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人の数だけ "普通" があるんだな

5月2日(木)
朝、ぱちりと目が覚める。今日も小鳥の声が聞こえてくる。うっとり。

玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。

カカオにご飯をあげる。
ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげて水を換える。

仕事をする。

小松菜とりんごのジュースを作る。ごくごく。

午後、庭に出る。少し庭仕事をする。
ごはんさんが車を修理していた。小さい方の車のエアコンが壊れたのだ。部品を取り寄せて自分で修理している。車の下に潜ったり、外したり付けたり。

ピーロロロ…トビの美しい声が聞こえてきた。胸がふるえる。なんて素敵なんだろう。トビの声を聴くと幸せなきもちになる。

にりんさんがオープンカーに乗って帰ってきた。車の屋根を開けている。きもちよさそうだ。茶色のサングラスをかけていた。

「かっこいいですね。」と言うと、

「うん。」と、うなずく。

ごはんさんと笑う。

今度は Tさんのお兄さんがやってきた。みんなでお話をする。T兄さんは朗らかな人だ。とてもフレンドリー。ごはんさんのお庭に移動したり、クローバー畑を見ながら話したり。Tさんが亡くなって空いたお家を「使っていいですよ。」と言ってくれた。びっくりした。ごはんさんが

「そういう風に考えられるのが素晴らしい。」と、感激している様子。

うんうん うなずく私。

楽しく話して、それぞれの仕事に戻る。

修一郎が起きてきたので食事の支度をする。

仕事をする。

夕方、庭に出る。少し庭仕事をする。

ごはんさんの車のエアコン修理が完了したようだ。直っている。冷え冷えの風がゴォ〜っと吹いてくる。

「すごいすごい!エアコンまで直したね!早かったね!」と、拍手する。

「すごくないですよ。」と、照れて謙遜する ごはんさん。

そこへ、友人の KUさんが柴犬のクマちゃんとやってきた。

「クマちゃん!!」と言って駆け寄る。

クマちゃんも駆けて来てくれる。鼻ぶちゅ。ぺろぺろ。可愛い〜。可愛すぎる!
みんなでおしゃべり。

KUさんは とても優しい。優しさが洋服を着て歩いているようだ。そして、すごくがんばりやさん。そんなKUさんは みんなに慕われている。話を聞きながら、ごはんさんが、

「世界中の人が KUさんみたいだったらいいですね。」と言った。それはすごく優しい世界が広がるんだろうなぁと うっとりした。

クマちゃんが ごはんさんに懐いている。クマちゃんは男性にあまり近寄らないらしいので、KUさんがびっくりしていた。

KUさんとクマちゃんを見送ってお買い物に行くことにする。

エアコンが直った車に乗って しゅっぱーつ!

いつものお店。
薬売り場に寄る。ごはんさんが疑問に思ったことを薬剤師さんに聞く。ものすごく親切に丁寧にいろいろ教えてくれた。とても為になった。ごはんさんは疑問に思ったことをすぐ質問する。それはとてもいい習慣だな。と、思う。

お店を出ると、ごはんさんが

「みるさん、見て。すごい飛行機雲!」と言った。

見上げると、水色の空に すーっと 2 本の長い長い飛行機雲。
その隣には涼やかな羽のような雲が広がっていた。きれい。ずっと見ていたくなる。そこへもう一機、飛行機が飛んできた。この駐車場から見る空は、いつも素敵な表情を見せてくれる。心の中で「ありがとう」と言った。

家に帰り着くと、ごはんさんのお友だちの Nさんが待っていた。今日は ふたりで中華料理屋さんに行くということ。車から降りてきた Nさんと話していると、Nさんの口から「スピリチュアル」という言葉が出てきた。ちょっと意外でびっくりした。

「いってらっしゃい。楽しんで!」と言って家に入る。

片付けをして仕事をする。

夜、弟と LINEのやり取りをする。爆笑した。
ある人にとっては ”普通” のことが、他の人にとっては ”普通” じゃない。と、いうことってたくさんあるなぁと思う。人の数だけ ”普通” があるんだな。だから おもしろいんだな。

夜、庭に出る。
一面墨色の空。ひとつ、星団が煌めいているのが見える。美しい。夜空の宝石だ。じっと見つめる。いつまでも見ていたい。夜のぜんぶに「おやすみ。」を言う。

カカオは夜の中に溶け込んでいった。

今日もいい一日だった。

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