みきのん

インプロ(即興芝居)や演劇を教育・福祉の場に役立てたい ◆コミュニケーションの習い事I…

みきのん

インプロ(即興芝居)や演劇を教育・福祉の場に役立てたい ◆コミュニケーションの習い事IMPRO KIDS TOKYO講師 ◆元障がい者福祉施設職員 ◆山形県南陽市出身 ◆日々の気づきなどを綴ります

マガジン

  • わたしの中にあるもの

    エッセイをまとめました

  • 卵巣嚢腫手術記録

    卵巣嚢腫の摘出のため、腹腔鏡手術を受けました。発覚から初めての入院・手術までの記録です。

  • インプロ×教育×福祉

    インプロを通して気づいた教育・福祉について

記事一覧

”自分のキャラ”って、なんだよ

先日参加したワタリーショップでハットゲームをやった時の気づきが自分の中では衝撃で、記憶に刻み込んでおきたいのでここに綴ることにした。 1戦目、対戦相手にこう言わ…

みきのん
2か月前
17

埋もれたハッピーを掘り起こす(2023年振り返り)

あっという間に大晦日ですね! 今年を振り返ってみると自分史上なかなかのヘビーイヤーでした!堂々の1位を飾るかもしれません!!優勝!!なんて年だ! 母を突然見送る…

みきのん
5か月前
10

自粛生活を経て気づいた自分にとって大切なもの

私にとって"やりたい"という気持ちがとても重要なようだ。 それは自分のやりたいだけではなく、他人のやりたいも含めてだ。 コロナによる自粛期間中に大きく心を動かされ…

みきのん
2年前
7

どこまでもついてくる善悪

12月の1日から5日まで、所属劇団の配信公演があった。 1日の夕方、わたしは制作として、スタッフさんのケータリングや急遽必要になったものの買い出しに出かけた。 本番の…

みきのん
2年前
5

お子様ランチへの道のりはとてつもなく険しい

わたしが小学2年生くらいの頃。 実家から車で15分圏内のところに、ついにあいつがやってきた。 ファミリーレストラン。略してファミレス。 ご飯食べるところなんて、個人…

みきのん
2年前
10

卵巣嚢腫手術記録⑤術後2日目

朝、上体を起こそうとするとまだ肩が痛い。昨日よりはマシなようだけれど。 これで明日本当に退院できるのだろうか? ネットで卵巣嚢腫の腹腔鏡手術について調べてみると…

みきのん
2年前
2

滑りやすい坂に気をつけて!

最近、認知バイアスについて勉強している。 認知バイアス(cognitive bias)とは 偏見や先入観、固執断定や歪んだデータ、一方的な思い込みや誤解などを幅広く指す言葉 …

みきのん
2年前
9

理不尽で遊んでみよう!

世の中には理不尽が溢れていて、私はどちらかと言うと理不尽に対してカッカカッカと怒ってしまうタイプだけど、一度理不尽を使って遊んでみることにした。 その時のお話。 …

みきのん
2年前
4

卵巣嚢腫手術記録④術後1日目

手術後、寝ては起きてを繰り返していた。 時計がないので正確な時間はわからないが、多分1時間おきに看護師さんが来てくれていた。 さっきまでちょうど良い温度に感じて…

みきのん
2年前
4

子どもの頃心配だった飼い犬のこと

人生の中で2匹犬を飼った。 2匹目は私が上京した後に実家で飼われているので、そんなに会えてはいないのだけれど。 どちらも雄の柴犬。 本当に同じ犬種なんだな?? と思…

みきのん
2年前
5

田舎者に見られてはならぬ!!

10年前、私は大学進学のために山形から上京した。 大学生活ではあるミッションを自分に課していた。 それは【田舎者に見られないこと】 小中学生時代ほぼ引きこもり生活…

みきのん
2年前
11

私の好奇心を救ったチョコレートケーキ

忘れられないチョコレートケーキがある。 昨年の今頃、私は日常に飽き飽きしていた。コロナの影響でインプロ(即興芝居)の活動も友人と遊ぶ機会も、そのほか2020年にやり…

みきのん
2年前
8

卵巣嚢腫記録③手術編

私は本当に舐め腐っていたと思う。 発覚から入院までの1ヶ月で、気持ち的には手術を受け入れることができていた。執刀数が日本一の病院だったので、安心して自分の体を預…

みきのん
2年前
6

思いがけず仮面が剥がれる瞬間がたまらなく好き

”誰かの仮面が剥がれる瞬間に立ち会える” 私がインプロを続ける理由第1位は間違いなくこれだ。 インプロとは 即興演劇のこと。台本がない中、役者はお互いに関わり合い…

みきのん
2年前
3

ありのままを受け入れ合うためにやりたいこと

ありのままを受け入れ合う 私が田舎でインプロ(即興演劇)をしたいと思うのはありのままの自他を受け入れる感覚を田舎に広げたいからだ。 インプロとは 即興演劇のこと。…

