見出し画像

恋愛保守派の私に、なぜか「50歳フリーランス彼氏」ができた話


あなたは、
恋人を選ぶとき「自分なりの基準」を持っていますか?


私、みけ みわ子は36歳になるまで
結婚を意識して
歳の差プラスマイナス3歳くらいの、
安定した企業の会社員の方々と付き合ってきました。

そんな私は現在、
14歳年上50歳の
フリーランスでデザイナー
パルル君とお付き合いしています。


以前の私は、
年の差恋愛や年の差結婚をしている人を見た時は、
(同年代でも男性は山ほどいるのに、なんでわざわざ…。)
と、内心思っていました。(ごめんなさい)

年齢差があると
共通の話題が少なそうだし、
結婚したらどちらかが早く老いてしまうのが悲しい。
そう思ってたんです。


さらに私は、
進学校→早稲田大学に進んだため、

周りにはハイスペェ!堅実っっ!な結婚をしている友人が多く、

そこに足並みをそろえたいという気持ちもぶっちゃけありました。

そんなふうに、
保守的に恋人を選んでいた私が、
どうして今までと違うタイプの人
お付き合いする運びになったのか。

恋って、なんてパワフル人をアホにする力を持っているのか。

(書いていて本当に驚愕しました。笑 これを文章にしてイラスト化するって我ながら正気の沙汰じゃないな。)


出会いからお付き合いに至るまで
赤裸々につづってまいります。いざっ!

コングラボード頂きました。感謝。




◼️登場人物紹介

(イラストは見やすさ重視最大限マイルドにかわいらしく表現しております。)

みけ みわ子
・36歳 
・双子座のAB型
・フリーランス歴2年 イラスト・ライティング・漫画制作
・3人の兄がいるスーパー末っ子気質
・シャイで人見知り
・一見おとなしそうな隠れジャイアン
・口数は少ないけどスイッチが入ると語り出す
・顔が薄い


パルル君
・50歳
・魚座のO型
・フリーランス歴20年以上 WEBデザイナー
・オープンな雰囲気で周りに人が集まってくる
・仕事大好きマン
・変な人への対応が得意な猛獣使い
・よく喋る
・小顔で目鼻立ちがはっきりしている(うらやましい)


◼️ファーストコンタクトで「安全地帯」にたどり着いたと思った。


・今日、何を持っていないのか確信しました。

それは仲間です。


下記の記事にも書きましたが、
私、みけ みわ子は2年前からフリーランスのクリエイターとして活動しており、
多少は形になってきていました。


ただ、取引先とのやり取りで戸惑うことがあったので、
相談できる相手が欲しかった。

また、在宅フリーランスで
取引先とのやりとりもほぼメールのみなので、
単純に人恋しかった

ナカマ、ホシイトモダチ、ホシイ…。

(ちなみに当時、同い歳の会社員の方と付き合っていたので
恋人は求めていませんでした)


コロナも落ち着いてきたので、
クリエイターが集まる交流会に足を運んでみることにしました。

ちなみに私は、
行動力はあるくせに人見知り検定3級の女。

知らない人がたくさんいて
ガヤガヤしてるとことか超苦手。隠キャ。

でも私は行く。まだ見ぬ仲間を求めて・・・。


・漂着した先に…


いざ会場に足を運んでみると、
小さな飲食店の中に
50人くらいの人がひしめき合っていました

いや、、、
多っっ!!!
人口密度やばっ!!!
身動きできん!!!

「もう、帰って猫吸いてぇ…

我が家の進撃の三毛猫


出鼻をくじかれるも、なんとか気を取り直して
話をしているグループの近くで
うろうろしたり、チラチラ見たりしながら
仲間に入れてもらったりしていました。

いざ喋ると、皆さん優しくて話しやすい。
でも、混みあってるから大声で喋ってもなかなか伝わらない
声が小さい私にとっては本当にしんどい状況。
疲れた...

そんなふうにしていろんなグループに漂着するのを何度か繰り返していると、
背が高くてやたらニコニコした人に出会いました。

それがパルル君でした。


私の人見知りセンサーが安全地帯を発見しました。


パルル君と少し話すうちに、
うまく説明できないのですが、

(あ、ここに辿り着いたからもう大丈夫だ。)
と感じました。

なんというか、
人を受け入れるオーラがすごくある人でした。

(ちなみに、パルル君から見た私の第一印象は、
「大人しそうだけど確実にヤベー奴
だったそうです。するどい!)


