見出し画像

とても素敵な人と会った

5月3日(金)
昨晩ベッドに入るのがとても遅くなった。
うとうとしはじめた頃、カカオがしなやかにベッドに飛び乗ってきた。足元から静かに おなかのところまでやってきて、毛布を むぎゅむぎゅしていた。こてん と横たわって私のおなかにもたれて眠りはじめた。とても幸せだった。カカオは人のきもちが分かる。カカオがいてくれてよかったなぁ。と、思った。

昨晩ずいぶん遅く寝たのだけれど、ぱちりと早く(私にしては)目が覚めた。小鳥の声が聞こえてくる。うっとり。カカオは私の腕枕で すーすー眠っている。小さな頭に ぶちゅ。

むくりと起きあがる。

玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。

ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげる。

弟とLINEでやり取り。
ベスパとリトルカブが弟のところにやって来た経緯が書かれていた。

リトルカブの写真を送ってくれた。すごく可愛い。山吹色とクリーム色。シートが茶色。乗り味もいいらしい。

どちらも元オーナーさんにあまり愛されず、リトルカブは数年間、ベスパは何十年も軒下に放置されていたそう。可哀想だと思って買取り、修理したということ。

弟家族に可愛がられているワンコとニャンコも保護犬、保護猫だ。ベスパとリトルカブも保護されたみたい。

仕事をする。

今日も こもれびの森に行く。
修一郎の食事をお弁当仕立てにしておく。

午後、グリーンコープさんの元気カーとFコープさんがほぼ同時にやってきた。行ったり来たりする。Uさんが来ていないので、お刺身とまる天とごぼ天を届けに行く。家に帰り、せっせと冷蔵庫に詰めてゆく。

昨日、ごはんさんがエアコンを直した車で しゅっぱーつ!

エアコンがガンガン効いている。すごい。あっという間に涼しくなる。ずっと涼しい。寒いくらいだ。ひえひえ。快適。

いつものゆで卵とスイートポテトを買ってもらう。
道中の麦畑がきれい。大好き。金色の麦畑を見ると必ず、ナウシカがオウムの上を歩くときの曲を歌ってしまう。ランランララ ランランラン♪

こもれびの森で探し物をしていると、NさんとAさんがみえた。Nさんの彼女のAさんとは何度か会ったことがあるが、今まであいさつくらいだった。

みんなで建物の中に入ってお話。中は蒸し暑かった。ふにゃふにゃしていると、

「みるさんが退屈しはじめた。」と、ごはんさんの声がした。

外に出る。涼しくて きもちがいい。奥の方に、森の近くに走ってゆく。

「キミィ!ミケちゃん!」と呼ぶと、「にゃー。」と言いながらついてきた。

草をかき分けながら突き当たりまで走って、こんもりと小さな丘みたいになっているところに登る。ここに登るのは初めて。ふわふわした長いワンピースに長靴で登る。

こんもりしたてっぺんに立って「キミィ!ミケちゃん!」と叫ぶ。「にゃにゃにゃー。」と言いながら走ってきた。ミケちゃんは登れなかったけれど、キミィがよじ登ってきた。ふたりで、こんもりの上でくつろぐ。風がきもちいい。鳥の声が素敵。じゅうぶん楽しんでから、

「キミィ、降りるよ。」と言うと、キミィがこちらを向いて先に下りはじめた。さすが猫だ。しなやかだ。

みんなのところに戻る。

「みるさん、背中草だらけ。何してたの?」と言って、くすくす笑いながらAさんが払ってくれた。

「ジャングル行ってた。」と言うと、くすくす笑いながら

「やんちゃ?」と聞かれた。

「うん。」と、にっこりする。

Aさんはとてもきれいで艶っぽい。クレオパトラのように鼻が高い。喋り方がおっとりして落ち着いていて優しい。そして、とてもスピリチュアル。
Nさんの彼女がこんなにスピリチュアルだなんて本当に不思議だ。

「Nさんもスピリチュアルなの?」と聞いてみた。

「ううん。」と言って肩をすくめて笑った。はちみつ みたいな笑顔だった。

そうか。昨日の日記に書いた、Nさんの口から「スピリチュアル」という言葉が出たのは、彼女であるAさんの言葉なのかもしれない。と、思った。Nさんが、Aさんのスピリチュアルを一生懸命理解しようとしているように感じて、仲良いんだなぁと ほほえましくなった。

見えないもののことを当たり前のことのようにAさんと話した。

「絵を描くとき、何か降りてくるの?」と、聞かれた。

「うん。」と言ってその状況を話した。

こもれびの森が素敵なところだと言ってくれて、私もそう思うのでうれしかった。

話している途中でNさんの背中に虫が留まっているのを見つけた。襟から洋服の中に入ろうとしたので手でとった。Aさんがびっくりしていた。

夕方になった。
NさんとAさんが帰った。

ごはんさんと遠回りして美しい景色を眺めながら帰路に着く。
山が深く、車がほとんど通らない道の両側からアーチを描く木々。水面が鏡のような池。きれいで うっとりする。

「夕方の山ってほんときれい。」と、ごはんさんが言った。

本当にきれいだ。夕方の山が好き。夕方の空が好き。夕方の色が好き。夕方の空気が好き。夕方の香りが好き。

いつものお店でお買い物をする。
お線香を見る。箱が不安定に立てられていた。ごはんさんが うっかり1箱落としてしまった。この売り場でいちばん高価なお線香だった。そのお線香を買う予定はなかった。

「もし折れていて、それを誰かが買ったらいけないから。」と言って、ごはんさんがそのお線香をカゴに入れた。そう思っても、なかなかできないことだなぁと思った。

家に帰る。夕暮れ空が美しくて胸がふるえた。

「見て、あの色。きれい。」と、私。

「わぁ、すごいピンク色。」と、ごはんさん。

帰り着いてまず、ごはんさんがお線香の箱を開けてみた。1本も割れていなかった。

「すごい。じょうぶなお線香だね。」と言って笑いあった。

家に入ると、修一郎が起きていて、”ゴジラ 1.0” を観ていた。

夜、庭に出る。
北斗七星が小さな光で瞬いていた。可愛い。ぽつりぽつりと星たちが増えてきた。夜だけど、眠いけど、お散歩に行きたくなった。夜のぜんぶに「おやすみ。」を言う。

カカオが夜の中から現れた。カカオは人のきもちが分かる。抱っこしていっしょに中にはいる。

今日もいい一日だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?