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名刺代わりの映画10選

よくその人の本棚をみたらその人の性質が分かるといいます。
オードリーの若林は「本棚を見られるのは恥ずかしい。それは肛◯を晒すようなもの」と言っていました。

映画も同様かなと思います。
どんな映画が好きかで、その人の価値観や傾向が見えてきます。
今回は自己紹介もかねて「名刺代わりの映画10選」を書いていきたいと思います。

若林ほどではないですが、恥じらいを感じつついってみましょう。


インターステラー

人類滅亡の危機がおとずれ、地球以外の居住可能な惑星を探す旅に出る壮大な物語です。

宇宙と地球の時間の描かれ方が非常に面白く、時間の概念が覆されます。

過去、現在、未来もすべてパラレルで、言葉や肉体を飛び越えてこの世界(次元も含め)は繋がってるんだと感じさせてくれる素晴らしい映画です。

映画の中でアン・ハサウェイ演じるNASAの科学者が言うセリフがとっても好きです。
「Love across time and space 」
“愛は時間と空間を超える“

インターステラーをひとことで言うならこれ↑に尽きます。

ラストはひたすらに愛と感動が畳み掛けてきて、目と鼻が大洪水になりました。


アデル、ブルーは熱い色

美大生エマに一目惚れしたアデル。
アデルは初めて女性を好きになり戸惑いつつもどんどん惹かれていきます。

カンヌ映画祭で当時の審査委員長スピルバーグが「偉大な愛の物語、その一言に尽きる」と言ってその年のパルムドールになった作品です。

アデルがエマに魅かれていく過程、恋愛に翻弄され徐々に自分を見失ってしまうところ、文章の才能があると言われてるのに安定した仕事を選んでしまうところなど共感しまくりでした。

そしてアデルが感情に揺れるさまが美しくて。
不完全な人間であることは、側から見たらこんなにも美しいのかと思って衝撃を受けました。


マトリックス

20年前の公開当時、斬新すぎるCGとアクションに「映像革命」と話題になりましたが、今見ても目を見張るほどの迫力があります。

映像だけでなくストーリーが深く名言の宝庫です。

「早く動こうとするな、早いと知れ」
「スプーンなんてないんだ。曲げるのはスプーンじゃなくて自分自身なんだ」

色んな思い込みをぶっ飛ばして、自分の殻をぶち破りたくなる映画。リミッターが外れた潜在意識の力にただただ圧倒されます。

私は、高校生の頃この映画を初めてみて、トリニティのような女性になりたい!と思いました。
今ジムで鍛えてるので、夢の途上です。


ニンフォマニアック

性に強い関心を持ち、性を探求した女性の数奇な物語。

数々の男性(時に女性)と関係を持つ主人公は、「私はセックス依存症じゃなくてニンフォマニアック(色情狂)なのよ!」と言いますが、

人生で唯一愛した人にだけは、
「Fill all my holes…(私の穴をぜんぶ埋めて)」
と言うのです。

それがとても切なくて、心の穴も身体の穴もつながってるんだと思わされました。

こんなに性にアグレッシブでも、やっぱり女性は身体的にも精神的にも受け身の性なのかなとセクシャリティについて色々考えさせられました。

1と2の2部作になってます。1はテンポ良く見やすいです。2は一気にどす暗くなります。


ショートターム

心に傷を抱えた子供たちの短期保護施設が舞台。
子供たちをケアする職員の主人公も、過去に傷を負っていて…というお話です。

暗い展開もあるんですが、
傷ついてもまた立ち直ろうとすること。
守ってくれる大人がいること。
今までとは違う世界に踏み出すこと。
その先に幸せがあること。

優しくてあたたかい世界の存在を教えてくれます。

見終わった後は「ショーシャンクの空に」を超えるくらい爽やかな気持ちになれます。


きみはいい子

こちらも虐待をテーマにした映画です。
ある町に住む3人の群像劇です。

内容的には重くても「かわいそう」で終わらないところが良いです。
救いがあります。

大人も子供もそれぞれ自分なりに頑張ってて、例え間違ったことをしても、抱きしめてほしいんです。
それだけで救われるんです。

負の連鎖を断ち切るには、愛しかないんだなと思い知らされました。

池脇千鶴が素晴らしすぎて涙腺が崩壊しました。
名女優すぎます。


普通の人々

優秀な長男の事故死をきっかけに崩壊していく家族の物語。

ぱっと見普通の家族だけど、実際は心が通っておらずギクシャクしている様子がすごくリアルです。

主人公(次男)は優秀で家族のホープだった兄の死をきっかけに自分を責めるようになり、母の愛を得ようともがくも母は見向きもせず、家族はますますぎこちなくなっていきます。

終盤のカウンセラーとの対話シーンが素晴らしいです。主人公の青年がこれまでずっと抑えていた苦しい感情を吐き出しはじめます。
感情と向き合うのがいかに大切かを教えてくれます。
最後にはささやかな希望が見えます。

心の機微を静かに丁寧に描いた傑作です。


わたしはロランス

女性になりたい男性とその彼女の物語。
ヴィジュアルと音楽が美しく圧巻です。
映像美だけでなく、自分に正直に生きようとした2人の深く激しい愛が描かれています。

ある日を境に女性として生きることを決意したロランス(男性)と、そんなロランスを複雑な気持ちで見守る彼女フレッド。

ものすごく愛したいのに、思うように愛せない。
2人のほとばしる感情を表現するのに、滝が流れてきたり、洋服が舞い上がる演出が美しく、よりいっそう響きます。

原題「Lawrence Anyways 」に全てがつまってると思いました。
「男性、女性、どんな自分でもとにかく、私はロランス。」


汚れた血

デヴィッド・ボウイのモダンラブが流れる疾走シーンがとても有名な映画です。

そのシーンも目ん玉が飛び出るくらいカッコいいですが、ヒロインのジュリエット・ビノシュとジュリー・デルピーの美しさが神かがっています。
この2人を拝むだけで観る価値があります。

劇中に繰り出されるセリフがまるで詩のように美しい。

「信じる?疾走する愛を。」 
「君に言いたい。もし君とすれ違ってしまったら、全世界とすれ違うことになる。」

セリフのひとつひとつに神秘が詰まっています。
ヴィジュアルにも会話に心を撃ち抜かれた作品です。


素晴らしき哉、人生

クリスマスに人生に絶望した男が橋に飛び込もうとしたところを天使が現れて…というお話。
古い映画だけどテンポよくて色褪せない名作です。
シンプルでど直球なのに泣かされます。

これを観た後は、絶望するようなことがあっても、また人を信じてみようかな…って気持ちにさせてくれます。
どんな人生も素晴らしい要素があり、奇跡って現実の出来事なんだなって、あたたかさで胸がいっぱいになります。

この世界は愛で満ち溢れてるんだなって思わせてくれる名作です。



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