事件を起こしてしまう子の親

ある中学校で傷害事件が起き、先生たちでは手に負えないので警察に届け出がされました。

関係者はだいぶ複数だったので、一週間くらいかけて一人一人と話し、係全体で事件の状況を組み立てていきました。

その時に、当然その当事者の親も呼び出すわけで、警察官は健全育成の面からも考え、親と話をします。

そこでわかったのは、そういった親たちにはある共通点があること。

それは、
「この子が勝手にやったことなんで困っています」
といった発言から汲み取られるように、自分の子供が事件に関わっていてもどこか他人事だということです。

いやあなたの子供でしょ?!親に看護責任がありますよ と言っても、「私には関係ないこと」と言わんばかりの反応。

この親にして子ありだな…と思った矢先「この子たちがそんなことするとは思えません。ずっと小さいころから見てきたから、そういうことをするような子じゃないってわかるんです」なんて言い出す始末。

えっと、小さいころからの情報が更新されていないのでしょうか?

純真無垢だっただろう小さい子が、こんな風になったのは誰の影響かな?

とは言いませんが、「とにかく現実をしっかり見て、子供さんと向き合って下さい」と感情を込めて伝えても全く通じませんでした。

その後私も子育てを通じて当時の事を再検討みるのですが、まず感じたのは、世の親たちは、まず小学校で子供の手が離れたと思うらしいこと。

だからあの時の親は、園児=小さい頃のままの記憶で居るのかもしれないのです。

一人で学校へ行けるようになったことで送り迎えから解放され、勉強がわからないのは学校や塾任せ、ご飯はレトルトやカップラーメンを自分で用意することが出来るので子供が自立する方向に行ったと思うらしいです。

そして親たちは自分の仕事や趣味に打ち込み、もう子育てに関して面倒くさいことはしたくないので、極力役員などはてきとーにすり抜けます。

スマホを渡せば連絡手段として安心だし、何かあってもGPSがあるから遠くへ行っても大丈夫だそう。

そしてそういった積み重ねで上記のような無責任な図太い親が完成していくのでしょう。

私の周りの保護者を見ていて感じたことと、上の状況がリンクしたのでそう考えて投稿したまでで、それでも子供との関わりを大事にしながら仕事に子育てに奮闘している親は世の中にはたくさんいることでしょう。

だけど、無責任な親が多いことは何かにつけて感じるので、お節介に子供の世話をするのが少数派といった風潮なのでしょうか。


だけど子供は小学校で完璧に手が離れることはなく、中学校でも精神面での支えが必要です。

常に子供の様子は気に留めておいて、見て見ぬふりはしないよう日常を過ごすのが家族じゃないの?

そして何か大きなことが起きれば、それは子供の心のひずみの表れだと思って気合を入れて対応するのが親ではないの?

子供が勝手に育つものだと思っているのかもしれませんが、昔より周り近所の人は子供に目を向けていません。

どうか自分の子はしっかり見てあげて欲しいと思います。


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