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聖書読みましょ♪第155回 イエス様は上から目線がお嫌いなのだ

メシア・イエス・キリストの生涯102回
 「エルサレムに顔を向けるイエス」後半
                 ルカの福音書9章51節~56節

ヨハネの福音書 7章10節

こんにちは!まいむまむと申します。

さて、このnoteでは、
イエス・キリストを知るために聖書を読んでいます。

イエス様のことを書いた聖書、すなわち福音書は、
マタイによる福音書、マルコによる福音書、ルカによる福音書、ヨハネによる福音書と、4つもあります。( ゚Д゚)

それぞれ、読めばいいのだけれど、同じイエス様の一生を4回読むのもな・・・と思ってしまいます。(中身はそれぞれ違いはありますが)

おまけに、イエス様のことばって、
それ自体は難しくないのだけれど、
結局何が言いたいの?みたいな謎に満ちた発言も結構多いのです。

そんなこんなで、福音書をきちんと読んだことがありませんでした。

そんなとき、わたくしは、
「ハーベスト・タイム・メッセージステーション」という
youtubeチャンネルの中川健一先生の講義
「メシアの生涯」に出会いました。

この配信は、ユダヤ人として生まれたイエス・キリスト
真に理解するために、ユダヤ的視点で、福音書を読んでいくものです。

このnoteは、その講義をもとに、
4福音書を絨毯爆撃で、
端から読んでいこうというチャレンジです。
興味のある方は、ぜひぜひ、先生の講義を直にお聞きになってください!

引用している聖書は「新改訳2017」版です。

また、参考文献は「新実用聖書注解」になります。

今回ご紹介するのはこちら

ハクエイ・キム - ソロ・ピアノ・コンサート(ダイジェスト)

ハクエイ・キムさんは、韓日クウォーターの超絶イケメンジャズピアニストです(⋈◍>◡<◍)。✧♡
もちろんお顔だけでなく、ピアノも美しく、素晴らしい音を作られます。

このハクエイさんは、実はあのアニメ映画「ブルージャイアント」で、
ピアニストの雪祈くんのモーションキャプチャーのお仕事をされていたのです!
つまり、あのアニメの雪祈くんのピアノのシーンは、ハクエイさんの演奏する姿を映しているのです。わあお。
先日ライブで、お話をうかがったのですが、
上原さんの曲を、実際に弾けるまで練習して、
撮影というかデータを撮られたそうです。

ですから、ピアノを弾くお姿が雪祈くんにオーバーラップしたりして、
ぐっときましたです。( ;∀;)

ハクエイさんは、各地で、たくさんライブされていますよ。
雪祈ファンの皆様、是非いかがでしょう。

🎹 🎹 🎹 🎹 🎹 🎹 🎹 🎹 🎹 🎹 🎹 🎹 🎹 🎹

さて、聖書をお読みいたしましょ。
秋の仮庵の祭が近づいてまいりました。
イエス様は兄弟たちに、「ガリラヤを離れてエルサレムに行ったら?」と言われてしまいました。
それに対して、イエス様は、まだわたしの時ではないからと仰って、
「行かないもん」と答えられました。

 でも、実は、内密にエルサレムにお出かけになります。

*ヨハネの福音書7章10節
10 しかし、兄弟たちが祭りに上って行った後で、イエスご自身も、表立ってではなく、いわば内密に上って行かれた。

その旅で、ちょっと事件が起こります。
ここからルカの福音書に移動しますよ。


Ⅱ 移動中の出来事 ルカの福音書9章51節~56節

*ルカの福音書 9章51節~53節
51 さて、天に上げられる日が近づいて来たころのことであった。イエスは御顔をエルサレムに向け、毅然として進んで行かれた。
52 そして、ご自分の前に使いを送り出された。彼らは行ってサマリア人の村に入り、イエスのために備えをした。
53 しかし、イエスが御顔をエルサレムに向けて進んでおられたので、サマリア人はイエスを受け入れなかった。

