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動き続けるゴールポストを止める大切さ 

前回書評として纏めたサイコロジー・オブ・マネーの中に、

足るを知る為には、「動き続けるゴールポストを止める」大切さを書いた章があり、自分の中で物凄くしっくり来た言葉でした。

足るを知るを必要な理由として、現代社会には「これで十分だ」という感覚が欠如しているとサイコロジー・オブ・マネーの筆者は警鈴を鳴らしています。

今回は何故この言葉がここまで強く印象に残ったのか、「はっ」とさせられたことについて、より踏み込んで考えてみました。


人間は欲深い生き物

人間は欲深い生き物である。

正面向かって言われたくないけども、それは紛れもない事実。誰もが承認欲求を持っているし、承認欲求を得る為にこれ程までに高級品、ブランド品が全世界的に人気が出るのだと思います。事実、欲があるからこそ、これ程までに発達した社会になったのだと。

誰もが最初は使いきれないほどのお金持ちではないので、相応な暮らしである程度満足に過ごしています。

でも何かのきっかけ(宝くじ当選、遺産相続、博打が大当たり等)で急にお金を沢山持つようになった場合、これまでのような質素な生活をしていれば問題なく暮らしていけるにも関わらず、もっと良いものが買いたい、食べたい、より周囲から認められたいと思うようになり底知れない欲は止まるどころか勢いを増します。

それがエスカレートし過ぎると、全てのお金を使い果たし一文無しになるか、犯罪に手を染めて捕まるといった末路を迎える人も出てきます。


信頼を失う時は一瞬に

信頼は築き上げるのには時間を要しますが、失う時は雷が落ちる時の瞬間のように、一瞬にして失われます。大好きな芸能人、信頼していた政治家が不倫、失言などをした事で急に白ける事、信頼が谷底にまで失墜した事、これまでなかったでしょうか?

資本主義経済のこの世の中、お金を持っている人=偉い・凄いといった感情を抱く人も多いと思います。

確かにお金があれば出来る事、選択肢は格段に増えるのが現代。しかしながら、

お金と同様に大切にしなくてはいけないのは他人を裏切らない、自分を偽らないといった誠実さだと考えます。

特に自分の身近な人、家族、友人、職場の人など、との信頼関係はお金では代え難いものです。

言われてみると当たり前ではありますが、欲に目がくらみ周りが見えなくなると、その当たり前が分からなくなります。

身近な誰かが直前で止めてくれればラッキー。でも踏み外したら最後、自分が大切にしていた人でさえも失う事さえあります。


ゴール(目標)を定める

留まる事を知らない増殖する欲という敵に打ち勝つには、ゴールを定める事が必要。

ゴール(目標)を定める方法、それは

「人生の羅針盤を作る」

by 両学長

これは尊敬する両学長が勧める、自分自身の価値観マップを作る事。

  • 自分にとっての幸せとは何なのか

  • 何を大切にして生きているのか

  • 何をどうしたくて今ここにいるのか

  • 人生のやりたい30のこと

これらの自分の軸となる考え方を整理するのに物凄く役立ちます。

自分の目標、進みたい方向性が明確になると、必要なお金やそれにかけるべき時間も明確になってきます。逆に必要以上にお金を得る必要もないと気づきます。

時間をかけてゆっくりと、自分だけで作るのではなく、友人や家族に協力してもらいながら作っていくのをお勧めします。

両学長の動画も是非参考に♪



日本人であれば実はそんなにモノはいらない?

日本経済は失われた30年と揶揄されるように、経済低迷、景気停滞と30代後半の僕は景気の良かった日本経済を知りません。

どことなくニュースも景気の良い話よりは、先行きを懸念する暗いニュースが多いと感じます。

でも僕自身は、この日本という国に生まれてこれた事自体が凄くラッキーな事だと感じています。それは世界15か国以上を旅行し、日本程恵まれた国は少ないと思うからです。

事例として、以下は僕が感じた日本の凄い所

  • 手頃ながら美味しく、サービスの良い食事処が多い

  • レベルの高いインフラ(水道、道路、公共交通機関)サービス

  • 治安が良い(女性が夜一人で出歩いていても安心な場所が多い)

  • 高い医療技術と手厚い国民健康保険制度

これらは海外に行く前は当たり前と思っていた事。でも海外では全く当たり前ではありません。高いけど質の悪いレストラン、水道水は飲めないし電車は平気で遅刻する。夜は危なくて大人の男性でも出歩かない。病院が高いので多少の風邪は我慢する等・・・

先人達のお陰もあり、日本には高いレベルのインフラ・サービスが整っており、これらの質が他の国と比較しても非常に高いと感じます。

コロナ前の「爆買い」と言われたインバウンド需要も、相対的に円が安くなったからという背景もありますが、やはり自国と比較しサービスの質が高いが良いから、2000万人を超える海外の方が日本へ来たのだと思います。


決められず後悔した人の末路

最後に、お金を貯めに貯め続け、死ぬ間際に後悔した人の動画を共有します。

かぶまるのゆっくりチャンネル

このシリーズの動画結構好きで良く見ています。単調に作られていると思いきや、かなり人間の深層心理の奥深くまで入り込んできて、色々と考えさせられることが多いです。

特にこの動画は最後にとても辛い運命を辿ります・・・


結局、目標を定めず、自分の価値観を考えられていないのが原因
なのですが、現実問題、同様に不安をぬぐい切れず、思い切った決断に踏み切れない人も多いのだと思います。

このように他人の人生を疑似体験できるのは、深く追い詰めて考える事が少ない昨今、自分自身を理解するのにもいい事だと僕は思います。


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