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タケノコを掘ってもらった

5月11日(土)
昨晩、眠る前にもう一度庭に出て夜空を見上げた。北斗七星がぽっかり浮かんでキラキラ輝いていた。きれいでうれしくなった。

朝、目が覚める。むくりと起きあがる。

玄関の戸を開けて朝のぜんぶに「おはよう!」と、あいさつをする。さわやかだ。風も空気も緑も香りも ぜんぶが さわやかで きもちがいい。あぁ、心地いい。

カカオにご飯をあげる。

ウーちゃんとルーちゃんにエサをあげる。
ウーちゃんが眠っている。目を開けているが眠っている。最近、ウーちゃんが眠っているのが分かるようになってきた。硬直しているのだ。最初、とても心配した。もしかして…。と。

その姿を見て「ウーちゃん!ウーちゃん!」と大声で呼び、水槽に手を突っ込み、ウーちゃんを指で ちょんちょんした。ウーちゃんは ビクッとしてあたふたした。眠っているのが分かってからは安心して硬直させている。

眠っているときにエサをあげても起きない。頭にエサが乗り、冷凍キューブが溶けてエサまみれになって眠っている。起きたとき、さぞ幸せだろう。

今日は、こもれびの森に行ってそのあと遠出をすることになっている。
修一郎の食事を作って机の上に置いておく。

仕事をする。
午後、出かける支度をする。

ごはんさんと「バイクで行こう。」と、話していたのだが、風が強かったり、夕方から雨が降るかもしれないということだったり、荷物が多かったので、車で行くことにした。

また今度、さわやかな日のお楽しみだ。

ごはんさんの車に乗って しゅっぱーつ!
緑が、山が、麦畑が、水田が、空が、いつも美しい。
途中でゆで卵とスイートポテトとプリンを買ってもらう。車の中でもぐもぐ。

こもれびの森では大輪のクレマチスがひっそりと咲いていた。きれい。清楚な白色が緑の中で際立っている。

先日、こもれびの森に来ていたYさんがスッポンダケというヘンテコで美しいキノコの写真を送ってくれていた。探したけれど見当たらなかった。キノコは姿を変えるのが早いらしい。

「みるさん、タケノコまだあった。」と、ごはんさんが言った。

キョロキョロする。アナグマの手のようなタケノコが にょきっと出ていた。おぉ。ごはんさんが掘ってくれるという。一振りで採れた。すごい。

山の入り口からちょっと上に登る。静か。

「わっ、これ今年のタケノコ、すごい。」と、ごはんさんが言った。キョロキョロする。びっくりした。タケノコ…と呼べないような太く長い孟宗竹が ぐうんと空へ向かって伸びていた。

タケノコ特有のフサフサした皮を脱ぎながら伸びているのが分かる。タケノコの脱皮を初めて見た。びっくり。昔、ヘビの脱皮途中に出会い、ヘビが気まずそうにしていたことはあった。タケノコの脱皮も大迫力だ。

猫たちが草の中でのんびりしている。
チュールをあげる。警戒心が強く、今までなかなか顔を出さなかったママミーがチュールを食べた。ごはんさんと にんまりする。

こもれびの森ではいつも新しい発見と新鮮な喜びがある。

用事を終えてF町へ。

F町で用事を終えて帰路に着く。帰り道の夕焼けがオレンジ色に輝いて美しかった。ごはんさんと夕焼けの美しさを褒めちぎる。

お買い物をする。
ウーちゃんとルーちゃんの冷凍アカムシも買った。

糸のように細い細い月が雲を纏い静かに輝いていた。
夕焼けのオレンジ色がわずかに残った空の表情もきれいだった。

家に帰り着く。
修一郎が起きていた。

今日掘ってもらったタケノコの皮を剥いて下茹でをする。ぐつぐつ。1時間半くらい茹でる。米糠がないのでそのまま茹でる。
竹串がすっと通った。水にさらしてあくを抜く。味付けする前にちょっと食べてみる。ホクホクしていて味付けしないでも十分おいしい。でも、味をつけることにする。
お出汁をとって砂糖、醤油、味醂でコトコト煮る。お揚げも少し入れる。一晩お鍋の中で味を染み込ませて明日鰹節をふわぁっとかけよう。

夜、庭に出る。
湿った空気。墨色の空。星は見えなかった。星たちは墨色の雲の上で ぴかぴか輝いているんだろう。想像すると楽しい。夜のぜんぶに「おやすみ。」を言う。

カカオは遊びに出かけている。

今日もいい一日だった。


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