IT業界志望の学生に向けて: 就活の最善戦略
こんにちは、おがくずにゃんこです。
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あまりアピールしてないですが、おがくずにゃんこは匿名で活動しているものの、それなりのJTCで働いていた経験があります。にゃんちゃってエンジニアであり、現役のITコンサルタントです。
最近は「VUCAの時代」という表現に代表されるように不確実性の高い世の中であり、日本国内でもITバブルの収束が見られるなど、就職活動では難しい選択を迫られている状況です。
そこで私見にはなりますが、IT業界志望者の就職活動における最善戦略について、「4つのタイプ別」に紹介したいと思います。ちなみに私は採用担当でもPR担当でも何でも無いので、社内の雰囲気や周囲の転職状況などから、忖度なしにぶっちゃけた意見をお伝えしたいと思います。学生の一助になれば幸いです。
4つのタイプは以下です。重視する軸が違うという場合は、一番好みの場所を直感で選択してください。
※ネーミングセンスが無いのは気にしないでください
ちなみにJTCというのは「Japanese Traditional Company」の略であり、昭和以前から存在する日経大企業のことを揶揄した言葉です。もちろん企業ごとに個性があるので一概にどうとは言えませんが、この4タイプ分類にはかなり自信があります。
順番に見ていきますが、簡単に結論だけまとめると次のような形です。
The メガベンチャー:やりがいと給料の最大公約数
The Big Tech:自信があるなら極める道をひた走れ!
The JTC:「やらなければいけないことは手短に」派は迷わずここへ!
The コンサル:高給勝ち組を目指すならここ一択!
The メガベンチャー
まずここで念頭に置いている会社ですが、楽天やヤフー、サイバーエージェント、DeNAといった会社群です。れっきとした大企業ですが、「メガベンチャー」を自称している企業が多く、起業精神旺盛でリア充なイメージのある会社です。リクルートもこのタイプに入ります。
このタイプの企業群は、この記事を見ている方なら全員にオススメしたいところです。総じて成果を求めるので働きがいがあり、20代からリーダーシップを発揮でき、成長できる環境です。かといってトップになれなかったら終わりというわけでもなく、多様な選択肢があり、かつ福利厚生や安定性も確保できます。
強いて欠点を挙げるとすれば、給与水準は頭打ちです。成果に応じて〜1000万くらいの年収はありえますが、数千万のレンジに至るのは厳しいです。とはいえ平均よりは上の給料といえるので、そこまで厳しくはありません。
そして入りやすさという意味でも、技術力よりポテンシャルを見ているため、現状興味はあるけど知識はそこまで…という方には特におすすめです。
ちなみに全員がリア充というわけではないので、志望度高めであれば最低限部署レベルでどんなことをしているかは抑えておきましょう。
The Big Tech
念頭に置いているのはAWS、Microsoftです。今挙げた2つは日本法人を構えており、採用も独立しています。Google、Appleなどは海外採用のため、さらに頭一つ飛び抜けているイメージです。
外資系企業では当然ながらかなりの技術力が求められます。まずはインターンシップ合格を目指し、これらの会社が求める専門性を高めるのが良いでしょう。技術採用を目指すなら、プログラミングは「勉強できる」というよりも「苦にならない」ことが重要です。
また研究などで何かしらの「尖った」技術があるとポイントが高いです。研究室でマイナーな技術を扱っていて、世界でも数百人しか使えない技術がある、というのは博打っぽいですが、それを自分で語ることができるようになっていれば、その後異分野に飛び込むとしても武器になります。
給与水準は実力に応じて青天井です。しかし競争が激しい世界でもあるので、パフォーマンスを発揮できなければ切られる厳しい世界でもあります。故に、技術に興味があり極めるのはもちろんのこと、ハードワークに耐えれる体力が必須です。
The JTC
定期的に成果主義導入が話題になりますが、まだまだ文化も給料も昔のままです。念頭に置いているのは富士通、Panasonic、NTT系列などです。
