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【企画メシ#6】会社員こそ自分の色を出していく【テレビの企画】


青春高校3年C組、水曜日のオールナイトニッポンゼロ、ゴッドタンは、私の毎週の欠かせないルーティーンだ。
見るたびゲラゲラ笑って、いつかこれ作った人会いたいと思っていて、やっと会えた。

実際お会いして受けた印象は、知的な戦略家。
会社員こそ、どんな時も自分の色を意識するべきという言葉にハッとした、
企画メシ第6講、テレビの企画の講師はテレ東プロデューサーの佐久間宜之さんだ。

企画メシとは、電通のコピーライターの阿部広太郎さんが主催する企画講座です。詳細はこちら !

CareerHackさんにも、本講座のレポート記事が掲載されています!

■どんなことにも自分なりの色を

テレビ東京に入社して、ADをやっていた最初のころは、自分のやりたい仕事と違ってつまらないな、と感じていたこともあったという。

しかし、急遽ドラマの中で「サッカー部のマネージャーとしての女子高生のお弁当」が必要になり、佐久間さんが作ることに。

女子高生だから、完璧な物じゃなくて冷凍食品も入っているだろうし、おにぎりはサッカーボールにしよう、と必死に考えて持っていったら、すごく喜んでくれてお弁当に合わせて台本まで変わった。

自分がやったことも、全体につながっているんだなと感じ、それ以来1つ1つの作業に、自分なりの企画を入れていくようにしたそうだ。

次第に任せてもらえる量が少しずつ増えて、自分の色ができてくる感覚を掴んでいったとのこと。

■企画は自分のキャラで出す

自分の企画を出すときは、まず自分の中で企画オーディションを繰り返して、自分の中でも特にいいなと思うものを出すようにしていたとのこと。

そのためにも、タネとなる企画をたくさん出す必要がある。
数を出すためにも自分の好きなものと、最近流行っているものを組み合わせて、無理やりブレストしたりしていたそう。

流行っているものでも自分が乗っかれない場合は、なぜ自分が乗れないのか?を掘っていくことで企画につながる場合もある、という言葉は確かに。嫌いなものほど無視しがちだが、発想を広げる手頃な素材だった!

それ以外にも、企画のタネの見つけ方は以下のようなものがあるとお話してくれた。

①自分だけの違和感を大事にする
②既存のヒットのコアに異ジャンルを掛け合わせる
 (ex: 男女入替×タイムスリップ)
③自分の強み×市場にないもの
④出演者の新しい魅力と表情を考え抜く
 (ex : 竹内涼真ががっかりする顔見てないなぁ)
⑤本屋をめぐってキーワードだけ拾う

(全部今すぐ真似します…)

また、自分の得意ジャンルの企画だけは、通らなくても出す必要があるとのこと。

企画自体が、自分の情報になる。自分はこういうことができる、こういうことがやりたいというのを定期的にアピールしておくと自分のキャラクターが浸透する。
いつどんな仕事につくかコントロールしづらいサラリーマンこそ、常に自分の色を意識しておくべきだというお話。

会社員は、会社が事業の方針や役割を決めてくれがちですが、そんな中だからこそ、自分の色を出しておかないと、仕事がどんどん楽しくなくなってモヤってしまうというのはあるあるだなと感じた。

■自分のキャラの育て方

自分の好きなことは、自分の強みだしキャラにできる。しかし、好きなことを仕事にするなら、過去の遺産に頼ってはいけない、と佐久間さんは言います。

ついつい、死ぬほど時間があった学生時代のインプットを使いまわしてしまったりしがちですけど、という言葉にぐさり。

佐久間さんの場合は、カルチャーが好きだから、今でも月に何回も小劇場の舞台を見に行っているし、テレビを見る時間、本を読む時間まで予定をカレンダーに登録しておいて、感覚をアップデートすることを意識しているそうです。

■課題

今回の課題はこちら。

10代や20代にとってテレビを便利にするための企画を考えてください。
(番組でも、イベントでも、便利だったり身近にする企画であればなんでも可)

私が出した企画は、「プロデューサーはYouTuber」というもの。
ネットにあって、テレビにないものは、データ料と解像度なので、ネットで短尺で動画配信している人に、テレビで長尺をやらせればよいのでは?という主旨だ。

フィードバックは、ちょっと古い。YouTuberはアーティスト、動画は曲、と捉えた方がいいかもという佐久間さんの仮説は、なるほどなと思った。
必ずしも解像度が高くて高品質なものが受け入れられるわけじゃない、アーティストの雰囲気にあった曲調というものがあるのだ。

また、全体フィードバックを通して、この企画であれば番組の説明ではなく、若者のインサイト、および世の中をどう変えたいか、そのために自分は何をやりたいかをバシっと書くべきだったと感じた。

■感想

私達よりおじさんなのに(失礼)、誰よりも若者のことを知っていた佐久間さん。

自分の好きや過去の遺産に甘えて、アップデートを怠っていたことや、日々のちょっとしたことに自分の色を出す工夫なんて全然できていなかったな、、と身につまされた。

またどんな企画でも、広義ではこの企画で世の中を変えるという意図があるはずで、常に世の中はこうなっているのでは?という仮説を自分の中で言語化して残しておく思考が足りていないと感じた。

・膨大なインプット
・自分の中での厳しい精査
・ストロングポイントの把握
・クリアな言語化
はどの講師にも言える事だ。そして私は毎回同じような、これから真似します、という感想を書いている。
本当にこれらの力を鍛えるための仕組みを日常に組み込まなくては、、

それにしても、佐久間さんのラジオ面白すぎじゃないですか?

最後までお読みいただきありがとうございます。
自分の振り返りのために、少しずつ講義メモを更新しています。
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#1   見えないけど、見える。景色を見せてくれる言葉。【言葉の企画】
#2  数は洗練を産む。ただし思考の痕跡を残した時だけ。【観察の企画】
#3  心がつい動いてしまう熱量に触れた日【観光の企画】
#4  あなたの好きなものを理解したい【編集の企画】
#5  人間には誤読の自由がある【コンテクストの企画】
#6  会社員こそ自分の色を出していく【テレビの企画】
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どの講師の方も素敵です!