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【1分脳科学】記憶のプロセス

※この記事は個人的に調べたまとめのノートです。

記憶について考える際に重要な記憶のプロセスについておさらい整理しておきたいと思います。


記憶の3つのプロセス

心理学上の認知心理学では、記憶の過程を以下の3つのプロセスとされています。
・記銘(符号化)
・保持(貯蔵)
・想起(検索)

記銘(符号化)

記銘とは記憶として取り込まれることを指します。コンピュータで言えば、インプットにあたります。人間の五感を通じて感知された外的刺激が感覚として脳に伝わり記憶として取り込める形に変換されます。記銘はその過程から符号化とも言われます。

保持(貯蔵)

保持とは記銘で符号化されたことが記憶として保たれることです。
短期記憶でリハーサル(繰り返し)が行われ重要と認知された情報が大脳皮質にコピーされて長期記憶となります。

想起(検索)

想起とは、保持されていた記憶が顕在意識に現れることです。コンピュータではアウトプットになり、一般的には記憶を「思い出す」ことにあたります。
想起には「再生」「再認」「再構成」があります。
再生
 以前の経験やイメージ記憶、言語の文字情報を再現すること
再認
 はっきりとは思い出せないが、再度見たり聞いたりした場合に、
 見た覚えがあると認識できること
再構成
 以前経験したことを、その要素から組み合わせて再現できること

記憶想起の再認について

記憶の再生は、覚えたままの形で思い出せることに対して、
記憶の再認は、いくつかの選択肢のなかから、既に見たものと、
見ていないものの区別がつけれることです。

記憶想起の再構成について

風景などをみて記憶する場合、視覚的な情報から、意味として言語化された情報が理解され記憶されることがあります。例えば山の形を見て、上部が平たい形であった場合、「台形」という認識のラベルで記憶されます。想起時には「台形」という認識で再構成されて想起されるため、実際にみた形とは異なることが多々あります。このように記憶は作り直されるもので、非常にあいまいなものだということです。

参考リンク




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