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毎日を浴衣で過ごす暮らし。

先日、無重力着付けという
着付け講座を受けてきました。

着物とは無縁の生活。
浴衣さえ夏祭りで年に1回着るかどうか。
浴衣を自分で着ることさえできない。
そんなわたしがなんで今更着付けを??



健康や身体について学びを進めていく中で
【無重力着付け】というものを、
よく耳にするようになった。
食や暮らしを整えている人たちが
こぞってハマり、オススメする着付け。


はじめは、ふーん。そんなものがあるんだ。
でも、わたしは普段着に着物を着ようとも思わないし、なんなら可愛い洋服着たい。
そもそも家で浴衣着てたら旦那になんて言われるか、、、
また変なことはじめたわーって思われるのが
なんか嫌だった。
で、あんまり興味が湧かなかった。



でも、今回はなんかピンときた。
あ、受けてみたいって心の声が聞こえた。
運がいいことに日曜日開催。
よし、行ける!!!



受けてよかった。
自分で着付けができるようになったことは
本当におまけのような感覚。


和の文化について沢山説明してもらって
へー!そうなんだ。と学ぶことは沢山あったけど
わたしは何より
和の文化、着物を着ることで
日本人が大切にしてきた『感覚』を取り戻すこと、
そこを大事にしてほしいという講師の先生の言葉が
とても響いた。


思考優位で頭で考えてばっかり。
感じることを忘れていたわたし。

今、所属しているビジネスコミュニティで
感覚を取り戻す練習をしているけど
やっぱりクセで思考優位になってしまう。



浴衣を着たときの心地よさ。
たくさんのポイントはあるんだけど、
支えられている感覚、心地よさ。
本当にここ。
委ねていいんだよ、って言われているみたい。
今までどれだけ身体に力を入れて
踏ん張ってきたんだろう。
一人で頑張らなきゃ、
迷惑をかけてはいけない
頼ってはいけない
そんなガチガチで生きてきた体と心を
着物、浴衣が支えてくれる。
委ねて、身体が緩む。
心地いい。


『綺麗に着ることが目的ではない。心地よさが大切。』
講師の先生の言葉が突き刺さる。


いつも見た目だけを取り繕ってきた。
心地よさはみないでいた。
わたしは大切なことを忘れてしまっていた。
今までのわたしだったら、
この着方であっているのか?
どんなやり方をすればうまく着れるのか。
そのことで頭がいっぱいだったと思う。


だけど今回は、
浴衣を着ると身体が支えられて
本当にすごく楽だった。
綺麗に着れているか、
手順は正しいのか、
そんなことは全部置いておいて
身体がラク、気持ちいいが全てだった。



講座を終えて数日。
講座前は、着付けを習ってもすぐに忘れてしまうんではないか、
浴衣で寝ると気持ちいいと聞いたけど、
わたしはそんなことやるのか?と自分自身に
疑いの目を持っていたけど


浴衣をもっと着ていたいと思うようになった。
支えられる感覚が心地よくてすっかりハマった。


講座の日は、何度も何度も着付けの練習をしたけど
手順が全然覚えられなかったのに、
家に帰ってきてみると
すごくスムーズに着付けられる。
頭でかんがえようとしなくても
流れるように身体もスムーズに動く。
感覚ってこういうこと?



そして、着るならもっともっと
自分が可愛いと思う柄の浴衣を着たいと思った。


伝統文化をこれ以上無くさないために
着物や浴衣を着ることで応援する
この講座はそこにつながる
第一歩なのかもしれない。

だけどね、
和の文化を残すためにーー!!ってなると
そこにわくわくはなくて、違和感だけが生じる。
伝統的なものを残さらなければー!
なんてかんがえなくて、
ファッション的に楽しむ。
わたしが浴衣生活を楽しむ。
それでいいんだと思った。

何か正しいことをしなければ。
よさそうなことをして、
それを広げていかなければ。
なんかそんなことばかり
考えている自分がいたことに気づく。
でも、大切なことはそんなことではない。


もっと自分が楽しむこと
自分の感覚を読み取ること。


すごくすごく大切なことに
気付かされた1日となった。