初心者でも簡単にPythonプログラムを共有する方法3選

こんにちは、おがくずにゃんこです。
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プログラミングのハードルは年々下がっていますが、皆さん楽しめていますか？

指定したファイル名へ一括変換するプログラムや、昨日の売上に関するちょっとした分析レポートのプログラムなど、日常のタスクを簡単にするプログラムというのは意外と誰でも簡単に作成できます。

退屈なことはPythonにやらせよう ―ノンプログラマーにもできる自動化処理プログラミング

しかし共有するとなると、たとえ数行のコードだったとしても、越えなければならないハードルがいくつもあります。自分のPCと同じバージョンのPythonをインストールし、ライブラリをインストールし、プログラムを書くエディタを用意し…と、プログラム以外にも揃えなければならない条件がたくさんあります。「○○.py」というプログラムだけを共有しても、自分が期待した通りに相手が実行してくれるとは限りません。

そこで今回は、個人的におすすめのファイル共有方法について3つ紹介したいと思います。前提としてプログラミング言語はPythonで、相手にプログラミングの知識が無くても「共有したファイルを見てください」で望んだ結果を確認することができ、「共有したファイルをダブルクリックで実行してください」で望んだ処理が実現する方法を紹介します。

先にまとめると、今回紹介する方法は用途別に以下の3つです。

• データ分析結果などの共有：Google Colaboratory

• ファイル変換などの実行：.exeファイル

• Wikiや辞書的なまとめの共有：Notion

Google Colaboratoryを使う

Colaboratoryは最もメジャーなPythonプログラミングのツールでしょう。

Googleアカウントを持っていれば、誰でも無料で作成できます。最近はGPU使用の制限が厳しくなりましたが、簡単なデータ分析や可視化ならお手の物です。

Google Colab

新規ノートブックの作成は、Googleドライブにオンラインからアクセスし、保存したいフォルダで「＋新規」ボタンから作成する方法がおすすめです。これならどこに保存したか忘れることもありません。

Colaboratoryの詳しい使い方については割愛します。どうやら最近デフォルトでAIによる生成も解禁されたようなので、さらに便利なツールへ進化したようです。以下は「三角関数のプログラムを出力して」とAIに命令した結果です。

このような結果を誰かに共有するのも非常に簡単です。「ファイル＞保存」で作成したプログラムを保存すれば、あとは他のGoogleドライブ内にあるファイル同様、「︙」で示されたアイコンをクリックし、「共有」機能から共有したい相手のメールアドレスを追加したり、リンクを作成することで不特定多数に共有が可能です。

この方法で共有すれば、例えば結果を示す「グラフ」などを作成者が一度実行して表示させれば、相手方が実行せずともグラフなどは出力された状態で共有されます。相手にプログラミングの知識が無くてもとりあえず「結果」を共有することができ、相手に少しでも知識があれば即座にそれを加工することもできるので、下手にパワポにするよりも良い方法だと思います。

.exeファイルを共有する

こちらはWindows PCでのみ使用可能な方法です。.exeファイルはWindows専用のソフトウェア実行ファイルで、「VLCメディアプレイヤー」など、多くの無料ソフトウェアもこの形式です。この形式での共有は、ファイル名を一括で指定フォーマットに変更したいときなど、何らかの処理方法を共有したいときに便利です。

作成方法について、ここでは簡単に説明します。注意事項として、64bit OSで作成したexeファイルは32bit OSで使用できません。またexeファイルはウイルスも出回っているため、共有されたものとは違うexeファイルは安易に実行しないようにしましょう。

まずはpyinstallerというパッケージをインストールします。

pip install pyinstaller

exe化したいファイル、例えば「script.py」を作成したら、コマンドプロンプトでカレントディレクトリに移動し、以下コマンドを入力します。

pyinstaller script.py

成功すればbuildとdistというフォルダが作成され、distフォルダの中にexeファイルが保存されています。

Notionで共有する

最後に紹介するNotionを使用した方法は、正直メモ帳を共有するのと大差ありません。ただNotionは共有が簡単で、プログラムを専用のブロックで記述可能なため視認性が高いです。この方法はこのプログラムというより、辞書やWiki的な形での利用に最適です。Python以外の様々なプログラム共有に適しています。

プログラムを入力するときは、「/code」で選択できるコードブロックが便利です。

コードブロックを作成したら、ブロックの左上から言語を選択することができます。

最後に

今回は初心者向けに、Pythonプログラムの共有方法を3つ紹介しました。

色々紹介しましたが、エンジニアならGitHubとDocker使えますよね…？
などと言う私も勉強状態ではありますが、もし継続的に開発する機会がありそうなら、GitHubとDockerは積極的に触れておきましょう！もしここまでの情報が有益でしたら、コーヒー一杯分ほどの価格で購入いただけると励みになります。