中にある情報、経験を言語化していくのです。

それができないのなら口は出さないことです。
うるさく言わないことです。本気でやめた方が良いです。
(ただ、「あれ、やってしまった」、と思った方は、自分を責めないでください。そうやってがんばっている自分をよくやっているよ!って褒めてください)

親は、色々あるでしょ~、仕事で疲れていますでしょ。
仕事で規則正しくなど無理です。
子どものために働いているのよ

分かっています。それは重々承知の上です。
それを踏まえても、
疲れて、勉強しないのは親の問題なのです。
子どもの問題ではない。

なぜ勉強しなくてはならないのか。

困っている人がいるからです。
あなただけの経験から得た知識のプロセスが欲しいと思っている人がいるからです。その人たちに届け続けるためではないでしょうか。
勉強という行動を通し、次に続く光の扉を開いていくためではないでしょうか。
今ここを豊かにしていくためではないでしょうか。

お金に関してもそうです。お金を稼ぐことは汚いことではありません。
これまで積み上げてきた知識には価値があります。あなただけのユニークなプロセス、それを積み重ね、洗練させていくからこそ、どんどん価値が生まれていく。

そこに価値を感じている人に届けるために金額を設定するのです。だから、付加価値がつきますし、お金というフィルターを通し、提供者としても、届けたい人に届けられるのだと思います。

みんながみんな同じように価値を感じるかどうかは気にしなくても良いのです。

大人だって一緒だと思いませんか?
(疲れてもうエネルギーが枯渇している時はまた大人も子どもも別のアクションをした方が良い)
いつまでも同じところで足踏みをしている場合ではないです。

勉強はし続けた方が絶対に良いです。

最強のインプットであると同時に、情報を活用し、経験していくという意味では、勉強は最強のアウトプットでもあるのです。

日々子どもたちと接しながらそんなことを考え私は過ごしています。常にうまくいくわけではないですが、それも子どもたちは受け入れ、見守ってくれているように思っています。

大人も子どもにまけず勉強しましょう!今ここを豊かな一瞬にしていきたいですね。

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