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テクノロジー、アート、コミュニケーションについて学び考えています。

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  • 【新しい働き方LAB_Lenovo】スマートグラスと書の実験

    ランサーズ新しい働き方LABの研究員制度「スマートグラスで『働く』のウェルビーイングは高まるのか?」に参加し、Lenovo Glasses T1と書の可能性を探究します。

記事一覧

「スマートグラスで『働く』のウェルビーイングは高まるのか?」最終報告書

2023年6月から12月まで、ランサーズ新しい働き方LABの研究員制度「スマートグラスで『働く』のウェルビーイングは高まるのか?」に参加し、Lenovo Glasses T1と書の可能性…

Miki
5か月前
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AR空間で書の共同制作に挑戦

スマートグラスと文字を使ったコミュニケーションの可能性を探究したいと始めた新たな実験。書家・濵一蝶さんと、デジタル(ここではAR)のさまざまな可能性を感じつつ、あ…

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Miki
5か月前
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作品鑑賞は多様な感情を呼び起こす

スマートグラスと文字を使ったコミュニケーションの可能性を探究したいと始めた新たな実験。書家・濵一蝶さんと、デジタル(ここではAR)のさまざまな可能性を感じつつ、あ…

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Miki
5か月前
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Upmoodで感情を測定してみる

スマートグラスと文字を使ったコミュニケーションの可能性を探究したいと始めた新たな実験。書家・濵一蝶さんと、デジタル(ここではAR)のさまざまな可能性を感じつつ、あ…

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Miki
7か月前
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AIができること?人間ができること?#中間報告書

スマートグラスと文字を使ったコミュニケーションの可能性を探究したいと始めた新たな実験。書家・濵一蝶さんと、デジタル(ここではAR)のさまざまな可能性を感じつつ、あ…

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Miki
7か月前
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書×AR×スマートグラスの可能性?

スマートグラスと文字を使ったコミュニケーションの可能性を探究したいと始めた新たな実験。書家・濵一蝶さんと、デジタル(ここではAR)のさまざまな可能性を感じつつ、あ…

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Miki
7か月前
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みんなでARで書を体験してみる

スマートグラスと文字を使ったコミュニケーションの可能性を探究したいと始めた新たな実験。書家・濵一蝶さんと、デジタル(ここではAR)のさまざまな可能性を感じつつ、あ…

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Miki
8か月前
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AR空間で書の表現について考える

スマートグラスと文字を使ったコミュニケーションの可能性を探究したいと始めた新たな実験。書家/刻字家・濵一蝶さんと、デジタル(ここではAR)のさまざまな可能性を感じ…

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Miki
9か月前
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漢字をARで動かしてみる

スマートグラスと文字を使ったコミュニケーションの可能性を探究したいと始めた新たな実験。社交性に富んだプロジェクトリードのアシストを多分に受け、濵一蝶さんと何か一…

Miki
10か月前
8

グラスをかけて見たい世界?

グラスと文字を使ったコミュニケーションの可能性を探究したいと始めた今回の実験。 実際にLenovo Glasses T1を体験し、アイデアを考えてみたものの、グラスをかける意味…

Miki
10か月前
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デジタルデバイスで自然の旋律を学ぶ

篠田桃紅先生の「月」が素敵で、大好き。 先生の「月」を見ていると、月という文字は線で際立つ形なのだなと感じる。いろいろなものをそぎ落して、たった一本の線になった…

Miki
10か月前
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スマートグラスと文字を使ったコミュニケーションの可能性を探究したい

ランサーズ新しい働き方LABの研究員制度「スマートグラスで『働く』のウェルビーイングは高まるのか?」に参加しています。具体的な活動を前に、参加することになった背景…

Miki
11か月前
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ところで、書道は芸術なのか?

