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第1回アドラーゼミ 気づきと感想

アドラーゼミ(向後千春先生主催)に参加しています。参加の動機は「アドラー心理学を学んで自分の人生に役立てたい」ということです。なので、全体を網羅するまとめではなく、私的に印象に残ったこと、考えたことを書き留めています。

ゼミでは前半:最近の心理学で「感情」ついてわかっていること。「感情」についてのアドラー心理学の見方。後半のトピックは「レクリエーションとして研究することについて」でした。

前半:感情のしくみと目的

最近の心理学から感情についてわかっていることとアドラー心理学の見方について

ポジティブ感情とネガティブ感情は独立している。「イライラの反対はニコニコではない。イライラの反対は”イライラしていない状態”である」

「イライラの反対はニコニコではない」、何故おもしろいと思ったのか忘れたけど、頭の中に残るフレーズ。

ポジティブ感情は注意力の範囲を広げ、全体的な認知処理を高める。ネガティブ感情は注意を狭め、局所的な認知処理を高める。(フレドリクソン)

私は気質的にどうもネガティブ感情(不安)を強く感じがちだ。特に新しいことを始めるとき、積極的に不安要素を探して対策を考え始めてしまう。それで失敗を未然に防げるから、慎重で良いことなんだ。でも、「うまくいかなかったらどうする?」と不安でいるのは心地よくない。わざわざネガティブ感情(不安)を呼び起こして対策を立てる必要はないのだ。(昔の私の思考の習慣なのだった)
対策を立てるとき、「こうすればうまくいきそう」「こうすればもっと良くなるんじゃない?」と意識的にポジティブ感情を使っていこう。人に対してもそう。

「楽観的すぎる人を見るとイライラする」という話も興味深い。自信がありすぎる人を見ると「この人はポジティブ・イリュージョン(自分の実力を高く見積もる)が強すぎる」と感じて「あなたはそんなに自信を持てるレベルじゃないよ」と言いたくなるのかな。私の場合は、自分の慎重な性格と違いすぎて反発を感じるのだと思う。

人間は五感で環境からの情報をセンスする。人間に感情がある理由は「自分を取り巻く環境の価値をセンスするため。つまり、自分にとってある環境がプラスなのかマイナスなのかリアルタイムでロジック抜きで判断するために感情がある。

私たちは大人になると「理性的に考え、振る舞うこと」をよしとする。しかし、自分の感情を捉え、センスを信じることで「自分に最適な環境」を選択できるようになるのではないだろうか。
ある場に来て「なんか緊張するな」「心地いいな」と感じたり、ある人と会って「感じのいい人だな」「なんかイヤだな」と感じたら、それを自分の心の中で言語化しよう。「今、私は怒りを感じている」「今、とてもうれしい」などと自分の感情を認めるのだ
自分の環境を最適化すること、言い換えれば、自分の人生をよく生きるうえで大事なことだと思う。リアルタイムでロジック抜きで自分の感情を受け止めよう。

感情は何らかの目的のために起こすもの。
ー新幹線で若者に怒鳴るおじさんの例ー(笑)
その人は「怒り」を使うことを選んでいるのです。
・ポジティブ感情:「このようなことがまた起こってほしい」
         「このまま続いてほしい」という目的
・ネガティブ感情:「このようなことは二度と起こってほしくない」
         「やめてほしい」という目的

「怒り」の感情について考えさせられました。

私は他者ではなく、自分に怒りを向けやすい。例えば、失礼なことを言われたとき、その場では黙ってしまい、後から「うまく言い返せなかった自分」にふつふつと怒りが湧く。人と喧嘩になることはないので、それはいいことなのだ。アドラーの考えで言うと「自分を責めるために怒りを使っている」のだろうか。それは、とても不健全だと感じた。失礼な相手のほうが悪いのに、自分に怒って不快になることはない。「失礼な人だな。イヤだったな」と思っておけばいいことなんだ。

人は怒っているとき、言語能力(語彙・表現力)が低くなる

確かに怒っている人、パワハラする傾向にある人は「こら!」「何でできないんだ!」「役立たず!」のような論理的でない暴言を繰り返す傾向がありそう。
または、怒るとむっつり黙る人もいる。これも言語能力が落ちているということかな?

他の参加者の話に出てきたパワハラの話題も気になる。「職場で怒りをぶちまける人」が、もし身近にいたらどう対処するか考えた。聞き流せる人はそうするのはものもアリだと思う。しかし、私は「聞き流せない人」なんだ。イヤなことを忘れるのに時間がかかる。いつまでも覚えていて心にストレスが溜まりそう。

ここはアサーティブに自分の気持ちを表明したい。例えば「そのように大声で怒鳴られると非常に不快で傷付きます。仕事に集中できません」など。現実的には私だったら、上層部に「ストレスで辛い。心理的安全性の低い状況で仕事に集中できない」としてテレワークを願い出ると思う。もちろん業務によるけれど。
22年からパワハラ防止法が施行されていることだし、その人が怒鳴り出したら証拠に録音してパワハラ相談室に行くなど対策を取りたい。

もし、これが学校だったら?いじめがあった場合に、いじめられる側が我慢するのはよくない。それより、いじめる子をクラスから出したほうがいいと思う。それと同じ考え方でよくないだろうか。パワハラする人のせいで職場環境が悪化して、他の人のメンタルヘルスに悪影響なら、その人に去ってもらいたい… そうは言っても簡単にはいかないのだろう。だから、多くの人が悩んでいる。パワハラ被害についてもっと話を聞いてみたいと思った。

後半:研究の時間

勉強するだけ、インプットだけならそれは「消費」と言える。インプットしたらアウトプットしよう。研究はアウトプット、「生産」なのです。人が見えないものを見出すことです。ブログなどの発信でもいいのです。

勉強するだけなら「消費」だ。何かを学んでいるとき、確かに知識を得ている充実感もあって成長している気分になるけれど、気分が良くなるだけでは充分ではない。勉強したことを形にすること、アウトプットしよう。
研究とまではいかないけど、ひとまず、noteで言語化すること、自分の思考や行動をより良く変えていこうと思う。noteでは毎回、具体的に変えること、行動することを書き留めることにする。


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