居なくなっても、うっすらと「居る」。
ここ数年の音楽ニュースで最も衝撃的だったのは、水曜日のカンパネラの「襲名」である。ニュースサイトのヘッドラインを目にした瞬間湧き上がったのは、「そうか、やめるのか」ではなく、「そうか、襲名していいんだ!」という感情だった。その手があったか、とエアポケットをつかれたような感覚。さすがのコムアイさん、引き際までクリエイティブである。
伝統芸能の世界ではメジャーな「襲名」だが、J-POP業界でこのシステムを採用したのはおそらく水カンが初ではないだろうか(少なくとも公式にそのような