パルル君は50歳だと聞いて、
(私より14歳も上なんだ! 全然そんな感じがしないなー)
とびっくりしました。

なんとなくエネルギーに満ちているし、楽しそうな感じ。
歳下のクリエイターさんたちと話していても
全く違和感がありませんでした。


・のぞいた本音

パルル君はずっとふにゃふにゃニコニコしながら喋っていて、
何を話していても冗談なのか本気なのかわからず
つかみどころのない人でした。

私が会社員からフリーになった経緯を話すと、
パルル君も20代の頃に
全く関係ない業種の会社員から独立して、
独学でフリーランスのデザイナーになって
20年以上活動しているといいます。

現在であればフリーランスが増えているし、
デザインの学習方法も世にたくさん出回っているけれど、
今から20年以上前にはかなりマイノリティーで、
情報も少なかったはずです。

このふにゃふにゃした人
そんな大変そうなことにチャレンジしたというのが想像つかなかったので、

「え、20年以上も前に
独学でデザイナーになるって…すごいですね。
大変でしたよね?」と聞きました。

そうしたら、
「んー。でも、みけさんも独立して楽しいでしょ? よかったでしょ?」
とまっすぐな目で言われました。
(パルル君は問いと答えが微妙にズレることが多いです。笑)

大袈裟な感じでも、ふざけてる感じでもなく

その時に、「これがこの人の本音なんだ」と感じました。

この一言で、パルル君が
フリーランスという働き方に意義を感じていることや、
仕事を純粋に楽しんでいることが感じられました。

アラフィフで、
こんなふうに「仕事が楽しい」って
まっすぐ言える人に会ったことがなかったので、
素直にかっこいいな、と思いました。

(付き合った後に、このふにゃふにゃした感じは外面で、
実際には脳内メーカーの8割が仕事
ビジネス大好きヤローだとわかりました。)


また、会話の流れは覚えていないのですが、
パルル君は結婚しているということも知りした。

私もそのとき彼氏がいたので、
純粋にクリエイター仲間ができてよかった、と思っていました。

・本日の収穫


パルル君は
10人程度のクリエイター飲みをたまに開催していて、
今度やるときに声をかけると言ってくれました。

小規模なところがいいし、
この人の主催する会なら
良い人が多くてリラックスできそう
だと思いました。

今日の収穫は、この人とつながったことだけでもいい
そう思って、その日は帰路につきました。

(実際には、その日に会った他の方々にもその後ステキなご縁をいただきました!(フォロー))

◼️パルル君主催の飲み会に参加


それから1ヶ月半後に
パルル君主催の
クリエイターが集まる飲み会がありました。

場所は、普通の居酒屋さんの1テーブル。

知り合いがいないので、
席がわからずキョドキョドしていると
パルル君が後ろからやってきました。

久しぶりに顔を見て、
なんだかほっと安心しました。

飲みの席ではパルル君と話す事はありませんでしたが、
みなさん本当に話しやすくて、
いろんなクリエイターさんがいて刺激になりました。

こういう場を求めていたなぁ、と
嬉しい気持ちになりました。

とはいえ、
人見知りなのでやはり少し疲れます


二次会のお店に移動するときに、
1人でぼーっと立っていました。

そこをパルル君が通り過ぎる時、
無言で、
私の肩をポンポンッと叩いていきました。


肩ポンダッシュ



え・・・・っ!?

なんですかそれは・・・!?


・・・きゅんです!!

以前の交流会の時に
私は人見知りで初対面の人と交流すると疲れるという話をしていて、
今回の飲みも私だけ初参加だったから、
気にかけてくれたのかな?

