見出し画像

現実逃避が作り出す悪魔!

ここに面白い記事がある。震撼デスノートみたいな内容だ。

【強迫観念と脅迫衝動について その2】

あなたは悪魔と契約をしているんですよ。

私は悪魔が存在しているかどうかは知りません。悪魔と契約を結んだ人と会ったのは、貴方が初めてです。
問題なのは貴方が悪魔と契約をしたという事実なんですよ。
貴方は現実に悪魔と契約をした。

それにより、貴方にとって悪魔が現実のものになったんです。
苦しみから逃れたいという思いから、貴方は悪魔を現実の世界に呼び寄せた。


@貴方には悪魔を呼び出すだけの力がある。
 でしたら、貴方には悪魔の存在を終わらせる力も貴方にはある。

 貴方にはこれまでの過程を逆戻りに戻せる力がある。
以前の貴方に、戻ることができるはずです。


気持ちを変えて、脅迫に耐えようとする強い意志を持てば、あの契約は無効になり、悪魔は自分の存在を現実のものにしてくれる人間を、あなた以外に求めざるを得なくなります。

その美しい女性は言った。悪魔と契約をしたんです。

「その現場へ行けば命を落とす」」という衝動の考えに、ますますその現場へ行きたくなる。非現実的な想念を否定したいからです。

そこで、そこへ行けば悪魔が命を狙うという契約を悪魔として、その現場に行かないようにすることを強制的に止めたと語る。

恐ろしい突然の衝動の考えから逃げるために、逆に自分を呪縛したのだ。
心理学者は、現実逃避の事を述べていた。

ある日、突然の考えが美しい女性を襲う。

「貴方は45歳で死ぬ」」「あの建物はお貴方が側へ行くと崩れ落ちる」」
「貴方はがこの橋を渡るのも最後になる」

その建物の前に行って、橋にも行ってみたが、何も起こらなかった。
ばかばかしいと思ったが、このパターンは固定化しはじめ、不安は耐えがたいほどにつのり、この悪循環が繰り返された。


これは典型的な強迫観念だった。
その考えの衝動の起こった場所へ戻ってみなければ気が済まないというのが強迫衝動である。

考えたくないのに考えてしまう、したくもない行動をとる。
自分ではどうしようもできない。何かが無理やりそのことを考えさせる。
そこへ行ってみなければ気が済まない。

これは重症の神経症でも治療は可能ですが、、時間がかかり(精神分析療法)徹底的に治療をしないとずっと不自由な思いをすることになる。


彼女が本当に逃げていたのは、勤勉ではない子供との意思疎通のない家庭生活だった。
目の前の現実から逃げていたのは、不幸な夫との結婚生活だった。夫との間にある夜の生活の不満と価値観の違い、相互不理解の深い溝があった。


夫は貧乏な家庭からの安月給の養子で、彼女の親の金目当てで、自分の実家の家族を幸せにするのが目的だった。彼女の親は金を貢ぐだけ貢いでいた。養子は自分の子供に扶養義務のない、楽のし過ぎで自分の貯金を楽しむのが趣味だった。

生まれつき頭の弱い彼女は今でも自分の家族を虐待し、その夫に騙されているという事実に気が付いていない。
公務員なのにコンプライアンスに欠けていた。計算高い男だった。


そして幼少期から、いつも人気のある、できすぎる妹に対しての強い嫉妬感があった。何をしても妹には勝てなかった。自分の子供達も彼女そっくりだった。


心理学者は言う。貴方は現実から逃げている、殺されるという恐怖ばかり述べていて、本当に自分を脅かしているのは何か? そこからいつも逃げている。
その恐ろしい考えの由来は何処から来たのか>?


貴方には弱さがあります。貴方の性格には欠点があります。
弱さというものは、根本的なもので貴方の問題は、全てこの弱さが原因です。
あなたの症状も、強迫観念も強迫衝動も、この弱さが原因で起こっているのです。

悪魔との契約もこの弱さが原因で、この契約を正当化しようとしているのも、この弱さが原因です。貴方はこの症状から逃げ出す為に、何かに救いを求める。


貴方は悪魔との契約も強制された事で、自分には責任がないと言う。苦しいことに面と立ち向かわない。このままだと、貴方は地獄以外に行くところはない。

人生の苦しい現実を直視して、面と向かって下さい。
現実生活の中に解決策を見出すということ。


問題なのは、その脅迫的なものではなく、貴方がいかに、その脅迫的なものに立ち向かうかが問題です。


・・・・・この日が治療の転換点になった。


悲しみと嘆きのネガティブな感情や怒りの感情、欲求不満、意気消沈を治療することを対象とするものに心理学者の治療は変わっていった。


彼女は自分がきわめて感じやすい人間だと言うことを理解できるようになっていた。
季節の移り変わり、子供の成長、存在するもののはかなさ、などに自分が深く心を動かされる人間だということを理解するようになっていた。

ネガティブな感情の中に、自分の感じやすさや優しさの中に、苦痛に対する弱さの中に彼女の人間らしさがあるということを認識できるようになっていた。
彼女の苦痛に耐える力は増し、夕日に不安を感じるようなことはなくなっていった。彼女の瞳は美しく輝いていた。

柔らかな白いレースのカーテンを開けると、暖かな春の日差しは、もう暑い初夏のまぶしさに変わって行った。

今度は、どんな患者に白いレースのカーテンの開け方を教えようか?

暖かいコーヒーを口にすると、穏やかな香りと苦くて、甘酸っぱい酸味が心の中に広がった。

人間は考える葦である。

皆、悩みは同じで、自分の悩みは自己決定においてのみ解決をするのだ。

私は、レースのカーテンを開けて、コーヒーの苦い味と香りの味を知らしめるすべしか与えることはできない。

エへへへへ~~!

最後の締めくくりの言葉だけ私のロマンチカ?

どう素敵でしょう!

結局は自分で発芽しないとダメなのよう!(笑)

素直な心って誰にでもあるのね。

M・スコット・ペック アメリカの心理学者              全米ベストセラー「平気でうそをつく人たち」                                       優しく穏やかな、美しい文章を読んで感激しました。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?