見出し画像

閉業温泉の記憶 別府 薬師温泉

かつて富士見通りの交差点の角にあった温泉です。
道路拡張のため、取り壊されてしまいました。角にあったため、引っかかってしまったんでしょうね…。

交差点の角にあります

やはり、薬師温泉だけあって、入り口のところにお薬師様がいらっしゃいました。どこのお薬師様も大切にされていることがよくわかります。

薬師温泉だけにお薬師様

番台は昔ながらのものでした。
いつも若いお兄さんがずーっとスマホを見ながら番台の番をしていました。番台というとおばあちゃんというイメージが強いので、これはこれで独特な雰囲気でした。

脱衣場から浴槽ダイレクトパターン

中に入ると、すぐに浴場のあるパターンです。
脱衣場があって、半地下構造になっています。
ホースが引っ張られていて、単純に源泉だけでは熱すぎるんでしょうね。基本はお湯を入れてうめる形で運営されているようです。

浴槽

ちょうどこの時はだれもおらず。ゆっくりと一人で入浴させていただきました。
ふと天井を見ると、この天井もスゴイなぁ…。
かなり年季が入っています。毎日湯気を受けていたら、こうなりますよね

この天井…。シブい

モノはいつか朽ちてなくなってしまうものです。
温泉は確かに「施設」ですが、その存在によって、多くの人の生活が豊かになっているものだと思います。
道路が広くなることの「豊かさ」もあると思います。でも、その豊かさの質には大きな違いがある気がします。
私たちは、どちらの豊かさを大切にしていくべきなのか。
立ち止まって、考えていく時期なのかもしれません。

看板が遠慮ぎみで、通りすぎてしまいそうでした。

このあたりにありました。現在は道路拡張され、一部は駐車場になっています。


この記事が参加している募集

至福の温泉

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?