前半でも申し上げましたが、
イエス様が十字架に架かられたのが過越しの祭りの時で、春です。
今は仮庵の祭りですから、秋です。

つまり、運命の十字架まであと半年。
イエス様は「御顔をエルサレムに向けて」ガリラヤを出発されました。

 これは、決意を表すことばです。

さて、一行は、途中、サマリア(サマリヤ)を通過されました。

私たちから見ればガリラヤからユダヤ、
すなわちエルサレムに行くには、サマリアを通るのが一番合理的です。
 
しかし、当時、サマリア人とユダヤ人は宗教的に対立していました。

ユダヤ人にとって、聖地はエルサレムです。
しかし、サマリア人にとっては、
ゲリジム山が聖地でそこに神殿があったようです。

ゲリジム山のサマリア人

実は、現代でもサマリア人は数百人残っていて、
ゲリジム山で彼らのお祭りをしているようです。

そんなこんなで、両者の対立は根深かったようです。
ですから、ユダヤ人は、エルサレムへの行き来にサマリアを通らず、
遠回りでも、ヨルダン川流域を歩いたようです。

そして、サマリア人も、
エルサレムから出て、外に移動する旅行者に対しては、
特に手を出しませんでしたが、
ガリラヤなどからエルサレムに上る旅行者に対しては、
妨害工作をしたようです。

なんか気に入らなかったのでしょうね。

以前、サマリアの女とイエス様が語り合って、
その女のことばにより、
イエス様がサマリアで、メシアとして
歓迎されたことがありました。
ヨハネの福音書の4章に書かれています。

グエルチーノ画 「イエスとサマリアの女」

その時から、まだ2年くらいしかたっていませんから、
イエス様も、サマリアで宿泊の準備をさせたのです。

ところが、今回は様子が違っていました。

サマリアの女の話の時には、
イエス様はエルサレムから出て、ガリラヤに向かう途中でした。
だから、サマリア人たちも特に敵対しなかったのです。

しかし、今回は違います。
イエス様は「「御顔をエルサレムに向けて」進んでおられたので、
サマリア人は、その旅を妨害しようとしたのです。

行きも帰りもいっしょやんかと、我々は思いますが、
サマリア人にとっては大違いだったのでしょう。

イエス様はサマリア人に受け入れられませんでした。残念!

*ルカの福音書 9章54節
54 弟子のヤコブとヨハネが、これを見て言った。「主よ。私たちが天から火を下して、彼らを焼き滅ぼしましょうか。」

なんとも威勢のよい発言ですね。
いつもなら、何か発言するときは、
ペテロが代表してモノ申していたわけですが、
今回はヤコブとヨハネの兄弟が怒ったのです。

この「天から火を下して、彼らを焼き滅ぼしましょうか。」という行為は、明らかに旧約聖書の大預言者「エリヤ」をイメージしています。

エリヤはバアルの預言者たちとの戦いのとき、
天から主の火を下して、
全焼のささげ物と薪と石と土を焼き尽くすわざを行っていました。
火の預言者って感じですね。

ただ、エリヤは、敵の預言者たちと
生きるか死ぬかの戦いをしているのですが、
ヤコブとヨハネはちょっと違いますね。

大好きなイエス様が。サマリア人に拒否されたので、
プライドを傷つけられて怒り狂っているって感じです。

こういう不寛容は、誤った特権意識から来ていると
中川先生は仰っています。
 

なるほど。
自分たちはメシアであるイエス様の弟子なんだぞ!
サマリア人のくせになんだ!
ケシカランということです。

*ルカの福音書 9章55節~56節
55 しかし、イエスは振り向いて二人を叱られた。
56 そして一行は別の村に行った。

イエス様は、興奮した二人をお叱りになりました。

なぜでしょう。
2人の不寛容の根っこにある特権意識を見抜かれたからですね。

そして、今は、復讐のときではなく、恵みのときだからです。

イエス様はイザヤ書からの引用してでこう言われています。
(ルカの福音書4章)
「主はわたしに油を注ぎ、わたしを遣わされた。・・・・主の恵みの年を告げるために」

イエス様は、ご自身に敵対するサマリヤ人を裁くよりも
重要な任務があったのです。

今は恵みのときというのは、現代もそうです。
ですから、イエス様に従わないとか、知らないとか、
イエス様をバカにする言葉を口にしても、何も起こりません。
恵みのときだからです。

しかし、中川先生は、「だからと言って、神様を侮ってはならない、軽く見てはならない」と警告されます。

いつかは、清算のときがくるからです。
恵みの時の後に、裁きのときが到来するからです。

そのとき、どうなるかは、黙示録にいろいろ書いてあります。
ぶっちゃけコワいです。

お祈りします。
優しい天のお父様
恵みのとき、猶予のときを
わたしたちに与えてくださってありがとうございます。
しかし、神様が聖なる方であり、いつか裁きのときがやってくることを
知ることができますように。
主イエス様のお名前でお祈りします。
アーメン

旅を続ける間にも、弟子志願の人たちが現れます。
さて、どんな人がやってきたのでしょう。

「メシア・イエス・キリストの生涯」第103回 
「三人の弟子候補」前半
ルカの福音書9章57節~62節
マタイの福音書8章19節~22節
シャローム!