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123天文台通りの下町翁 雑記帳 ~府中白糸台の掩体壕~

自宅ベランダから眺められる景色の中、目立つ建物がJタワー、TOSHIBAの赤い文字が付いた塔の東芝府中、ライオンズマンションタワー、グランタワーなど府中市の建物が多い。あの辺りが京王八王子線府中駅なのだろうかと目指して歩きだしてみる。京王線武蔵台駅と西武多摩川線白糸台駅に近いところ、旧甲州街道沿いを歩いていたら、クジラの背中のような妙な物体が見えた。なんだろうかと近づいてみると、何やら案内板や説明チラシまで置いてある。ここが、太平洋戦争時の戦闘機を上空の米軍空襲から隠すための防空壕、掩体壕(えんたいごう)だと知る。読み方すら知らなかった。戦時中の日本陸軍の飛行場だった調布飛行場の周辺には、三鷹市にも都立武蔵野の森公園内にも2つ掩体壕がある。飛行場周辺に、かつては屋根のついた有蓋掩体壕が約30基、屋根のない無蓋掩体壕が約100基もあったのだそうで、現在残っているのは、府中市内に残るあと1基で合計4基のみ。

軍都だった武蔵野の名残りが80年近くなった今でもあちこちに残っていること、移り住んで歩いてみて初めて知るのだった。

白糸台掩体壕 (府中市ホームページより)
https://www.city.fuchu.tokyo.jp/smph/kirari/sagasu/theme/miryoku/entaigo.html

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