みきのん
2年前
28

自分の身は自分で守れと言うけれども

今朝、人集りで喧嘩が起きたのか、殴りかかろうとする人たちを警察官たちが必死に抑えている姿を目撃した。 10名以上そこに関わっていたためか、次から次へとパトカーが到…

みきのん
2年前
20
”自分のキャラ”って、なんだよ

”自分のキャラ”って、なんだよ

先日参加したワタリーショップでハットゲームをやった時の気づきが自分の中では衝撃で、記憶に刻み込んでおきたいのでここに綴ることにした。

1戦目、対戦相手にこう言われた。

「みきのん強そうだなぁ〜」

激弱と自認している私は「いやぁそんなことない、まじで弱いよ」と苦笑いしながら椅子に座り直した。
まもなくスタートした勝負の結果はボロ負け。その負けっぷりと悔しがり方は嬉しかったと渡さんからフィードバ

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埋もれたハッピーを掘り起こす(2023年振り返り)

埋もれたハッピーを掘り起こす(2023年振り返り)

あっという間に大晦日ですね!

今年を振り返ってみると自分史上なかなかのヘビーイヤーでした!堂々の1位を飾るかもしれません!!優勝!!なんて年だ!

母を突然見送ることからはじまり、生活の基盤を支えていた職を失い、

えっ人間ってそんな大したことない欲のためにわざわざ人を傷つけるのかい?
この人にとって私は人権ないのかな?

と思うような出来事もあったりして。

人に対してある種の諦めをもって、

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自粛生活を経て気づいた自分にとって大切なもの

自粛生活を経て気づいた自分にとって大切なもの

私にとって"やりたい"という気持ちがとても重要なようだ。
それは自分のやりたいだけではなく、他人のやりたいも含めてだ。

コロナによる自粛期間中に大きく心を動かされた出来事がふたつある。

ひとつめは物凄く悲しく悔しい気持ちにさせられたこと。
学生シアタースポーツ大会2020(以下「学生シアスポ」)の中止だ。

オンライン会議で中止が決まったとき、通話を切った瞬間涙が出た。中止はもう想定できていた

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どこまでもついてくる善悪

どこまでもついてくる善悪

12月の1日から5日まで、所属劇団の配信公演があった。

1日の夕方、わたしは制作として、スタッフさんのケータリングや急遽必要になったものの買い出しに出かけた。
本番の時間が近づくが、その前に幕を止めるためのクリップをどうしても届けたい。
劇場から少し遠いお店まで行ってようやく見つけたクリップを手に、私は走っていた。

劇場まで向かう途中、3~4歳くらいの男の子がひとりで泣きながら歩いていた。

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お子様ランチへの道のりはとてつもなく険しい

お子様ランチへの道のりはとてつもなく険しい

わたしが小学2年生くらいの頃。
実家から車で15分圏内のところに、ついにあいつがやってきた。

ファミリーレストラン。略してファミレス。

ご飯食べるところなんて、個人経営のお店しかない(好きだけどね)このド田舎に。
満を持して、COCO'Sがやってきたのだ。

わたしは歓喜した。
ドラマやアニメでしか見たことのない、
お子様ランチが食べられる!!!!

ハンバーグやオムライスなど、子どもの好きそ

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卵巣嚢腫手術記録⑤術後2日目

卵巣嚢腫手術記録⑤術後2日目

朝、上体を起こそうとするとまだ肩が痛い。昨日よりはマシなようだけれど。
これで明日本当に退院できるのだろうか?

ネットで卵巣嚢腫の腹腔鏡手術について調べてみると、入院日数が私より1日長い。
執刀数日本一の病院なので、いい加減ではないだろうが。
お金の心配さえいらなければもう1日入院していた方が身体的には良さそうだなと思った。

この頃の楽しみはもっぱらご飯だった。薄味でも、暖かい汁物は身体に染み

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滑りやすい坂に気をつけて!

滑りやすい坂に気をつけて!

最近、認知バイアスについて勉強している。

認知バイアス(cognitive bias)とは
偏見や先入観、固執断定や歪んだデータ、一方的な思い込みや誤解などを幅広く指す言葉

引用:情報文化研究所 情報を正しく選択するための認知バイアス事典(フォレスト出版株式会社、2021年)

コミュニケーションのすれ違いの中には、互いの前提の違いや思い込みなど、本来きちんと整理できていれば起きなかったものも

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理不尽で遊んでみよう!

理不尽で遊んでみよう!