意気揚々と「テクノロジーが芸術にできること」を実験テーマに掲げてまもなく、この疑問にぶち当たる。 尊敬する書家・松井如流先生の書話集を読んだ。「お正月」をテーマ…

Miki
4年前
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臨書(っぽいこと)をデジタルでやってみる

「テクノロジーが芸術のためにできることは何か」をテーマに、デジタルで書道を楽しむにはどのような方法があるのか、実験してみることにした。 まずは、ペンタブレットを…

Miki
4年前
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テクノロジーが芸術のためにできることは何か

何か、としたのは、何かがあるはずだと信じているから。 この問いに向き合う最初の実験をしてみた。 科学未来館で私の芸術の未来は終わった科学未来館に「未来逆算思考」…

Miki
4年前
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「スマートグラスで『働く』のウェルビーイングは高まるのか?」最終報告書

「スマートグラスで『働く』のウェルビーイングは高まるのか?」最終報告書

2023年6月から12月まで、ランサーズ新しい働き方LABの研究員制度「スマートグラスで『働く』のウェルビーイングは高まるのか?」に参加し、Lenovo Glasses T1と書の可能性を探究しました。この投稿は、濵一蝶とMikiの共同執筆による、実験の最終報告書です。

私たちについて書家/刻字家で、大学で研究員を務める濵一蝶と、書道が好きな会社員Mikiによるユニット。共通の知人を介して、虎ノ

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AR空間で書の共同制作に挑戦

AR空間で書の共同制作に挑戦

スマートグラスと文字を使ったコミュニケーションの可能性を探究したいと始めた新たな実験。書家・濵一蝶さんと、デジタル(ここではAR)のさまざまな可能性を感じつつ、あらためて書の表現について考える機会に。好奇心の渦の中で生まれる実験のレポートです。

デジタル空間では書のコラボレーションも可能に。一般に書道では共同で制作することは少なく、私たちも誰かと一緒に作品を作ることはありませんでした。というわけ

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作品鑑賞は多様な感情を呼び起こす

作品鑑賞は多様な感情を呼び起こす

スマートグラスと文字を使ったコミュニケーションの可能性を探究したいと始めた新たな実験。書家・濵一蝶さんと、デジタル(ここではAR)のさまざまな可能性を感じつつ、あらためて書の表現について考える機会に。好奇心の渦の中で生まれる実験のレポートです。

ここからは実験後半。前半はARを使った書作品の試作を重ね、テクノロジーの力を借りることで、書に「おもしろい」「楽しい」といった印象を与えるという仮説を得

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Upmoodで感情を測定してみる

Upmoodで感情を測定してみる

スマートグラスと文字を使ったコミュニケーションの可能性を探究したいと始めた新たな実験。書家・濵一蝶さんと、デジタル(ここではAR)のさまざまな可能性を感じつつ、あらためて書の表現について考える機会に。好奇心の渦の中で生まれる実験のレポートです。

これまでの実験についてはこちら。

デジタルアートでリラックス??当初、Museum Bathing(博物館浴)の研究にならい、作品鑑賞をすることでリラ

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AIができること?人間ができること?#中間報告書

AIができること?人間ができること?#中間報告書

スマートグラスと文字を使ったコミュニケーションの可能性を探究したいと始めた新たな実験。書家・濵一蝶さんと、デジタル(ここではAR)のさまざまな可能性を感じつつ、あらためて書の表現について考える機会に。好奇心の渦の中で生まれる実験のレポートです。

ChatGPTを駆使して書いたhtmlで、AR空間に書を出現させ、Lenovo Glasses T1を使って、みんなで鑑賞してみたというのが前半の実験で

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書×AR×スマートグラスの可能性?

書×AR×スマートグラスの可能性?

スマートグラスと文字を使ったコミュニケーションの可能性を探究したいと始めた新たな実験。書家・濵一蝶さんと、デジタル(ここではAR)のさまざまな可能性を感じつつ、あらためて書の表現について考える機会に。好奇心の渦の中で生まれる実験のレポートです。

ChatGPTを駆使して書いたhtmlで、AR空間に書を出現させ、Lenovo Glasses T1を使って、みんなで鑑賞してみたというのが前回の実験で

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みんなでARで書を体験してみる

みんなでARで書を体験してみる

スマートグラスと文字を使ったコミュニケーションの可能性を探究したいと始めた新たな実験。書家・濵一蝶さんと、デジタル(ここではAR)のさまざまな可能性を感じつつ、あらためて書の表現について考える機会に。好奇心の渦の中で生まれる実験のレポートです。

前回までの考えなどはこちら。

漢字の成り立ちにモーションをつけてARで見てみる濵一蝶さんと、漢字の雨をそれぞれARで作ってみることになった。天から水が

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AR空間で書の表現について考える

AR空間で書の表現について考える

スマートグラスと文字を使ったコミュニケーションの可能性を探究したいと始めた新たな実験。書家/刻字家・濵一蝶さんと、デジタル(ここではAR)のさまざまな可能性を感じつつ、あらためて書の表現について考える機会に。好奇心の渦の中で生まれる実験のレポートです。

