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自分の中の選択肢に「殴る」や「死ぬ」が入り込んでしまう気がするんだよ

こんにちは、おがくずにゃんこです。
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今回は「生き方」に関する話です。
最近印象的だったポストに、次のようなものがありました。

元ネタはこちらのようです。


ぐんぴぃさんの回答は質問者に寄り添っていて、何より「コマンドが表示される」という表現が共感できました。

この例ではイライラしたときに「殴る」という選択肢がある、ということでしたが、もっと極端に「殺す」という選択肢が入り込んでしまう気がする、と表現したのは呪術廻戦の主人公、虎杖です。

これは何も誰かに危害を加えるようなことだけではありません。

「我慢するしか無い」、「自殺するしか無い」、「死ぬしか無い」

こういう自責思考の有無が、本人の生きづらさに直結しているように思います。


例えば仕事で、「これ今週金曜までにやっておいて。わかんないことあったら聞いてね」と上司に言われたとします。ここで一般的な判断をするなら、「よしやるか」とやる気を出し、不明点があれば逐次上司や誰かに確認し、淡々と仕事をこなすことになります。

しかし周囲の反応に敏感で色々なことを気にしてしまう、いわゆる「HSP」や「繊細さん」にあたる人々の場合は違います。

「こんなこともできなかったら無能だ」「質問して嫌われたらどうしよう」「またあの人に嫌味を言われてしまう」と考え、自分の中でタスクを抱えてしまい、猛烈なプレッシャーを感じながらなんとかこなす。こういうサバイバルな状況で仕事をしているかもしれません。

周囲から見たら、「こんな仕事で何をビビっているんだ」、「こんな簡単なことで何で立ちすくんでるんだ」と思うかもしれません。

しかし彼ら・彼女らは本人なりに必死です。「これをしたら嫌われる」といった思い込みによって、常に「◯◯をしない」という選択をし続けている状態です。そして「失敗したら死ぬしか無い」というような自責の選択肢が、脳裏にちらついているような状況です。もし一般的な判断能力の人が同じ思考を追体験できるとしたら、常に大量の選択コマンドが表示される状態でひとたまりもないことが体感できてしまうと思います。

ちなみに、人間が1日に選択という意思決定を行える回数は決まっていると言われています。スティーブ・ジョブズが選択すべき行動を減らすために、毎日同じ服を着ていたという話は余りにも有名ですね。


ではこのように、ネガティブな選択肢が浮かんでしまったり、常に大量の選択をし続ける状態から脱却するにはどうしたら良いのでしょうか。

正直「HSP」や「繊細さん」の性格というのは環境要因がほとんどだと私は考えています。ミスした人間を叱責したり、嫌味を言ったりと、糾弾して追い込むような文化が形成されてしまっている職場などでは、誰でもそうなってしまうリスクがあるように思います。

そしてこのような職場は、「お前のような人間はどこに行っても通用しない」までがセットです。しかしこれについては、あり得ないと断言できます。別の環境で伸び伸びと働ける事例は、私の数少ない知人でもたくさん観測しています。


しかし、うつ病やら何やかんやで治療を受ける段階に至った認知というものは簡単に改善されません。

何をしても自分を責めてしまう。何かにつけて八つ当たりしてしまう。そういう選択肢が日常に入り込んでしまうと、そこへ流れるのが楽になってしまうものです。

だから、まずはそんな自分を「あ、またやっちゃってるな」と感じること、そしてそのような気づきを日記などで記録することが良いと思います。

日記は続かないよという場合は、まずは気分入力アプリをダウンロードしてみるのがおすすめです。毎日通知が来るので、1日の評価だけでもパッと入力しちゃいましょう。

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自分の心やメンタルのケアというのは複雑ですが、「選択肢」というコマンドがあり、それを「どう選ぶか」という問題に置き換えると、意外にシンプルなのではないかというお話でした。

個人的にはネガティブ含めコマンドをたくさん持っていることは、悪いこととは思いません。むしろたくさんのコマンドがあっても、一貫したコマンドを選択し続けることが「強さ」であり、それは誰でもできることだと思います。この記事は以上ですが、もしためになったのならコーヒー一杯分ほどの価格で購入いただけると励みになります。

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