なんというか、触れられても
いやらしい感じとかが全然しなくて
すごく嬉しかったです。

私は
自分のことを見ていてくれる人
というのに弱いのです。

あくまで恋愛感情じゃなくて
こういうふうに気にかけてもらえるの嬉しいな!
そんなふうに(今考えると、自分に言い聞かせるように
思いました。

◼️初めての2人飲み

・理由を用意せずに会いに行ける人


その飲み会の後に
仕事でキツイことがあり、
さらに体調を崩し、
他の仕事の依頼もパタリと止まるという暗黒期に突入しました。

自分が2年間、必死に積み上げてきたものが
ムダになってしまったような気がして
目の前が真っ暗になりました。

このしんどい状況を
誰か同業者に聞いてほしい


パルル君の飲み会で会ったメンバーの誰かに声をかけてみようか。

でも、一度会っただけだし、
みんな、私よりフリーランス歴の長いセンパイだし…。

自分は今、
何が問題なのか、
どういうアドバイスが欲しいのか、
これからどうしていきたいのか。
それすらわからない。

特別に親しいわけでもないフリーランスの先輩を呼び出しておいて、
何が聞きたいのかもわからない、という状況はよくない。  

でも考える気力もわかない。

しばらく悩んで、
やっぱりパルル君に連絡しよう、と思いました。

パルル君はデザイナーで
私はイラストの仕事がメインだから、
同業者としてのアドバイスをがっつり期待できるわけではない。

でも、
何を話したいのかわからない状況で、
どうしてパルル君を誘うのかも説明できないなか、

そんなちゃんとした理由をこちらで用意しなくても、
パルル君ならすんなり受け入れてくれそうな気がしたのです。


・会合


飲みの約束を取り付け、
前回の飲み会から3週間後に初めて2人で会いました。

想像していた通り、
なぜ誘ったのかや何があったのかなど聞かれることもなく、
普通に楽しく話しながら飲みました。

この人といると、
歳が離れてるのに気を使わなくて楽だなぁと思いました。

うまくいっていない仕事のことを話すのは恥ずかしかったけど
なんとか言葉をつなげて話していき、
パルル君も静かに聞いてくれました。

「フリーランスをやってたら波があるし、みんなそんな時期あるよ
自分も何度もあったよ。」
そんな話をしてくれて、少し気が楽になりました。


・ブラックホールみたいな人


パルル君は交友関係が広くて
あまりにも、誰に対しても開けているように見えました。

キャパが小さくて慣れない人に会うとすぐに疲弊する自分からすると、
(この人どうやって生きてるんだろう?)と感じる
謎の生命体でした。

みけ「パルルさんて、なんでも吸収しちゃうブラックホールみたいな人ですよね。笑 
メンヘラの女の子とか寄ってきそう、、、(自分の事は棚に上げるタイプ)」

パル「ブラックホール。笑 
たしかに弱ってる人は寄ってくるね。
みけちゃんも自分と飲んでるってことは弱ってる可能性があるから気をつけたほうがいいよ。笑」

みけ「いやー!笑 今めっちゃ弱ってますね。危険ですね」

そんな、ふざけた謎の会話をしました。

また、パルル君の私生活が謎だったので
結婚生活について聞いたところ、
なんと離婚ホヤホヤ(!)だということが発覚しました。

半年以上前から別居をしていて、
私と初めて会ったクリエイター交流会の頃に
離婚に関する書類のやりとりをしていたということでした。

私は、
(この人は結婚しているから、
2人であっても変なことにはならないから大丈夫
という謎の判断基準を持っていたので、
少し気をつけなければ、と思いました。

私は甘えられる人にはどこまでも甘えてしまう人間なので笑、
パルル君は私がそんな甘えモードになっても受け入れてくれそうな気がして
ちょっと危ないなと思ったのです。

(今思うと、本心では大分甘えたがってますね。笑)


そんなふうに少し気を引き締めつつも、

1軒目の居酒屋でスッとお会計を済ませてくれて、
2軒目はバーに行って、遅くならないうちに解散する流れをスムーズに作ってくれて

スマートで素敵だな🩷と思ったり、
こいつ、いろいろ慣れてやがるな?という不信感を抱いたりしました。笑

◼️そうだ ゲーム、つくろう。


その1か月後に、また私から声をかけて2人で飲みました。

そのときの会話の中で、
パルル君がスマホを見ながら
「こういうふうに、イラストとストーリーを使ったスマホゲームを作るのって面白そうだよね」と言いました。

その時、私のセンサーがビビッと反応しました

その時の自分は仕事がなくて暇で、
次に何をするかを探している状態でした。

絵本のようにイラストとストーリーを書くというのは
以前からやりたかったことで、
さらに、ゲームなら需要があるかもしれない。

「それ作りたいです! やりたいです!」
と食いぎみにくらいつきました。

パルル君は私の勢いにじゃっかん引いてましたが、笑
じゃあゲームのシステムは自分が作ると言ってくれました。
(パルル君はシステム構築に強いデザイナーなのです)

