minchan (Minoru Ueda)

遠い昔『誰かのために鳴らした鐘』への追憶のJourney。これは、今USBに残っている…

minchan (Minoru Ueda)

遠い昔『誰かのために鳴らした鐘』への追憶のJourney。これは、今USBに残っている詩をカタチにしておきたくて始める自分のためのNostalgic Note。

マガジン

  • あのとき、誰かのために鳴らした鐘

    自分のなかの自分は、いつも自分の想いを伝えたいと藻掻いていた。

最近の記事

彼女からの手紙 ‐2‐

あなたのことばかり考えている あなたがひとりのとき― わたしとふたりのとき― わたしの知らないひとと一緒のとき― あなたのことを もっとたくさん知りたい わたしは あなたの手の温もりさえも知らない あなたも わたしが何を言いたいのか知らない わたしは あなたのことばかり考えている

    • 君に伝えたい

      目に見えるものが すべてというわけじゃない 耳に届くものが すべてじゃない この胸の奥に 隠れたままの真実 どうして君に 伝えられない やさしく くちづけしても 強く抱きしめてみても 素直な気持ちだけが 伝えられない 手に触れるものが すべてというわけじゃない 一緒にいるときが すべてじゃない やさしく 髪をなでても 切ない涙流しても 素直な気持ちだけが 伝えられない あぁ こんなに君を 愛してるというのに どうして君に 伝えられない

      • ここにいた

        見慣れたはずの風景 狭い部屋だけど ここに いた ここで 笑って ここで 泣いて みた夢も 捨てた夢も みんないっしょに詰め込んで 出て行こう 思い出の荷造りに 少し時間がかかりそう

        • 知らない答え

          君が どこで生まれて どんな街で育って どんな恋をしたのか 何も知らないほうが よかったのかな 君と 会えなくなってから 僕は 君の過去を追い続けている 空しい時間を積み重ねてはいけないと 誰かに言われても 君のいない 明日に向かって 心を弾ませることなどできはしない 君の足跡では 埋まりきらないんだ 僕の頭のなかを どれだけいっぱいにしてもね 君は 僕をどれくらい愛していたのだろう 君を幸せにできなかったのだから 答えてもらえないんだよね

        マガジン

        • あのとき、誰かのために鳴らした鐘
          248本

        記事

          君へ…

          君へと続く道なら  悲しむことはない ただひたすら歩いてゆくだけ その道を 愛というのなら  恐れることはない 必ず君に逢えるのだから 僕は 信じている ふたりは つながっているんだと 糸の色は わからないけれど ふたりにしか 見えないけれど 君がいる街 君が教えてくれた風景に  たどり着くまで 僕の心が折れないように 祈っていてほしい 僕の姿が見えたら  笑ってくれるよね

          ねがい

          僕の言うこと すべて 僕の書くこと すべて ほんとは 心に刻み込んでほしい でも “すべて”は無理 だから 僕の君を想う気持ちだけを すくいとって 君のなかの 僕の“引き出し”に しまいこんでおいて わがままなお願いだけど 聴いてほしい

          いつもと違う…

          いつもと違う顔をしていますか うれしそうに見えますか 楽しそうに見えますか でも どこか辛そうではありませんか なにか迷っているようではありませんか どれも間違いではありません わたしは あなたに恋をしてしまったのですから

          いつもありがとう

          いつも ありがとう 君の微笑み それは やさしく包む陽射しのよう いつも ありがとう 君の励まし それは やわらかな明かりの月のよう 君の知らない道を ひとりで歩いている僕の この一歩は 君の笑顔を思い出して 次の一歩は 君の声を思い出して いつも ありがとう 君がいるから 僕は この道を歩いていける

          いつもありがとう

          THE RIVER

          うれしいことがあると ここへやって来た 街のはずれの この川のほとり 悲しいことがあると ここへやって来た すべてを流す この川のほとり いつも来るたび この川は 違う色をしていた 人の心の移ろいを教えるように 生まれてきたものは 必ず消えてゆく 止まることはない 水も時も 出会った人たちは 必ず別れてゆく 立ち止まらない 人も時も いつも来るたび この川は 僕に教えてくれた 愛する人を 裏切るなと

