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変化をしていける柔軟性をもちたい

私が住んでいる地域は、移住者向けに開発された地域です。
そのため、地方によくある地域の集まりや決まりごととは無関係の暮らしをしています。
でも、住んでいる地域によっては、昔ながらのつきあいに携わっている人もいます。
今日は、友人から聞いた話をご紹介します。


地元の方が住む地域に移住したAさん。
若い世代の人に何としても加入してほしいという近所の方の懇願で、60代だけれど老人会に加入したそうです。
困っていることとして話してくれたのが、老人会の集会の時のお昼ご飯作りだそうです。
参加する人数が年々減っているのに、作る料理の量は以前と同じだそうで、毎回余ってたくさんのおにぎりを持って帰ることになるそうです。
何故量が減らせないかと伺うと、会長職の方が決めた量を守ることがお約束になっていて、意見を言う人が誰もいないそうです。
さすがにAさんも入ったばかりで意見を言いにくく、毎回無駄だと思いながらその量を作って、余った分を皆で分けて持って帰っているそうです。
そのほかにも集会所の掃除当番などがあるそうですが、高齢者ばかりの地域なので、ほぼ使われることがなくなっているそうです。
使われていない集会所を掃除だけすることにも、違和感を感じている、と話していました。


Aさんは、仕事もしているので老人会の活動をできればやめたい、でも、周りはお年寄りばかりで、自分たちがやらないと成り立たなくなっている様子が手に取るようにわかるから、悩ましい。
結局、その会長職の方が引退するのをじっと待つしかないのかな、とも言われていました。


高齢化が進んでいる地域は、日本中たくさんあると思います。
都会でも、分譲された時期に同じ世代の方が住み始め、今は高齢者ばかり、という地域も増えていると思います。
そこで住む人同士が接点を持つコミュニティーがあること自体はいいことだと思います。
でも、先住者が自分のやり方を頑なに守ろうとして、状況に合わせて変化をしていく柔軟性がないと、新しく入る人はついていけなく、逆に分断につながる恐れもあると思いました。



若い世代が入ってくる地域であれば、世代交代で考え方の更新ができる時期が来るのでしょう。
でも、若い世代は入ってこない地域の方が増えているのが現実だと思います。
人が減り、歳を重ねていくなかでコミュニティーを維持していくためには、誰か一人の意見に皆が従うのではなく、意見を出し合って、現実的な路線に更新していくことをよしとする雰囲気づくりが大切なのではないでしょうか。
あの人に逆らったら居づらくなる、でなくて、まずは何人か意見を同じくする人が相談して、働きかけをしていければいいのにな、と思いました。
でも現実は、何か言ったら「それならあんたがやれ」と役割が回ってくるから、それが嫌で誰も何も言わない、そんな雰囲気になっているようです。


いろいろな歳の重ね方に触れることができる環境は、結構貴重かもしれないと思っています。
いろいろな歳の取り方があり、そのための心づもりも準備もいろいろあることを知っておきたいな、と思っています。
いろいろな情報に触れ、自分に合ったものをちょうどよく選んでいくためにも、気持ちをフレッシュに保つ暮らしをしていきたいです。







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