仕事のない私の趣味に近いような話なのに、
普通に仕事で稼いでいるパルル君が協力してくれるなんて
すごくありがたい話で、
形にしたいなーと思って
オラ、ワクワクしました


◼️打ち合わせご飯の日々


私がゲームのシナリオを書いて感想をもらったり、
なぜか私のHPについてもダメ出しをめっちゃ食らったりしながら、
何度かカフェや居酒屋で食事をしました。

(↑ 要改善の私のHP。パルル君にレクチャーされて、独自ドメインを取得する意義がようやく理解できました。(まだ改善してない))

その頃はパルル君も仕事に余裕がある時期だったので、
平日に2日連続で会ったことがありました。


・DAY1:こんなポンコツでもいいんですか?


パルル君の事務所兼自宅がある街(都心)の近くで
初対面の方とお話しする機会があり、
その後、16時くらいからパルル君とカフェで会合をしました。

初対面の人と話した後で疲弊しまくっていたので、
パルル君がビジネスの話を始めても、

「あ〜も〜ムリです、もう頭が動きませんしんどい。」
とか言いながら、私はカフェの机につっぷしたりしていました。笑

14歳上のクリエイターさんを呼び出して、
自分のためにビジネスの話をしてくれているのに、
この態度はさすがにやばい…と自分で思いつつも、

完全に頭から煙が出ている状態でした。
(私の脳みそはすぐショートして煙を出します)


それでも話し続けるパルル氏。




その後、居酒屋さんに移動しました。

パルルくんはビールを飲んで笑いながら、
「いやー、今日のみわこちゃんはポンコツでかわいかったね。笑 あっちのほうが絶対モテるよ。
あんまりキチッとこられると怖いもん。こっちもマウント取れないし。笑」
とかなんとか言ってるではありませんか。

え・・・
そうなの!?笑
(いや、マウント取るなや)

せっかく話してくれてたのに
あんなポンコツな状態で申し訳ないなー、
イライラさせたかなーと思ってたけど、
なんか知らんけど良かったらしい

なにそれ、すげーラクじゃん。最高じゃん。

そんな話をして、その日は解散しました。

私は最寄駅に、パルルくんは自宅(事務所)に向かうので、
お店を出てすぐ解散です。


・DAY2:こんなんさァッッ 絶対アレじゃん!


その翌日、私は行きつけの都心の美容室で
カット&縮毛矯正を受けていました。

(せっかく都心に来たし…パルル君、今日も空いてるかな?

LINEをすると、15時くらいから昨日と同じカフェで会えることに。

大人になってからこんなふうに気軽に呼び出せる相手がいなかったので、
大学生に戻ったような感覚がして楽しかったです。

カフェに行くと、パルル君は私の顔を見るなり、
「あー、やっぱ美容院に行くと変わるね。髪きれいになってかわいくなったねー
と言ってくれました。


ええっ!
そんなこと言うてくれはりますのん!?


私の髪型はずっと黒髪・前髪なし・ストレートロング(巻いたりはする)なので、
美容院に行ってもあまり変わらず、人にコメントをもらえることも少ないです。

突然の実写版。黒髪・前髪なし・ロングで固定された女


そんなふうにほめてもらえて、
美容院の後に会えてよかったな♪、と思いました。

そしてまた、ゲーム作りの話やHP制作の話をしました。

(ちなみにこのゲーム制作の件は、
最終的には私が物語作りにハマってしまって、
「これゲームにする必要ないよね」という結論に至りました。笑
その時に書いた物語はいずれこのnoteに掲載したいと思っています)


17時くらいにカフェを出て、お互い何も言わず、変な空気が流れました。

(あれ、今日はこの後、夜ご飯いっしょに食べないのかな?
まぁ、さすがに2日連続はないか。
でもなんか寂しいなぁ…。)

道ばたで、「じゃあ…」という感じで解散になり、数秒経過したところで、
少し離れたところにいたパルル君が
「靴ヒモほどけてるよ!!」と大きな声を出しました。

「え?」と自分のスニーカーを見ると、たしかにほどけている。
しゃがんで靴ヒモを結ぶと、
パルル君はなぜか隣に立ってにこにこしていました。

「・・・・・・?」

解散じゃなかったのか? なんだこの空気?

