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聖なる国民

ペテロの手紙 第一 2:9    2024 04 22 (月)
しかし、あなたがたは選ばれた種族、王である祭司、聖なる国民、神のものとされた民です。それは、あなたがたを闇の中から、ご自分の驚くべき光の中に召してくださった方の栄誉を、あなたがたが告げ知らせるためです。

自分探しの旅に出るという言葉のはやった時代がありました。大人になってもまだ自分のやりたいことがわからないという人がいてもふつうかもしれません。たいていの人は自分が何者であり、何をすべきかわからずに大人になっているのが相場ではないでしょうか。

いっぽうクリスチャンはどうでしょうか。キリストを受け入れた瞬間に神さまから特別な身分と使命、能力を付与されました。その内容についてはいっぺんでは受け取れず、その後の人生で長い時間をかけて発見するようになります。ちょうどその家に生まれた子どもが家族のことを何年もかけてを理解してゆくのに似ています。

それほど私たちに付与されたものは壮大で深いものだからです。まず「選ばれた種族」ということですが、これはイスラエルの民の属性です。彼らがあらゆる民族から選ばれたのは、善良で優れていたからではありません。理由ではなく目的について聖書は言っています。それはイスラエルをとおして全人類が唯一まことの神を信じるようになるためです。

この構図はクリスチャンライフに適用されます。クリスチャンは「キリストの手紙」とたとえられています。プレクリスチャン (これから信じる人) は聖書を読むことはなくても、クリスチャンを見ることによって聖書を読むことになるというのです。つまり私たちが福音を語る以前にプレクリスチャンはキリストに触れていることになります。それから聖書の価値観をお分ちする旅が始まります。

イスラエルがカナンの地を征服するのに400年かかりましたが、私たちも愛する人々のために一生をかけて愛し、福音をお分ちしたいと思います。「選ばれた種族」ですから隣り人を愛する能力が与えられています。愛するとは自分を与え、仕え、耳を傾け、沈黙し、共に悩み、慰め、いたわり、励まし、ほめ、長所を見つけ、正しく評価し、具体的に助け、戒め、変化を喜び、共に楽しむというふつうのことを意識的に定期的に行うことではないでしょうか。これに対する報酬は現世でも来世でもあります。

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