前回の実験はこちら。

一筋縄にいかぬアプリと接続Adobe AeroでのAR制作はお手軽なものの、iOSに主軸を置いており、Androidは未

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漢字をARで動かしてみる

漢字をARで動かしてみる

スマートグラスと文字を使ったコミュニケーションの可能性を探究したいと始めた新たな実験。社交性に富んだプロジェクトリードのアシストを多分に受け、濵一蝶さんと何か一緒にやってみることに。好奇心の渦の中で生まれる実験のレポートです。

これまでの考えなどはこちら。

新たな実験計画をもって、漢字をARで動かせることができるのか、まずは試してみた。

「らくがきAR」最強説以前、書家・濵一蝶さんのアイデア

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グラスをかけて見たい世界?

グラスをかけて見たい世界?

グラスと文字を使ったコミュニケーションの可能性を探究したいと始めた今回の実験。

実際にLenovo Glasses T1を体験し、アイデアを考えてみたものの、グラスをかける意味がパキッとしない。グラスをかけて見たい世界って何なんだろう。

そんなことをゆらゆらと思いながら、最初の妄想を深化させようと考えを巡らせていた。

Museum Bathing(博物館浴)という研究アートに何ができるのか。

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デジタルデバイスで自然の旋律を学ぶ

デジタルデバイスで自然の旋律を学ぶ

篠田桃紅先生の「月」が素敵で、大好き。

先生の「月」を見ていると、月という文字は線で際立つ形なのだなと感じる。いろいろなものをそぎ落して、たった一本の線になった時にもそこから月の形が浮き出てくるような、そんな感覚になった。

どうしたらあんなに長くて、強くて、細い線を引けるのだろう。
一本の線で、あんなにも人を惹きつけられるのだろう。

アナログの自然物をできるだけ直接的にトレースしてみる

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スマートグラスと文字を使ったコミュニケーションの可能性を探究したい

スマートグラスと文字を使ったコミュニケーションの可能性を探究したい

ランサーズ新しい働き方LABの研究員制度「スマートグラスで『働く』のウェルビーイングは高まるのか?」に参加しています。具体的な活動を前に、参加することになった背景や興味を持っていることについて記しておこうと思います。

テクノロジーが芸術のためにできることは何か私の長らくの問いであり、テーマです。3年ぶりに開いたnoteの記事(下記)を読んで、あらためて、このことをどこかでずっと考えてきたし、考え

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ところで、書道は芸術なのか?

ところで、書道は芸術なのか?

意気揚々と「テクノロジーが芸術にできること」を実験テーマに掲げてまもなく、この疑問にぶち当たる。

尊敬する書家・松井如流先生の書話集を読んだ。「お正月」をテーマにしたその話では、“書家などといって芸だけに没頭する仙人のような生活に憧れることは滑稽で、酒を飲んだり、餅を食って、お正月を楽しみなさい”と書いてあった。(かなり割愛しているが)

さらに、「書は元来実用性のもので普通の生活の中から生まれ

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臨書(っぽいこと)をデジタルでやってみる

臨書(っぽいこと)をデジタルでやってみる

「テクノロジーが芸術のためにできることは何か」をテーマに、デジタルで書道を楽しむにはどのような方法があるのか、実験してみることにした。

まずは、ペンタブレットを使った臨書(の練習)に挑戦してみることにした。

臨書とは、昔の名人の書をまねて書くこと。何年もかけて自分のものにする高度な練習だ。デジタルでできるのは臨書のまねごとに過ぎないけれど、文字の美しさを感じ、そのエッセンスを学ぶことは十分でき

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テクノロジーが芸術のためにできることは何か

テクノロジーが芸術のためにできることは何か

何か、としたのは、何かがあるはずだと信じているから。 この問いに向き合う最初の実験をしてみた。

科学未来館で私の芸術の未来は終わった科学未来館に「未来逆算思考」というゲーム形式の展示がある。50年先の子孫に残したいテーマをひとつ選ぶと、スクリーンに自分のアバターが出現し、未来に向けて歩みだす。「芸術」を抱えた私のアバターは途中いくつかの困難に見舞われて、50年後の子孫には出会うことができなかった

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