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変化を恐れる心(60代の気付き#3)

移住仲間の夫婦3組でクリスマスにホームパーティーをした。
2拠点居住の時期を含めて、8年のつきあいの友だち。
パーティーの後半、どちらか片方が残ったらどうする?という話になった。
実は、私は結婚した当初から、いつかまたひとりになるときがくるかもしれない、と思っている。
それは死別の可能性のこと。


どんな夫婦でも、一緒に天寿を全うする可能性はほとんどない。
だから、いつかひとりになる可能性が誰にでもある。
以前、新聞の人生相談欄に、「夫が亡くなって5年、いまだに何も手につきません」という相談を見かけた。
その方の年齢を見たら80代。
その方は、夫が亡くなることを、全く想定していなかったのだろうか。



私は以前、高齢者福祉の仕事に携わっっていた。
家族を亡くして立ち直れない人を何人か見てきた。
そこで学んだのは、いつまでも同じ状態は続かない、人はいつか必ず人生を終えると思っていた方がいい、ということ。
身近な人を見送った後、悲しみだけで残りの人生を過ごすのはつらい。
いなくなることを考えるなんて縁起が悪い、という人もいるかもしれない。
でも、今は自治体が「自分の終活を考えて」とエンディングノートを市民に配る時代。
早めに考え始めることは、自分の心を痛め過ぎないための備えになるし、自分の人生を大切にすることにもつながる。



寿命が伸びて、健康寿命を伸ばそう、という意識が高まっている。
身体の健康寿命に目が向きがちだが、「心が老いること」が最近気になる。
私が考える「心の老い」はこんな状態。
・自分の体調(老い)の変化を受け入れられない
・変えることをを嫌がる
・変化に応じた適切な判断ができない
・自分にも周りにも興味がなくなる
・怒りっぽくなる
・話を聞かない
変化を恐れるようになることが、心の老いを招くのではないか。
voicyフェスで石倉洋子さんが、「生きているだけで常に変化している」「変化はするもの」「変化を恐れない」と言われていた。
年を重ねて老いにばかり目が向くと、変化は怖いものになる。
変化を恐れることが、単調な生活を加速させる。
考えなくてもできることばかりで自分の世界を狭めていくと、「心の老い」が病気になる可能性を高めるのではないかと思う。


私の「ひとりになることを考えておく」のは、変化を恐れないための処世術。
変化は当たり前のこと。
捉え方は人それぞれ。
だからこそ、内向きにならない捉え方をしていきたい。
変化に早く気がつき、恐れないで進めるか、自分。









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