世の中には理不尽が溢れていて、私はどちらかと言うと理不尽に対してカッカカッカと怒ってしまうタイプだけど、一度理不尽を使って遊んでみることにした。
その時のお話。

コロナになってからもう所属劇団のイベントに関わるのみとなったが、私は個人でもインプロ(即興芝居)のイベントを企画していた。

インプロとは
即興演劇のこと。台本がない中、役者はお互いに関わり合いながら物語を紡いでいく。

私の企画の原動

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卵巣嚢腫手術記録④術後1日目

卵巣嚢腫手術記録④術後1日目

手術後、寝ては起きてを繰り返していた。

時計がないので正確な時間はわからないが、多分1時間おきに看護師さんが来てくれていた。
さっきまでちょうど良い温度に感じていたのが、手術の影響で体温が上昇してきて暑く感じたり、かと思えば朝方冷え込んで寒くなったりしていたので、こまめに看護師さんが来てくれるのは助かった。
伝える時も意識が朦朧としていて身体が痛くしんどかったけど。

事前の説明で手術翌日には管

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子どもの頃心配だった飼い犬のこと

子どもの頃心配だった飼い犬のこと

人生の中で2匹犬を飼った。
2匹目は私が上京した後に実家で飼われているので、そんなに会えてはいないのだけれど。

どちらも雄の柴犬。
本当に同じ犬種なんだな??
と思うくらい見た目も違う。

①ケン
私が小学1年生の頃から大学2年生の頃まで生きた。
"犬"の音読みで"ケン"
鼻は短くて満月みたいな丸顔。
顔の白色の面積が広く、目は丸っこくて大きい。
尻尾はふわふわで丸く渦巻いている。
体重は10~

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田舎者に見られてはならぬ!!

田舎者に見られてはならぬ!!

10年前、私は大学進学のために山形から上京した。
大学生活ではあるミッションを自分に課していた。

それは【田舎者に見られないこと】

小中学生時代ほぼ引きこもり生活だった私は、高校で社会復帰するものの、劣等感が山盛りの人間になっていた。
人より劣って見られてはならぬ、悪目立ちしてはならぬという気持ちから、自意識過剰になり周囲の視線ばかり気にして生きていた。

本来田舎生まれも都会生まれも優劣はな

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私の好奇心を救ったチョコレートケーキ

私の好奇心を救ったチョコレートケーキ

忘れられないチョコレートケーキがある。

昨年の今頃、私は日常に飽き飽きしていた。コロナの影響でインプロ(即興芝居)の活動も友人と遊ぶ機会も、そのほか2020年にやりたいと掲げていたことが悉く進まなかった。
その状況と28歳になりそれなりに色々経験を積んできて、もはやこの世に自分が湧くわくすることは残っていないような感覚に陥った。
楽しいと思う瞬間はあるけど、もう大体知り尽くしたから、能動的にやり

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卵巣嚢腫記録③手術編

卵巣嚢腫記録③手術編

私は本当に舐め腐っていたと思う。

発覚から入院までの1ヶ月で、気持ち的には手術を受け入れることができていた。執刀数が日本一の病院だったので、安心して自分の体を預けられると思ったし、手術としては身体への負担も少ない方と聞いていた。気がかりだった傷跡も、いっそ活かしてポートレート撮るの面白くない?なんて思ったり。

きっと入院期間は暇になるだろうとPCと長らく積読状態だった本を持って、気分としては早

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思いがけず仮面が剥がれる瞬間がたまらなく好き

思いがけず仮面が剥がれる瞬間がたまらなく好き

”誰かの仮面が剥がれる瞬間に立ち会える”
私がインプロを続ける理由第1位は間違いなくこれだ。

インプロとは
即興演劇のこと。台本がない中、役者はお互いに関わり合いながら物語を紡いでいく。

コロナの影響でインプロ関連の仕事が次々無くなっていった。その中でも特に楽しみにしていたのが、大学でのインプロ(即興演劇)講義のアシスタントだ。

インプロを人に教える現場は他にも複数携わったが、その大学での仕

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ありのままを受け入れ合うためにやりたいこと

ありのままを受け入れ合うためにやりたいこと

ありのままを受け入れ合う

私が田舎でインプロ(即興演劇)をしたいと思うのはありのままの自他を受け入れる感覚を田舎に広げたいからだ。

インプロとは
即興演劇のこと。台本がない中、役者はお互いに関わり合いながら物語を紡いでいく。

田舎に必要なのは魅力か
よく、
「田舎に若者を!」
「田舎生活の魅力をもっと発信しよう!」なんて言葉を見かけるが、
人口流出を防ぐにあたって、
そこにどんな魅力があるか

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自分の身は自分で守れと言うけれども

自分の身は自分で守れと言うけれども

今朝、人集りで喧嘩が起きたのか、殴りかかろうとする人たちを警察官たちが必死に抑えている姿を目撃した。
10名以上そこに関わっていたためか、次から次へとパトカーが到着し、最終的には5台ものパトカーが集まっていた。

私は所用でそこから移動することができず、少し離れたところから警戒していのだけど、普段そのような場に遭遇した時よりも恐怖が強かった。
元々足の速さには自信があり、危険に巻き込まれそうになっ

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