「自分らしさ」はどこへ行った?
23年間、海外から来た人への日本語の教師をしている。「教師」という仕事が自分の性格や言動にとても影響していると思う。センセイっぽく見えるのかな?
シンプルで地味な服装。
まっすぐなボブスタイルの髪型。
言語の講師なのでなるべく変な言葉を使わないようにしている。
決まりごとやルールを守る。
ひと言で言うと「真面目」。
もともと気が小さく、決まりごとから逸脱するのを恐れる性格だ。
叱られたり、恥をかいたりするのが怖いのだ。
教師という仕事柄「真面目さ」が強化されてしまった。
日本語教師の仕事は、個人レッスンで今でも続けているし、
おもしろい仕事だと思っている。
しかし、思うのだった。
もともと私はどんな人間だった?
それを思い出すと少し心がなごむ。
もともとの自分に再会したような気分だ。
小学校に上がって学校生活に染まる前の私はどんな子だった?
ひとり遊びが好きで空想ばかりしているおしゃべりな子。
ぺちゃくちゃしゃべりながら何役もの役をこなして人形遊びをしている子。
リカちゃんと仮面ライダーをカップルにしてドラマを作っていた子。
バスケットにパンを入れてハイジごっこ。
お気に入りの本や漫画を読むのが好きだった。
人見知りだけど、家の中ではお調子者だった。
学校に入学するとイヤなことを我慢したり、
集団の中でルールを守ることを学ぶ。
本当は、夏休みのラジオ体操がきらいだった
遠足のような集団行動も好きじゃなかった。
運動会の練習もプールもイヤだった。
子どもの頃からのんびり過ごすのが好きだった。
ぼうっとしていてマイペース。
もともとの自分を取り戻そう。
ひとり遊びが好きで空想ばかりしているお調子もの。
これからの人生はもともとの自分の時間を増やすつもりだ。
あなたのもともとの自分はどんな感じでしたか。
幼少期、学校へ上がる前はどんな子どもでしたか。
それが素の自分なのだと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?