「まじデブ」:鏡の自分に投げる言葉を他人にも投げられるか?

「もし自分に双子の妹(弟)がいて、今の自分と全く同じ生活・身体・性格をしてるとしたら、なんて声かけてあげる?」

これはよく私が「自分の太もも大嫌い」「もっと頑張らなきゃ」「自分でやると決めたこともできなくてだらしない」と言ってる人にする質問です。

ちょっと考えた後に、「そんなことないよ」「もっと休んでいいよ」「もっと自分に優しくね」みたいな答えが返ってくる。

自分には厳しく追い詰めるのに、他人事にしたとたん優しく接するようになるんですよね。そこで初めて、自分を酷い言葉で罵っていたことに気付く。

鏡の中の自分に心の中で言ってる「脚太すぎ」「顔丸い」「腕やば」「まじデブ」って言葉、そのまま友人に投げられますか?人には言えないくらいの酷い言葉を、自分には毎日のように繰り返し浴びせていませんか?

そりゃ自分のこと嫌になっちゃうよ。そんなこと言ってくる友達いたら苦しいもん。

自己否定の言葉を繰り返し浴びせていると、ストレスホルモンの上昇につながり、暴食・炎症・むくみなどを引き起こします。

つまり、よかれと思って自分にかけてる厳しい言葉が原因でますます“太りやすい”身体になるということ。自分に厳しい人ほど結果につながりにくいんです。

一生付き合っていく自分の身体を、奴隷を扱うように心無い言葉を浴びせながらムチ打っていませんか?

自分が持ってないものや自分を変えることばかりに注目して、生まれ持った自分の個性や特性を受け入れ活かすのを怠っていませんか?

自分じゃない誰かになって、あなたは何がしたいの?

一生懸命追いかけてるその“理想像”は、数年経てばまた移り変わっているし、住む場所を変えれば全く通用しない価値観です。

自分が今生きている環境で『誰かに受け入れられるために』ダイエットして、その先であなた自身は自分のことを否定し続けて...。10年後もそんな生活を続けますか?

生まれ持った自分を否定して、酷い言葉で毎日いじめて、自分じゃない誰かになることをダイエットや自分磨きと呼ぶのであれば、そんな努力やめちまえ。

誰も幸せにならない努力なんかとっととやめて、いったん自分にどんな言葉をかけてるか紙に書いてみて。冷静に第三者になって自分を扱ってみて。

鏡の前で自分を罵るのは、ダイエット以前の問題です。自分が心から楽しいと思うことに没頭したり、そのままの自分を受け入れてくれる環境で自分との対話を練習したり、心の奥に眠る自己否定の元凶を解決した方がいい。

自分を受け入れて、自分の個性を最大限に活かすこと。自分に優しく、何があっても1番の味方であること。

それは甘えでもなく妥協でもなく、頑張ってるのにいつまでも心が埋まらない人が前に進むために必要な方向転換なんです。

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