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01 訪問リハビリの日常【今を生きる】

【いくつになっても今を生きる】

ある施設に訪問リハビリへ行ったときに感じたことです。
その施設に入所されている方は、90代のほんわかした女性の方、自分のことは自分でできる程度にはしっかりしている方です。
その方が「まぁ、歳だしなぁ。そろそろお迎えがくるかもねぇ。」とお話しされていた。そのため、どんな人生を歩まれてきたのかなと、気になり、「どんな人生でしたか。」と聞くと、「覚えておらん。」と笑顔で言われました。

産まれてから90年以上、戦争も体験した世代、つらいことも嬉しいことも、色々なことがあったと思います。

私は、人生の終盤は、「あんなことがあったなぁ、、、。」「こんなことがあったなぁ。」と、過去を懐かしみながら余生を過ごすのかな、そして最後は走馬灯のように、死ぬ前に過去を振り返るのかなと思ったんですが、現実は「覚えとらん。」とのこと。

私もついつい笑ってしまいました。
そして、人生はそんなものなのかもしれないなぁと思いました。


今日の一枚

【一言メモ】
その方は認知症ではなくありませんが、2025年現在、日本人の約5人に1人は認知症だと言われています。


認知症の方でも、最近のことは忘れてしまっていても、過去のことを覚えていらっしゃる方はいらっしゃいます。
その方は、朝ごはんを食べたことは覚えていても、過去のことはあまり覚えていないようです。もしかしたら、過去のことに拘らず今を生きてらっしゃるのかなと、そんな気持ちにもなりました。

ちなみに、物忘れと認知症の違いはご存知でしょうか。
認知症と物忘れの違いを一部ご紹介します。

政府広報オンライン
知っておきたい認知症の基本

「認知症による物忘れ」
朝ごはんを食べたこと自体を忘れてしまう。
「加齢による物忘れ」
朝ごはんのメニューを忘れてしまう。

あくまで一例ですが、このような違いがあります。認知症の多くを占めるアルツハイマー型認知症や血管性認知症は、生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症など)との関連があるとされています。例えば、バランスの良い食事を心掛けたり、定期的な運動習慣を身に付けたりと、ふだんからの生活管理が認知症のリスクを下げると考えられています。(政府広報オンライン 知っておきたい認知症の基本的より)

よろしければ、参考にしてみてください!

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