見出し画像

愛の浪費

ヨハネ12:3 2024 04 30(火)
マリアは、純粋で非常に高価なナルドの香油を1リトラを取って、イエスの足に塗り、自分の髪でその足をぬぐった。家は香油の香りでいっぱいになった。

今から二千年前、エルサレム近郊のベタニア村で、イエスと弟子たちの一行がなじみの家に立ち寄ります。そこはラザロ、マルタ、マリア三兄弟の家でした。ここに出てくるナルドの香油は良家のお嬢さんが、嫁入道具として少しずつ買い足したものだと言われています。ところがマリアはイエスさまが来られた時、この香油を主に塗って差し上げようと思い立ちました。それも数滴ではなく、300ccあまりです。一生使える量を一ぺんで使ってしまいました。

こんな「無駄使い」のできる人が世の中にいるでしょうか。このことについてイエスさまは 「マリアは、わたしの葬りの日のために、それをとっておいたのです」 と高く評価しています。このとき彼女にインスピレーションが働いて、「もしかしたら主と会えるのは、これが最後になるのではないか」と感じたのかもしれません。私たちもイエスさまに愛を表せるチャンス、つまり身の周りの人に愛を表せる機会は、すぐに過ぎ去ってしまいます。

香油の入った石膏の壺を一撃で割り、そのぜんぶをイエスさまの足を塗り、自分の髪の毛でふき、頭にも注ぎかけました。その間、イエスさまは拒むことはなく、彼女のするままにさせました。こんなクレージーなことは誰も思いつきません。それゆえ 「愛の浪費」 とも言われる行為です。主が十字架に掛かられた金曜日までの7日間、香りは保たれ、鞭で打たれている時も、十字架のお苦しみの間も、

この香りが主を慰めたかもしれません。私たちがマリアのように神の国のために自分のリソースを惜しみなく割って注ぎ出すことは不可能でしょうか。人間の計算ではできる範囲でできる限りのことしかできないでしょう。まずは自分の必要をしっかり満たした上で、他の人のために自分の資源を喜んで使いたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?