          消えない悲しみ

          消えてしまうはずの悲しみが 思い出となって 積もっている いつまでも重たい私の心 いくら消えないでと 願っても あなたの笑顔が 薄れてゆく 終わることなど考えもしなかった ふたりの愛が 彷徨っている いつまでも暗い 私の心 いくら消えないでと 願っても 愛し合った日々が 遠ざかる 消えることのない悲しみに 私は いつも立ち止まる

          止まない雨

          突然振りだした 冷たい雨 冬が 駆け足でやってきたと 知らせている あと少しだから 走っていこう 君は きっと 傘もささずに 待っている 止まない 雨 あの角を曲がれば 君が待っている   止まない 雨   あの角から もうすぐ   あなたが 走って出てくる   わたしの傍まで 平気な顔をして   走ってやってくる   あなたの指が わたしの濡れた髪に   そっと触れるのを 待っている   あなたに 髪を触られるのが 一番好き

          いっしょに帰ろう

          小さな桜貝ひとつ そっと掌に包み込む いっしょに帰ろう ぼくのうちまで 小さな桜貝ひとつ そっとノートのうえに置いてみる なんて言ってるんだろう 海に帰りたいのかな 小さな桜貝ひとつ もう一度 掌のなかに いっしょに帰ろう 君の場所まで

          いっしょに帰ろう

          振り返らない…

          「じゃぁ また」と 軽く右手を上げる あなたの癖 私が 改札を通って 振り返っても あなたは 必ず 私を見てた でも あの日から 振り返っても あなたを 見つけられない 「どうして?」と 軽く訊けないのが わたしの癖 あなたの気持ちが 私から 離れているのだとしても 怖いから 黙ってる でも あの日から 私が「ずっと、いっしょにいて」といった あの日から 軽く右手を上げた あなたは 私の背中をたしかめると すぐに 踵を返すようになった あなたの気持ちが 私から 

          振り返らない…

          君のうた

          君が切り取った情景 ふたりの思い出の場所 涙のサヨナラ あの日の風景 あの日の言葉 風の匂いや 樹々のざわめき すべてを鮮明に思い出す 色あせたはずの思い出が 君のうたで 色を取り戻す 笑って別れましょうと 言っていたのに 君は ずっと泣いていた 今日だけは我慢しないと 言いながら 僕も 涙をこぼした 辛かったはずなのに 君のうたが 時を引き寄せる 君は どんな思いで このうたを書いたのだろう 忘れずにいたのかな 思い出にもサヨナラしたかったのかな それとも 僕と

          君に逢えない夜

          君の歌が聞こえてくる この砂浜に座っていると 波の音に混じって  君の歌が聞こえてくる 君の声が聞こえてくる この砂浜で星を見ていると 風の音に混じって 君の声が聞こえてくる 逢えない夜が続くと 必ずここへ来てしまう 君の笑顔を思い出すと はやく逢いたくなる 部屋に戻ると 波の音も 風の音もない 時計の秒針の 動く音が 無機質に響くだけ だから 逢えない夜が続くと 必ずここへ来てしまう 追い越せない 時の流れを 追い越したくなる

          君に逢えない夜

          そして、これから・・・

          僕は 太陽になりたかった すべてを明るく照らす太陽に 影の部分をつくってしまうけれど そこにさえ あたたかなぬくもりを 届けられる太陽に 僕は 風になりたかった すべてをやさしく包みこむ風に 少し寒く感じるかもしれないけれど そんなときでも 愛しい人の声を 届けられる風に 夢にもならない思いを 語り続けることしかできないけれど 僕の言葉が 誰かの心の扉をわずかにでも開けてほしい 僕の願いが どこかで 小さく叶えられればうれしい 太陽のようになりたい 風のようになりたい

          そして、これから・・・