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Auroville(オーロヴィル)滞在記Part1.

夫の赴任を機に、昨年6月から日本とインドを行き来している自分。ただ正直これまでのところなかなかインドを好きになれずに1年近くを迎えようとしている。(とはいえ一年の半分近くは日本にいるので滞在期間的にはまだ半年になるかならないかくらい)

ということで、2023年の目標は、(私がきっと好きであろう南インドにも足を延ばして)「まだ知らないインドの魅力を探す」。

普段インドに居るタイミングは、日本の教育系ベンチャーの仕事をフルリモートでしているので基本的には日本のカレンダーに沿って動く一方、夫はインドのカレンダーなのでなかなか連休はないうえ土曜日も仕事のため、今回は一人でワーケーションもかねて5/1~5/6までの短期旅行とした。

Auroville(オーロヴィル)までの交通手段

私はまずデリーからチェンナイへエアインディアの国内線で飛び、チェンナイで1泊。そのあとUberで約3hかけてAurovilleのゲストハウスへ。
Uberで高速料金(これはUberの利用料金とは別途現金でドライバーへ支払うシステム)も含めると3,500ルピーくらいだった。

チェンナイではOlaが主流のようで、予想以上にUberが少なかった印象。
不安な人はバスやタクシーなど事前に予約しておくのが◎
ちなみに一番近い空港はポンディシェリ空港があるものの、なかなかフライト数が少ないので、チェンナイやバンガロールから来る人が多いよう。

道中の景色が最高すぎて、ここ湘南かな?ってなった。

Uberの車窓から

私は到着してから知ったけど以下のサイトから予約すれば、3,000~3,200ルピーでチェンナイの空港または市内にピックアップに来てもらえるタクシーもある。帰りはこれで予約。CO2削減のためにも&みんなが支払う分が減るのでぜひシェアリング(乗り合い)がおすすめだよって書かれているのがオーロヴィルらしくてよき。乗り合いなら2,000ルピーで空港まで(から)行ける!

Auroville(オーロヴィル)での滞在先

今回は合間に仕事もあるし、人との出会いやコミュニケーションよりも快適さやネット環境や一人の時間を優先して、Abundance Guest Houseをチョイス。8部屋しかないゲストハウスなので、ハイシーズンは予約ですぐ埋まってしまいそう。

いまのところお部屋に蚊は侵入してこないし大満足


ACやFANも新しく、お部屋は清潔感があった。お湯もちゃんとでるし、シャンプーや飲料水があって、フルーツやパンがある朝食つきで1泊3,000ルピー!グルガオンやデリー近郊ではこの値段でこのクオリティはなかなかないし、大満足。
※ただし、ヘアドライヤーはありませんでした。必要な方は持参がおすすめ。

↑のサイトからも分かるように、オーロヴィル内にはそのほかにもたくさんのゲストハウスがあるので、自分の滞在目的や優先度に応じて選ぶのがおすすめ!丁寧にComfort RangeをA(good)からC(comfort)まで設定してくれているのも選ぶ際のヒントになる。

Auroville(オーロヴィル)でできること

いくつかのブログ記事などを参考に読んできたけど、日程が合えば3泊4日の滞在でも4-5つのワークショップなんかには参加できそうというのが所感。ただゆっくりとした時間を過ごしたい人はやはり1週間以上がおすすめかな。個人的にはまるっと1カ月くらい滞在したいくらい。

具体的には、私にとって活動初日である今日5/3(水)には約30ものクラス、ワークショップやヨガセッションがあった。ヨガひとつとっても4つのセッションがあってそれぞれ開催場所や主催者が異なっていたりする。上級者向けですとかいろいろ。

今日は実質活動初日なので、まず原付バイクをレンタル→ビジターセンター→タウンホール(ここにあるLe Morganという軽食屋さんで軽くランチ)→16:00~の1つのセッションを予約。

数あるもののなかから初日に選んだのは…この記事のサムネイル右側がヒント。(小さすぎ笑)
「Natural Horsemanship」という馬と触れあうセラピーセッション。選んだ理由は①単純になんだそれ?という好奇心から②動物と触れ合う機会が日ごろない(どちらかというと猫も犬も得意ではない)からというふたつ。

結果、めちゃくちゃよかった!これは多分やってみて馬の反応も含め参加した感想は人それぞれだと思うけど私にはとってもいい経験だった。

Horsemanship Therapyとは

そもそも参加したいとアポイントの連絡をしたら3つのうちどれがいいか?と聞かれた。要約するとこんな感じで、それぞれ値段は異なる(参加人数によっても異なる)。

  1. 馬との関係性を構築するためのボディランゲージやリーダーシップを学ぶ

  2. 馬のケアの仕方や扱い方を学ぶ

  3. Horsemanshipを用いたセラピー(コミュニケーション、自分のエネルギーレベル、自尊心やリーダーシップスキル構築を学ぶ)

(なんだか日本語で表現するとかたい…笑)
私をよく知る人は察しがつくかもしれないが、今回は3つめのOne on OneのTherapyにした。一人でマンツーマンだと3,000ルピー。(人数が多いと1,200~1,800)