みけ「えーっと・・・ご飯行きます?」

パル「うーん、でもさすがに2日連続で飲むのもな〜帰って仕事もあるし」

みけ「・・・お腹すいた。ご飯食べたい!食べる!!」(突然ごねモード)

パル「えー・・・。わかったよー。じゃあサクッと定食ね!今日は飲まないからね!」

そんな謎の前振りをして、
カレー屋に入るなりビールを注文するパルル君。

なんだこいつ

(後日、どんな時もビール欲には抗えない生命体だということが判明)

1時間も経たずにカレーを食べ終わり、
なんかまだ帰りたくない!モードに突入した私。笑

「カラオケ行きたいです。行きましょーよカラオケ」
特にカラオケが好きではないパルル君を強引に誘う
ジャイアンと化してしまいました。


みけさんはカラオケ大好きマンです。


パル「いや〜今日はどうかご勘弁を…。駅まで送るから許して

みけやったーー!!

送ってもらえると聞いて、思わず両手を上げて喜びました。笑


嬉しさのあまり猫ミームのBGMが流れる



以前から道ばたで解散するのが少しさみしくて、
本心では「駅まで送ってほしい」と思っていたんですね。

駅に向かって2人で歩いて行き、
改札階に行く階段の前に着き、
さすがに送ってもらうのはここまでかな〜と思って、
「あ、じゃあ…」と言いかけたら

パルル君は、
「なに? 改札まで送れって? 人使いが荒いな〜!」
と言いながら一緒に階段を登ってくれました。笑
(何も言ってないよ)


改札で今度こそ別れて、

1人で電車に乗ったとたん、

わーーーーーーーっ! 

と気持ちがあふれてきました。
(声は出してませんが、手を口で押さえて挙動不審だったと思います。笑)


え、、、これってさぁ、これってさぁ、アレじゃん、、、?
(思わずハ○ワレになる私)

え、もうなんかさぁ、
す、、、きじゃない?

っていうかもしかしたら
両思、、、い、、、とか!?

エーーーーーッ!?
(思わずち○かわになる私)


思わずちいみけ化


いや、でもやばくない?
私、付き合ってる人いるし
向こうも離婚してそんなたってないし、
年齢も離れてるし、、、


え? え? え?


ダメじゃん?


その当時、
日常のいろんなことをLINEでやりとりしていた友達がいました。

その子に相談しようと思って文章を打ち始めましたが、
第三者に話したら何かが確定してしまいそうで怖くなりました。

書いては消して、というのを繰り返して
ようやく翌日にLINEを送りました。

その友達とLINEで話をして、
やっぱり好きだよなぁ…)と
自分の気持ちに向き合わざるを得なくなりました。


◼️いや、デートじゃないんかーいっ


・決断の先送り

「いや、彼氏はどーしてんねん」
というつっこみがそろそろ聞こえてきそうですが、

その当時、相手が仕事などで忙しく全く会えていませんでした。
だんだん連絡をとることも、相手のことを考える機会も減ってきていました。

パルル君のことを意識し始めてから
今の彼氏との関係をどうしたらいいんだろうと考えてみても、
「申し訳ない」とか、「せっかく数年間付き合ったのに…」とか、
後ろ向きな気持ちや打算的な気持ちしか浮かんできませんでした。

このままじゃよくない、いったん会って話してみようと思いLINEしましたが、
少しだけでも会う時間を捻出するのが難しいということだったので、
いったんそのままにしておくことにしました


・優しいけどムードを介さない男、パルル


好意を自覚してから数日後の夜、
パルル君と電話で話していて、どこかに出かけたいという話になりました。

私は数年前に体を壊してから、
持病はないものの虚弱体質になってしまい、
少しの運動量で寝込んでしまうことがあります。

でも、もともとは一人で海外旅行にガンガン行くようなタイプだし、
自然も大好き。

「自然のあるところを歩いたりしたいけど、
体調的に不安があって難しいんですよね」と話しました。

こんなことを言うと、いっしょに出かけたりしづらい、
重い存在だと思われるかもしれない、という不安が少しありました。

そうしたら、パルル君が
「あ、じゃあ○○ってところに行くのは? あそこならバスで山の上まで行って、少しだけ歩いて神社を観光したりできるよ。
あと、△△ってところは、なだらかなハイキングコースになってて、疲れたら避難できるようなカフェもたくさんあるし…」

