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心得( こころう )。

吹けば飛ぶよな、命です。

れば、人 笑われなりと、
まふこと、これ 絶やさず。

不自由を常と思い、
他人ひとさまたげにならぬよに、かんとなりけり。

阿漕あこぎ慳貪けんどんは、僻様ひがざまなり。

て、心をいたして接すれば、
例へ 手と身になろうとも、必定ひつぢゃうなり。

ことごとくは、かまへて足掻あがかず。
時の花を挿頭かざしにす。

余り価値の無い、私です。

だから、馬鹿にされたり、笑われても…
怒らず、悲しまず、笑って やり過ごすよ。

いつも 思い通りにはならないことを、心に置き、
他人の邪魔にならないように、生きようとしてきたなぁ。

自分勝手、欲深いことは、駄目だね。

そして、誠意を尽くして 人と接していたら
例え、落ちぶれて 身一つになっても、間違ってない。

全てのことは
決してジタバタしたりせずに
流れに身を任せることが良いよね。


古語での、作文です。
普段、ぼんやり 分かった気で読んでいるけど、いざ執筆しゅっぴつするとなると、難しい。
読めるのに、書けない。

古語で、文章をつづるるは…
いささか難解なり。


心得こころう
理解する。さとる。
吹けば飛ぶよな
ちょっとした風にも、吹きとんでしまいそうにやせて軽いさま。
笑まふ
にこにこする。微笑はほえむ。
僻様なり
間違っている。正しくない。
心を致す
心を尽くす。 誠意を込める。
手と身になる
《 足すなわち銭がなくなる意 》落ちぶれて身一つになる。 無一物になる。
時の花を挿頭にす
(「 挿頭 」は草花を髪や冠の飾りとすること )その季節に咲く花を飾りとするように、人は時流に乗ってこの世を渡るのがよいことをいう。



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