アクティビティ価格だなくらいに思って行ってみたけど、想像以上に濃い1時間になった。まずはじめに馬と対峙しながら、このワークショップのオーナーの女性からお互いの自己紹介も兼ねながら「あなたはどんなタイプ?」と質問された。
具体的には、「内向的か外向的か」「自信があるかないか」「右脳派か左脳派か」の3つ。最初の一つ目は正直、外向的と見せかけて陰キャなところもある、という感じで答えたけど、それはバランスだからね、ということだった。あとは自信はない、左脳派。ちなみに彼女は私と逆で、外向的、自信があり右脳派らしかった(第一印象からどれも分かる感じだったけど)。

私は基本的に自分に自信はあまりないのだが、それが馬とのコミュニケーション(=リーダーシップ)にも表れるっていうのがとてもよく分かった。まずはじめに馬の基本的な動かし方(ボディランゲージ的なもの)を教わって、それを実践してみる。動かす前は必ず自分のエネルギーをニュートラルにしてね、と深呼吸することを指示された。とはいえ馬にも触り慣れてないので一定の緊張感がぬぐえなかった。私が緊張したり、この動作で大丈夫かな?と不安になると、馬にもそれがダイレクトに伝わっているのがよく分かった。
「不安そうなリーダーには誰もついていきたいと思わないでしょ?馬も同じことよ」と教わって、馬のリアクションがまさにその通りという感じで、すごく腹落ちした。
私が落ち着いて、自分の行きたい方向をきちんと定めてジェスチャーをしながら歩くと、自然とついてきてくれるようになって感激したし、通じ合えてるううう!ってテンションがあがった。

これまたほえーって頭を打たれたような感覚になったのが、馬を誘導する時は、馬の顔や馬の方向を見てはいけないということ。きちんと進みたい方向を見つめるとその方向にきてくれる。一瞬でも私が「ついてきてくれているかな」と不安になって振り返ったりすると馬も戸惑って止まってしまうのだ。メンバーの顔色ばかり見ていて進むべき方向に自信がないリーダーには誰もついてこない、そう伝えてくれているような気がした。

そのあともいろんな動作を教えてもらって、ある程度マスターできた。お世辞か本当かは分からないけど、普通はこの1時間のセッションでこんなにいろんな動作は教えられなくて、ここまで馬と通じ合ってリレーション構築できる人ばかりではないよと言われた。
そして最後に、どう?心地よくて、馬とのコミュニケーションを通じて自信もついたでしょ?って言われると同時にNo!って断ることも時に必要よ!!Noって言っても皆あなたのことはリスペクトしてくれるから、自信を持ちなさい。ほら、練習してみて!笑」ってすべて見透かされたようなことを言われて、ちゃんとセラピーなんだなぁという締めくくりだった。

ちなみにこの一連のエピソードだけ聞くとすごい長老的な方なのかとか思うかもしれないけど、快活な若い女性で1歳の息子さんがいると言っていたので、恐らく私とそこまで大きく変わらない年だと思う。

ということで長くなったけど、実質活動初日の今日、とても良い1日になった。
Horsemanship Therapyは万人におすすめというわけではないけど、リーダーシップ的な学びはとても深いので、気になる人はぜひ。
(この記事のなかでは割愛したけど、説明のなかでボスとリーダーのちがいとかにも触れてくれて理解しやすいし、それを馬を通じて実践するのが興味深かった!)

あとがき

Horsemanship Therapyを通じて、昨年のスリランカTagiruでの滞在同様のことをまたこのひとり旅で学んでいるような感覚。やっぱり1年に一度くらいはこういう時間が大切なのかもしれない。まるっと自分を肯定して、自信を持って生きたいものだ。

ちなみに今回の旅の目的のひとつでもある「インドの魅力」はそこそこ感じられている気がする。
人と気候が大きいかな。海が近くて多少ベトっと感じる湿気も、なんだか懐かしい。

私が歩いていたら「乗ってく?」とバイクに乗せてくれたイケメンな住人、ガソリン表示がおかしくて不安になっていたらインド人がガソリン残量スマホの明かりで照らして「大丈夫だよ、表示がおかしいだけだ」って見てくれたり。
Googleマップ開きながら運転めちゃむずいし、タウンホールの場所分からない!って交差点ど真ん中で止まっていたインド人に、私もいまから行くからついておいで~と言って、着いたら原付バイク初心者すぎてうまくロックかけられないでいたら助けてくれたり。笑

インドに来てから、インド人とのコミュニケーション=疲弊するものというの感覚が強くて避けていた部分もあったな~と自分を顧みる。北と南のちがいも大きいと思うけど、もう少し私も歩み寄りたいと思った。

また明日もいい一日になりますように!

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