と、体調不安がありつつも歩けるような自然満喫コースをたくさんあげてくれました。

(疲れたら避難できるっていう言葉が、すごくわかってくれてるなぁと嬉しかったです。)

そのとき、嬉しくなって思わず涙が込み上げてきました

数年間、思うように身動きが取れなくて、
「旅行したり遠出したりしたいなんてワガママな望みを持っていても、一緒にいる人の負担になるだけだ」と悟るようになって、
諦めモードになっていたところがありました。

そこに、急に現れた扉が開けて、少し光が刺してきたような、
大げさに言うとそんな気持ちになりました。

(でも、パルル君は私がそんな感傷に浸っているのにも気づかず、
壊れたラジオのようにその後も電話の向こうで無限にいろいろなルートをあげていました。笑
嬉しいけど「ちょっと黙れ」と思ったのは内緒です。)


そして、数日後に一緒に高尾山へ行くことになりました。
(ロープウェイで上の方まで行けるので)

こんなんもう、完全に
デ、デ、デ、デ、
デストラクション デートやん!と思いました。


・不穏な幕開け


当日はウキウキして、
山登りっぽく、かつ適度にかわいく見えるコーデを考えたりしながら準備をして出かけました。

途中の駅でパルル君と合流しました。
こんなふうにお出かけするのは初めてだから
新鮮な気持ちで待ち合わせをしたのですが、
・・・なんか、そんなにテンション高そうじゃないな?

みけ「あ、えっと…おはようございます」

パル「よし、今日は山を登りながらいっぱいブレスト(ブレイン・ストーミング(アイディア出し))するぞ」

みけ(・・・何言ってんだコイツ? ギャグかな?)

この時の私はまだ、
頭上に暗雲が立ち込めていることに気づいていませんでした。


・もうええわ。


山登りを開始してから、パルル君はマジでビジネストークを始めました

企画しているゲームはどうするとか、
この風景は何かの資料に使えそうだとか、
HPのコンセプト設計はどうとか・・・。

あー、空気がきもちいい!」とか言って私が必死に山を感じようとしても、
意に介さずにすぐにビジネスの話に戻るパルル。


新しいスタイルの苦行



何のためにはるばる都心を離れて山に来とんのよ。

しかも、歩きながら話してるとどんどん話すスピードが早くなっていき、
なんかもううるさい
ミュートしたい

(あ・・・なんか、合わないかも。
っていうか、この人私のこと、
ほんとに同業者としか見てないじゃん。アホらし。

あー、今気づいてよかった。
もう恋愛モードでこの人を見るのはやめよう
このまま仕事上の関係の人として関わろう

先回りして傷つくのを回避したいモードに入り、
私は心の中で、静かに恋心のスイッチをオフにしました。


途中で、
階段を登っている時に私の息が切れて
呼吸が極端に早くなり、苦しくなってしまいました。

壊れたラジオ状態だったパルル君も
私の様子がおかしいのに気づいて、

少し道ばたで休んでペースを落としたりしてくれながら、
なんとか山頂まで辿り着きました。


・楽しいけど、それだけだもん


山登りを終え、数駅離れた寂れた駅に移動しました。
居酒屋に行ってビールを飲むと、
パルル君にこれまでのような話しやすい雰囲気が戻ってきました。
(もう、ずっとビール飲んでてくれ)

みけ「もー、せっかく高尾山まできて都心を離れて自然に触れてるのに、パルルさんはずーっと仕事の話ばっかりして。仕事人間すぎますよ!」

パル「えー、ごめんごめん。アハハ」

パルル君のにこにこしてる顔を見ると少しほっとして嬉しくなり、
(こうして話してるとやっぱり楽しいなー。笑顔好きだなー。でも、付き合うとかそういうんじゃないんだよな。)と思いました。


・ってえーー!? エーーーーーッ!?


それから私の希望でカラオケに行き(どうしても歌いたいジャイアン)、
その後、帰るために駅まで歩きました。

何かパルル君がふざけたことを言って、
私がパルル君の腕を軽くパシパシ叩いていたところ、

パッと手を持たれて止められて、

そのまま

手をつながれて歩きました



え・・・っ えーーーーーーーーーーーーーーーー!!!????



キタコレ




ちょまっっ


ッッッッツッ




嬉しいんですけど???



いや・・・

やっぱり・・・




全然好きなんだが・・・???


