心配せずに楽しむことにした
5月17日(金)
朝、アラーム 2回目で目が覚める。1回目のアラームは親切な小人さんが消してくれたんだろう。「みるみるをもっと寝かせてあげよう。」って。
玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。爽やかだ。
カカオにご飯をあげる。
ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげて水を換える。
今日は K市に行く予定。支度をする。
カーナビをセットして しゅっぱーつ!
高速道路はコワイので、時間がかかっても一般道で行こうと考えている。
カーナビが教えてくれているにも関わらず、いつも通り迷いながら走る。へぇ、こんなところから行けるんだ。と、初めての道を走る。
すると、目の前に九州自動車道の入り口が見えてきた。
え。高速道路…。ヒエェ〜〜!
ナビを設定するときに推奨のままにしていたんだ…。どうしようどうしよう。どうしようもないのでそのまま高速道路に乗る。
すごくドキドキする。高速道路は6年ぶりくらいだ。大丈夫かな。コワイよ〜〜。
出口がちゃんと分かるかどうか心配だったけれど、走りながら見る山がすごく可愛かった。こんもりしていて日本昔話に出てくる山のようだ。いろいろな緑色もきれいでちょっと楽しくなってきた。ぽかぽか陽気で見晴らしもよく空も深い青色。
もう乗ってしまったので心配せず楽しむことにしよう。と思い直すと、青い海が見えてきた。素敵!海だ!胸が躍る。きれい。ちょうど、ビートルズのイエローサブマリンが流れてきた。すごく楽しくなってきた。
旅行気分。パーキングが見えてきた。ちょっと寄って、ソフトクリームに大豆とか寒天とか使われていなかったら食べたいな。と思ったけれど、約束の時間をすでに過ぎているので寄らないことにする。
出口が近くなってきた。ドキドキドキドキ…。無事降りれた。ほっ。高速道路を降りたらもうすぐだ。ナビの通り走る。
迷った。完全に迷った。立ち並ぶ団地の中に入ってしまった。目的地にはものすごく近いはずだ。団地の敷地の中をぐるぐる回る。行き止まり。駐車場をぐるぐる回る。目の前なのに今日中に辿り着けないような気がしてきた。
なんとか脱出できた。脱出したところで「目的地の近くです。終了します。」というようなことをナビが言った。すごく寂しくなった。心細くなって、よろよろと車を走らせる。
あ。ここだ。多分。なんとか到着。予定時刻より遅れたけれど、あらかじめ言ってあったから大丈夫。「とんでもない方向音痴なので遅れる可能性があります。」と。
赴いた場所は成和陶材さん。
適当なところに車を停めたとき、遠賀信用金庫のNさんから電話が鳴った。
昨日お送りした絵のpdfデータを確認して、
「すごく好きです。」と言ってくれた。
「私もすごくいいなぁと思ってるんですよ。」と、言った。
成和陶材のOさんが出てきてくれた。
用事をする。Oさんとおしゃべりする。Oさんは絵本が大好き。
「アトリエに絵具とかたくさんあるんですか?」と、Oさん。
「たくさんありますよ。筆もたくさんあります。キャンバスとか紙も。」と、私。
「見てみたいです。」と、Oさんが言った。
「いつでもどうぞ。でも、めちゃくちゃ散らかってますよ。」と、私。
笑うOさん。
しばらくお話しして帰路に着く。
途中で何軒かお店に寄る。
買いたいものがあった。3軒目でみつけた。
家に帰り着く。
コープのOさんがやってきた。
グリーンコープさんの元気カーがやってきた。新しい担当の方が
「すごく珍しいものが入ったので持ってきたんです。」と言った。
それは石垣島のピーチパインだった。小さなパイナップルで芯まで食べれるそう。とても甘く濃厚だということ。買うことにする。
家に帰り、底の広い紙袋に石垣島のピーチパインと、帰り道で買った宮崎県産のマンゴーを そっと入れた。手提げの部分に細いリボンをつける。
車に乗せて しゅっぱーつ!
明日は まりこりんのお誕生日なのだ。
まりこりんは、お誕生日はご家族と過ごす。なので毎年、前の日にプレゼントを持って行くのである。ご家族で楽しめる美味しいものがいいなと思っている。
仕事中にお邪魔する。まりこりんが出てきてくれた。Nさんにごあいさつ。
プレゼントを渡す。パッケージを開けてみんなで香りを楽しむ。甘く濃厚な南国の香り。この香りで水3杯飲めるぞ。
しばらくお話して家に帰る。
短編集の注文が来ていたので梱包してポストに投函する。在庫があと7冊になった。重版するかどうか迷う。もう少し様子を見ることにしよう。
大日本印刷さんへデータをアップロードする。絵を完成させると大きな充実感と解放感を同時に味わう。
メールがいろいろ来ていた。
鹿児島県にある日本語教室の方からネパール語版メチャくん絵本のことで問い合わせがあった。とても素敵な話。このことは後日書くことにしよう。
Rくんからおめでたいメールが届いていた。
結婚したということ。ぱちぱちぱち。
初めてRくんと出会ったのは、彼が10歳のとき。お母さんと妹ちゃんと3人で、私の個展に来てくれた。それ以来、Rくんご家族とお付き合いがあり、年に数回のやり取りだが、お互い親戚のように感じている。何かの節目では必ず連絡をくれる。
あのRくんが結婚!感慨深い。時が経つのは早いなぁ。心からおめでとう。来月、奥様と会いにきたいと言ってくれている。素敵だ。
夕方、修一郎が起きてきた。食事の用意をする。
今日は ごはんさんが蛍を見に連れて行ってくれる。
「ごはんさんに蛍見に連れて行ってもらうよ。」と修一郎に言うと、
「見ておいで。」と言った。
わくわくする。すごく楽しみ。蛍って大好き。
こもれびの森の近くに、蛍がたくさん現れる場所があるそうだ。ウキウキする。
蛍に会いに しゅっぱーつ!
暗くなった。まだちょっと早いかもしれないけれど、蛍がいる場所へ行く。水の音。暗い中じっと目を凝らす。
「いたっ」と、ごはんさん。
キョロキョロする私。
いた。
大きな黄色い光がゆっくり点いたり消えたりしている。きれい。1匹の蛍がふわぁ〜っと私たちのすぐ近くまで飛んできた。手を伸ばす。ごはんさんの手に乗りそうになって ふうっと木の間に飛んでいった。幻想的。
いつも思う。
蛍って おしりが光っているのにロマンティックだなぁ。でも、頭が光っているよりいいかもしれない。
「まだちょっと時期が早かったね。」と、ごはんさん。それでも何匹も蛍がいた。ゆらぁっと飛んでいたり、木の葉にたくさん留まっていたり、石の上で光っていたり。とてもきれい。不思議できれい。
別の場所にも連れて行ってくれた。
途中の道でアナグマとかタヌキとか、いろいろな動物と出会った。
着いた。光りながら ゆらぁっと飛んできた蛍が空へ昇っていった。夜空を背景にして星のようだった。星が瞬きはじめていて、月も煌々と輝いていた。そして、まだ早い夜なのに北斗七星がくっきりと煌めいていた。胸がふるえるほど、すべてが美しかった。美しいなぁ…。
満足して帰路に着く。
家に帰りつき修一郎に蛍のことを話す。「よかったね。」と言ってくれた。
夜、庭に出る。
蛍を見た空に輝いていた北斗七星が輝いていた。星はみんなを見ているなぁと感じる。夜のぜんぶに「おやすみ。」を言う。
カカオは遊びに出かけている。
今日もいい一日だった。
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