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聖書読みましょ♪第160回 現代でもイスラエルの安息日は厳格です

メシア・イエス・キリストの生涯104回
 「仮庵の祭りで姿を表すイエス(1)」その3
                 ヨハネの福音書第7章20節~24節

こんにちは!まいむまむと申します。

さて、このnoteでは、
イエス・キリストを知るために聖書を読んでいます。

イエス様のことを書いた聖書、すなわち福音書は、
マタイによる福音書、マルコによる福音書、ルカによる福音書、ヨハネによる福音書と、4つもあります。( ゚Д゚)

それぞれ、読めばいいのだけれど、同じイエス様の一生を4回読むのもな・・・と思ってしまいます。(中身はそれぞれ違いはありますが)

おまけに、イエス様のことばって、
それ自体は難しくないのだけれど、
結局何が言いたいの?みたいな謎に満ちた発言も結構多いのです。

そんなこんなで、福音書をきちんと読んだことがありませんでした。

そんなとき、わたくしは、
「ハーベスト・タイム・メッセージステーション」という
youtubeチャンネルの中川健一先生の講義
「メシアの生涯」に出会いました。

この配信は、ユダヤ人として生まれたイエス・キリスト
真に理解するために、ユダヤ的視点で、福音書を読んでいくものです。

このnoteは、その講義をもとに、
4福音書を絨毯爆撃で、
端から読んでいこうというチャレンジです。
興味のある方は、ぜひぜひ、先生の講義を直にお聞きになってください!

引用している聖書は「新改訳2017」版です。

また、参考文献は「新実用聖書注解」になります。

今回ご紹介するのはこちら

Kyoji Yamamoto "Ave Maria" (live) 山本 恭司 バウワウ アベ マリア

2024年のイースター(復活祭)は、3月31日です。近づいてまいりましたねー
というわけで、「アヴェ マリア」
BowWowのライブから恭司さんのソロでございます!
エモいとはこのことかっつうくらい、ハートに来ます。
日本屈指のギタリスト山本恭司さんの音をお聞きくださいませ。
ハレルヤ!!!

🎸🎶🎸♬🎸🎼🎸♭🎸♫🎸♯🎸♩🎸🎵🎸🎶🎸♬🎸🎼🎸♭🎸♫🎸♯

さて、仮庵の祭の4日目、
イエス様がいよいよ神殿に姿を現されました。

群衆が群がる群がる、
そして、イエス様を敵視する宗教指導者たち、
すなわちパリサイ人や律法学者たちもやってきました。

 その、プライドの高い宗教指導者たちに対して、
イエス様は、「きみたちは、律法を全然守ってないやんけ!」と
非常に危険な、しかし核心をついた発言をされました。

さあ、どうなるのか?!イエス様ガンバレ!!!


Ⅲ Q&A(2)  ・ヨハネの福音書第7章20節~24節

*ヨハネの福音書7章20節
20 群衆は答えた。「あなたは悪霊につかれている。だれがあなたを殺そうとしているのか。」

ここでの「群衆」は単数形だそうです。
この「群衆」はどういう人たちなのか把握しておく必要があります。

 群衆にもいろいろありまして、
①ユダヤ人の宗教指導者断ち(ユダヤ人たち)
②ガリラヤやその他の地方からの巡礼者たち(群衆)
③エルサレムに住む一般庶民
などです。

この20節の「群衆」は、ガリラヤからの巡礼者たちのようです。
彼らは、指導者の意見に同意している人たちですが、
エルサレム(都会)の住民のように情報通というわけではありません。

 この群衆は、イエス様のことばを聞いても、
心にひびかなかったようです。
そして、イエス様が悪霊つきだという
指導者たちの意見に同調していました。

 こういう評価は、あのバプテスマのヨハネのときもありました。
マタイの福音書をご覧ください。

*マタイの福音書11章18節
18 ヨハネが来て、食べもせず飲みもしないでいると、『この人は悪霊につかれている』と人々は言い、

人間は、自分が理解のできない人を見ると、
こういうレッテル貼りをしてしまうもののようです。

*ヨハネの福音書7章21節~24節
21 イエスは彼らに答えられた。「わたしが一つのわざを行い、それで、あなたがたはみな驚いています。
22 モーセはあなたがたに割礼を与えました。それはモーセからではなく、父祖たちから始まったことです。そして、あなたがたは安息日にも人に割礼を施しています。
23 モーセの律法を破らないようにと、人は安息日にも割礼を受けるのに、わたしが安息日に人の全身を健やかにしたということで、あなたがたはわたしに腹を立てるのですか。
24 うわべで人をさばかないで、正しいさばきを行いなさい。」

ここのイエス様のご発言は、
私たち日本人には、ちょっとわかりづらい議論になっています。
 
「一つのわざ」というのは、
ヨハネの福音書5章で、イエス様が、べテスダの池ということろで、
38年も臥せっていた病人を、安息日に癒したというできごとです。

カール・ハインリッヒ・ブロッホ画『ベテスダの病人を癒やされるキリスト』

宗教指導者たちは、これをきっかけに
イエス様を迫害しはじめたのです。
安息日に癒しのわざをするとは、なにごとかということです。

それに対して、イエス様は、
指導者たちの考え方がおかしいのだということを、
ユダヤ的手法で論破されているのです。

 まず、割礼とは何かということですが、
これは男子のペニスの皮を切り取る処置です。(痛そうです)

神様が、アブラハムに対して、
一族の男子はみなこの処置をするようにと命じられました。

ユダヤ人が、自分の体を見るたびに、
神様のことを思うようになるためです。

この処置は、大変痛みを伴いますので、
モーセの律法では、生後8日の男子に割礼を行うように定めました。
まだ、生まれたばかりの時の方がマシということです。

「あなたがたは安息日にも人に割礼を施しています。」
イエス様の時代のユダヤ人たちは、
モーセの律法を守るために、
割礼については、安息日の規定より優先して行っていたのです。
つまり安息日<割礼 だったわけです。

「わたしが安息日に人の全身を健やかにしたということで、あなたがたはわたしに腹を立てるのですか。」
そのユダヤ人(宗教指導者)が、
イエス様が長年病で苦しんでいた人を、
安息日に癒したことに腹を立てています。

つまり安息日>癒し なのですね。

これっておかしくないか?というのがイエス様のご意見です。

痛みを伴う割礼がOKなら、癒しはもっとOKではないか、
ということです。

 私たちから見ると、議論するまでもないようなことですが、
当時のユダヤ人宗教指導者にとっては、
とんでもないことだったのです。

 イエス様は、当時のこの常識に挑戦されたのです。

お祈りします。
優しい天のお父様
イエス様のわざと言葉を感謝します。
神様の律法を理解し、守ることは良いことですが、
どういうわけか人間はその真意をつかむことが苦手です。
規則が先になってしまい、人の思いを無視してしまいます。
いつも、イエス様の思いを心に留めて、歩むことができますように。
主イエス・キリストのお名前でお祈りします。
アーメン

📔 📕 📖 📚 📒 📓 📔 📕 📖 📚 📒 📓
 

仮庵の祭でのイエス様と人々との議論が続きます。
なかなかマニアックなところもありますが、
イエス様のことばに耳を傾けていきましょう。
ハレルヤ!(*^▽^*)
 
「メシア・イエス・キリストの生涯」第105回 
「仮庵の祭で姿を現すイエス(2)」
ヨハネの福音書7章25節~36節
シャローム!