注意点として、多くのJTCは新卒と中途が別枠で、福利厚生や給与体系が異なります。あくまで新卒枠のJTCを意識しています。
これまで「何となく」求められることはソツなくこなしてきた、「何となく」やりたいことをやってきた、いわゆる器用貧乏で安定志向な方にとっては、想像以上に恵まれた環境が待っています。
欠点は当然、リスクを取れないことです。転職すれば出戻り後は新卒枠の恩恵を受けられないので、入ったが最後、現状維持が最適解になり続けます。また給与面でも年功序列の色が強く、管理職になりうる40代までは平均的な給与水準に甘んじる必要があります。
採用はポテンシャルが中心ですが、倍率は高いのでいわゆる「ガクチカ」などの準備はかなり必要です。ただIT系以外のJTCも見ているのであれば、「技術が好き」という軸を深堀りしていけば良いので比較的対策は容易かもしれません。
The コンサル
(ここだけ解像度が非常に低いです)
コンサルには戦略コンサル、ITコンサルなど種類がありますが、新卒であればまずは戦略コンサルを目指しましょう。給料が抜群に高いです。
仕事柄アクセンチュアの方にはよく遭遇しますが、正直JTCレベルの待遇です。トップ数%は違うかもしれませんが。
これらの企業を受けるために重要なのは、情熱、リーダーシップ、変革マインドです。これらにピンとくるものがあるなら、挑戦の価値があります。
ところでベンチャーはどうなの?
ここまで4つのタイプ別に紹介してきましたが、すべてに共通しているのは大企業であるということです。
ではベンチャー企業に就職するのはどうなのか、と思われたかもしれません。まず迷っているなら、大企業に挑戦しましょう。創設メンバーの1人で株式を数%持っている、という美味しいポジションでもない限り、やりがい搾取の未来しかありません。
ベンチャーを推す理由として、「鶏口牛後」という言葉がよく取り沙汰されます。これは「大きな組織のその他大勢になるよりは、小さな組織で船頭を切った方が良い」というような意味ですが、これは評価が「平等な」世界なら、の話です。
現代社会において、大企業は金、リソース、人、あらゆる面でアドバンテージを持っています。この不平等な世界で、新卒という「ポテンシャル」を捨てるのは余りにも勿体無いです。
何より新卒の成長機会は、あらゆる大企業で担保されています。ライオンの親のようにいきなり戦場へ突き落とす大企業も存在します。成長機会は企業ごとの特徴を調べ、できるだけ自分に合った大企業を探しましょう。
自己分析という欺瞞を乗り越える
さて、ここまで好き勝手におすすめを紹介してきましたが、自信が無くなってきていないでしょうか。
なんだか雲の上の話をしている、自分はどうせ皆が知るような有名企業に受かりっこない、そう思っているかもしれません。
ただ誤解を恐れずにいえば、新卒採用というのはかなり平等な制度です。表立った大学による足切りや差別は無くなりつつあり、学生の能力や経験を見てくれます。
そこで大事なのは、「なりたい自分」が明確であり、それを分かりやすく伝えられるか、という点のみです。
就活の頃は、自己分析やガクチカを何とかしなきゃと、目の前の活動に集中してしまいがちです。しかし「会社」は関係なく、自分は自分です。自己分析しなきゃと焦っているときほど、そうではなく、「フラットに」自分を見つめることが重要です。そこがスタート地点です。
スタートラインに立った時点でも注意事項があります。それは、「どうせ自分はねじ曲がった性格だから」、「どうせ陰キャだから」となってしまわないことです。
そこで諦めるのは早いです。私の観測範囲でIT企業の人はほとんど陰キャですし、変な性格でも会社で浮くほどの個性はむしろ貴重です。繰り返しになりますが「なりたい自分」があり、それを分かりやすく語ることができれば、人間関係というのは後からついてきます。
ちなみになりたい自分というものも働きながら変化していきます。あまりそこに縛られず、とにかく人に話す練習を心がけましょう。
ということで長くなりましたが、自分が後悔したことを中心にまとめてみました。後悔しないというのは難しいですが、変に可能性を狭めず、ぜひ有名大企業に挑戦してみてください!
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