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「自分軸」って何だろうね

「自分軸」っていつから言われてるのかな?価値観とは違う?
就活用語?

ひと頃、よく自己啓発本を読んでいたけど、よく似たようなことが書いてある。「自分の軸を持とう」「他人軸より自分軸」「ぶれない自分になる」「自分に正直に」「自分の心に従う」「直感を信じて」「折れない心を手に入れる」。

それは、私が「そうなりたい」という部分が記憶に残っているから。
結局、私は読みたいように読んで、部分的に記憶しているってこと。

自分に足りないところや不満があって、それを解消するヒントが欲しくて自己啓発本を買ってみるけど「そういう人になれたらいいな」と思い、
何やら学んだ気になって終わる。
本の中に「答え」は見つからない。
読んだだけでは変わらないもの。

ところで、「自分軸」って何だろう?

「自分軸」は自分の価値観をもとにした判断基準というのかな。
「これは大事にしたい」「ここからは譲れない」という線引きのモノ差し。
私はそれを「自分軸」と考えている。

「自分軸があればブレない」?
・・・全くぶれないってことはないでしょうね。
迷ったり、途中で考えが変わったり、
後から考えて「判断を間違ったな」と思うことはよくあること。
そういうことがあっても許そうよ、自分を。
むしろ、ブレるのが人間。
ブレるっていうとよくないイメージだなあ。

「気持ちが揺れる」「揺らぐ」といえば自然なことのように聞こえる。
言葉って選び方だよね。

一見、芯の強そうなブレない人は、ポキっと折れやすい。
一方で、柳の枝のように強風が吹いても折れない人もいる。
私もどちらかというと、弱そうに見えて折れにくいほう。
案外しぶとい。

「自分に正直」「直感に従う」もけっこうむずかしい。
もちろん「いやだな」「こっちがいい」とか正直な気持ちや直感はある。

あるけど私は「よく考えたほうがいいんじゃない?」と思い直したり、
自分の直感を疑うクセがある。
これは慎重さゆえなので、良いことでもある。
反対に「ああ最初に思ったようにしておけばよかった」と思うことも。
それは、損得勘定が湧いたり、周りの意見を取り込んで判断を誤ったときだ。

本当は、直感を信じたほうが概ねうまくいく。
直感はこれまでの自分の知識や経験の記憶の倉庫から一瞬のうちに導き出され、
出てくるのだから、むしろ最善の答えだと言える。
「いやだ!」と強く感じるのは、価値観が揺るがされて拒否しているとき。
そのときはいちいち理由は要らない。
断ったほうがいい。

それなら、「直感に従う」のも自分軸だ。

熟考して何かを決めるのも、直感で決めるのも結局自分なのだ。
自分の価値観に沿って自分で決めていい。

「他人軸で生きている人は自分軸を取り戻そう」と言われる。

私も人のことは言えない。
他人と一緒にいるとき、相手の気持ちや期待を優先する。
自分がカレー屋に行きたいとき、友人がパスタと言ったら、パスタにする。
そんなことは些細なことだからいいんだけど。

あと、組織にいたときはその場ムードや権力者の発言に巻かれていた。
集団の中にいるとき流されやすくて、パワーのある人に弱い。
「他人軸」になりやすい素質充分。
自己主張が苦手で受け身。

固定されたメンバーの中で組織に合わせたり、
自分を貫くことにエネルギーを使うより、
フリーランスでいるほうが気楽に思える。

世間一般の常識や相場も気になる。
「ふつう、私の年代の人はどのくらい貯金があるのかなあ」
と考えたりする。

いやいや、平均的な数値なんて知っても何にもならないよ。
自分は自分。
そう思いたいけど、気になるよね。
だって、人と比べたり、序列を気にしたりするのは動物としての本能だから。
そもそも人間は社会的な動物なんだ。
人間社会で生きていくために、自分の立ち位置を気にして、
周りの様子を伺って適応するようにできている。

世間や他人と比べて気になるときは「これも動物の本能かあ・・・」
と思っておこう。

自分軸とか他人軸とかいう言葉にこだわらず、
「自分が大事にしたいことをわかっている。自分で決めている」
っていう感覚が大事なんじゃない?

世間、周りの人のことも気にしていても、最後に決めているのは自分なんだ。

今回は「自分軸」「他人軸」についてつらつら書いてみましたね。

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