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河川敷を歩いた

5月15日(水)
昨晩、眠る前に庭に出てみた。胸がふるえた。あまりの美しい星空に。

たくさんのたくさんの星たちが輝いていた。久しぶりに、そうだ、星ってこんなにあったんだ。と、思いだした。大きい星、小さい星が夜空を輝かせていた。その真ん中で北斗七星が堂々と光を放っていた。

あまりに美しいので、マーチにもたれてしばらく星空を眺めていた。この上ない喜びに包まれて。首が痛くならないように寝っ転がってずっと眺めていたい。

星の輝きは生きる喜びだ。緑の美しさも澄んだ青い空も。毎日そういう豊かさに囲まれて過ごせるなんて幸せだ。幸せの本質はそういうふうに日常の中に散りばめられている。それを奇跡と呼ぶんだなぁ。

朝、目が覚める。
むくりと起きあがる。鍼灸治療をしてもらった翌日はちょっとだるい。でも芯が整っている感じがする。

玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。さわやかな空気。

カカオにご飯をあげる。
ウーちゃんとルーちゃんに控えめにエサをあげる。

仕事をする。せっせ、せっせ。
金曜日にデータを送る予定。できれば午前中に。がんばる。

早めに夕食の下ごしらえをしておく。

仕事をする。せっせと作画をする。
もっちりバナナを食べる。おいしい。うっとり。

ネパールのディベンドラから久しぶりにメッセージが来た。

ディベンドラはカトマンズでアットホームなホテルを経営している。そして、孤児院の子供たちのサポートもしている。孤児院の子供たちにメチャくん絵本を届けてくれた。

ネパールで彼に会ったとき、

「みる、僕が心の奥にいつも大切に持っていることを話すよ。」と言ったことがある。

「僕は子供の頃、日本人の女性がサポートしてくれて学校に行くことができた。でも、僕はその人に会ったことがないんだ。顔も知らない。感謝を伝えたくて何度もその人に手紙を書いたよ。彼女がサポートしてくれたおかげでいまの僕がある。」と、にっこり笑った。

その話を聞いたとき、なんだかとてもうれしかった。

修一郎が起きてきた。
食事の仕上げをする。夜食用にお弁当も作っておく。

仕事に戻る。せっせ。せっせ。

夕方、ごはんさんとお買い物に行く。
ツバメの巣があるいつものお店。

お買い物をしていると、葡萄屋さんのYさんに会った。葡萄屋さん以外で会うのは珍しい。

Yさんご夫婦の葡萄は本当においしい。10年以上ひたむきにがんばって、たくさんの種類の葡萄を栽培するようになった。食べる宝石。今年も夏が楽しみだ。

アレルギーになってからはたくさん食べれなくなったけれど、数粒食べれば満足だ。両親や弟家族に送るのも楽しみのひとつ。

お買い物を済ませて家路に着く。

日が長くなった。まだ明るい。「少しドライブしよう。」ということになった。遠賀川の近くまで車を走らせる。河川敷に下りようということになる。遠賀町と芦屋町の間くらいのところから下りて行く。

車を停めて ごはんさんと河川敷を歩く。きもちがいい。

河川敷にはスポーツをしている人たちがたくさんいた。ランニングしている子供たちもいた。みんな元気で溌剌としている。父兄の人たちもたくさんいた。

心地いい風が吹いてくる。てくてく歩く。大きな河に さざなみがキラキラ輝いていてきれい。空の色が映っているのか遠目で見ると青く見える。近寄るとちょっと濁っていた。それでも水辺はきもちいい。

途中で、赤紫色の花が咲いている背の高いカラスノエンドウみたいな植物や蛹みたいな植物があった。おもしろい。「なんだろうね。」と言いながら歩く。

「平日にいきなり河川敷歩くなんて思わなかったなぁ。」と、ごはんさん。

「そうだね、思わなかったね。でもきもちいいね。」と、私。

「まちがいない。」と言って、ごはんさんが笑った。

いつも気ままにそのときの気分で決める ごはんさんと私であった。

しばらく歩いて出発する。

家に帰り着くと、にりんさんがお庭に出ていた。昨日のテレビの話をする。

「仕事があるからまたね。」と言って家に帰る。

ネパールのクリシュナさんからメッセージと写真が届いていた。”日本ネパール子供図書館23年の記念会議” で、メチャくん絵本と活動についての話をしたということ。

りんごを食べる。
仕事をする。

Tさんからメール。Tさんは ごはんさんのお知り合いの工学博士だ。随筆も手がけている。ふむふむ。

仕事をする。

夜、庭に出る。星がきれい。木々のシルエットがきれい。毎日新鮮な感動がある。新鮮な喜びがある。夜のぜんぶに「おやすみ。」を言う。

カカオは遊びに出かけている。

これから眠くなるまで仕事をしよう。

今日もいい一日だった。

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