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【OB会】21歳年上の人からOB会の理事長を引き継いだ私の奮闘記③:大先輩と飲みに行った

このテーマで書くのは久々です。高校のOB会で理事長として就任して2年目。OB会をよりよくするため、もっと若い人に関わってもらえるようにするため、昨年度はいろいろと提案したものの、採択率としては肌感覚で半分くらいでした。

そんな折、私の活動にポジティブに反応してくださる大先輩の方から飲みのお誘いをいただき、そこで学んだことをシェアしたいと思います。ちなみにその方はOB会の事務局の総代のような方で、資金面での状況や高齢化に対して危機感をいだいており、なんとか打破できないかと御苦労されている方です。


学びその①:教育の重要性

私が提案してきたことは、抽象度を上げて言えばたった一つで、新しいツールをもっと活用しようというもの。それぞれの場面に置き換えると、次のような提案をしてきました。

  • 担当者間のやりとりをメール中心からLINEに切り替えてはどうか

  • 全OB間に情報を周知する場としてオープンチャットを開設してはどうか

  • 懇親会参加費等の徴収にECサイト(具体的にはBASE)を開設してはどうか

上記3点の採択状況としては、LINEへの切替は反発もありながら概ね賛成。オプチャについては「よく分からないけどとりあえずやってみたらいい」という形でぎりぎり賛成、ECサイトは「個人情報漏洩のリスクあり」で却下。1勝1敗1分けといった感じでしょうか。

で、今回の飲み会の場では私から大先輩に1対1で、自身の体験を踏まえECサイトの活用がいかに優れているかをプレゼンしました。

とりわけ響いたのは当日に現金を集めるというスタイルがいかにリスキーかという話。実際に昨年度の総会(宴会もセット)では10名程度ドタキャンが発生し、1人1万円のコース料理を想定していたため10万円近くの赤字になりかけたのだとか。

先にお金を集めておけばドタキャンが何人発生しようが問題はありません。ECサイトを活用すればこういった事態にも対応できるわけで、実際にトラブルを経験された方だからこそ私の提案に魅力を感じてくださったのだと思います。

こんな感じでいろいろと話をしていたところ、「あなたから個別に話を聞けば非常に納得できる。が、大勢のいる場で唐突にアイデアを披露されても、それがどれくらいいいものなのか納得するのに時間がかかる。」と御指摘をいただきました。いくらいいアイデアであっても、発生している問題等の背景や具体的な運用方法について、時間がかかってもしっかりと教育した上で提案すればよかったという気づきをいただきました。

最短の近道はたいていの場合、いちばん悪い道だ。だから最善の道を通りたければ、多少なりとも回り道をしなければならない。
フランシス・ベーコン(イギリスの哲学者)

「自助論」(サミュエル・スマイルズ)より

学びその②:非公式な場の重要性

しばらくコロナで飲み会が開催されてこなかった昨今、こういった非公式な場で自分の思いをぶつけるというのは非常に重要だということが改めて分かりました。

今日の話を聞いてくださった大先輩の方からも別途非公式な形で協議する場を持ちましょうと言ってくださりました。それだけでなく「○○(トップ)に『もっと若い者の好きなようにさせてやれ』って言う」とまで言っていただきました。こういう裏舞台で物事って進んでいくんですね。

そういえば過去に中央省庁で勤務したことがありますが、当時の上司に「たった数時間の会議のためになんで海外出張するのか」という事を尋ねたところ、公式な会議の合間に非公式なコミュニケーションをとることができるからだと教えていただいたことがありました。

こういった見えない場所での積み上げが、数時間の会議の場に生きてくるわけですね。

胸像を十日で作り上げられるようになるまでに、私が三十年間修業を積んできた。
ミケランジェロ(イタリアの彫刻家)

「自助論」より

学びその③:出口戦略の重要性

話を進めていくうちに、今後についての話になりました。私は2027年に地元の市会議員になるという目標を持っており、そのことについても話したところ、後を継いでくれる人を見つけておかないとね、という話になりました。

この指摘は非常に重要で、これまでの各種取組は確かに「次にバトンを受け取る人に、不必要な負担を負わせたくない」という思いからやってきてはいたのですが、誰に引き継ぐのかということまではまだまだ考えられていませんでした。

一代で富を築き上げた人であっても、子や孫の世代になるとほとんど資産が残っていないという話はよく聞きますが、ノウハウや理念と言った無形資産も同様で、しっかりとバトンタッチしていかないといけません。できることなら私よりも若い人で、できれば女性が引き受けてくだされば非常に面白い展開になるのですが、これは全くの未知数です。

というわけで今後の大きな目標としては、後継ぎを育てるになりました。ちょうどOB会役員としての簡単なマニュアルのようなものを作りたいと思っていたので、若手の方に相談しつつ、後任育成につなげていこうと思います。

ひとたび目標が定まったら、あとは勝利か死のいずれかしかない。そう断じ切る決意が大切なのだ。
トマス・ファウエル・バクストン(イギリスの政治家)

「自助論」より


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