私はパルル君の腕にしがみつき、

なんかもう、

離れられんわコレ、となりました。



恋愛って磁石みたいになるの、忘れてた。
理屈も年齢も全てがふっとぶパワーがある。


その後、駅の改札から少し離れたところで
駅員さんの視線を背後に感じながら、
しばらくくっついて動けなくなりました。(私が)

パルル君はにこにこして、
かわいい、と言ってくれて、

「今日はよく頑張ったね。
途中、息切れしてキツそうだったけど、山頂まで行けたほうが自信になると思ったから、
ゆっくりでも行けるようにサポートしようと思ったんだ」
と言って頭ポンポンをしてくれました。

さっきまで、「この脳内メーカー10割仕事のビジネス野郎が!」とか心の中で毒づいちゃってたけど、
そんなこと考えててくれてたんだ〜〜(涙)


というか、そういう良いことは早く言え


しばらくウダウダしていましたが、
これ以上、駅員さんの視線を独占するわけにもいかなかったので、
その日はそのまま解散しました。


◼️時は満ちた


・悔いなき選択


この後に及んで、まだ自分のなかに迷いがありました。

私は結婚願望があるので、
50歳のパルル君とこの先ずっと暮らしていくことを考えると不安になりました。

両親が立て続けに病気になった時期だったので、
老化と病気の怖さにとても敏感になっていたのです。

さらに自分自身も体が強いわけではないし、
介護の問題なども出てくるのでは・・・。

そういうことを考えると、
普通にこのまま同年代のパートナーと一緒にいるのがいいのかも。

パルル君とは、これまで通り
ご飯を食べて仕事の話をするだけの関係がいいのかもしれない。

そんなことを何度も考えました。

でも、よく考えたら私は
好きな気持ちをなかったことにして会い続けるなんて
器用なことができる人種じゃないし、

かといって、
パルル君ともう会わないというのは絶対ムリだしイヤだと思いました。


どうしてこんなに怖いことを選ばなくちゃいけないんだろう。

怖すぎて泣きそうになりました。

普通に安心して、人と同じような幸せのなかでぬくぬくしていられたらいいのに。
周りはみんな結婚してるのに何やってんだろう。
どうして私はいつも、みんなと同じようにできないんだろう。


・・・それでも、どうしても選んでみたかった
好きな気持ち好奇心を抑えられなかった。

パルル君と付き合ったって結婚するかもわからないし、
同年代の人と結婚したって、離婚したり、どちらかが早くに病気になったりすることもある。

数十年後の医療の事情や、介護のAI化なんて
私の想像が及ぶ範囲じゃない。

誰といたって、先のことなんてわからない。

それならやっぱり、
今どうしても好きな人と一緒にいてみたい



私には、人生のターニングポイントでいつも思い出すセリフがあります。

学生時代のバイブルだった漫画『ハチミツとクローバー』の5巻で、
野宮と美和子さん(同じ名前♡)が真山の人生を勝手に賭けに使い、
こんな会話をするシーンがあります。

野宮「人生『おもしろい方』に3000点☆」
美和子「更に倍☆」


迷ったら、人生「おもしろい方」に賭ける。

「面白い方に3000点」。そうつぶやいて腹を括りました。

数日後、彼氏に少し時間をとってもらい、別れ話をしました。


・手段を選ばない女


高尾山から1週間ほどして、
都心から少し離れたところにあるスパ(温泉)施設に
パルル君と一緒に行くことになりました。

これはもう、今度こそはデートです。

パルル君も、前回クレームをつけたからか、
今回はそんなにビジネスの話はしませんでした。笑

いっしょに館内着で岩盤浴に入ったり、
温泉の後にお酒を飲んだりして・・・楽しくて・・・
それで・・・

それで・・・

解散・・・


ズコーーーーーーーーーーーーーーッ。
(盛大にずっこけた音)


いや、なんでや。


この日はほぼ年末で、パルル君はもうすぐ実家に帰省するというので、
次に会えるのは数週間後になります。

この中途半端な関係で年を越すのはイヤ
今年の汚れ、今年のうちに。

そして、自分で告白するのもイヤ

これはもう、なんとか告白してもらうしかない。(セコイ)


帰路につき、駅に向かって歩く道中、
広くて人通りがほとんどない道だったので、

私は酔った勢いも味方につけて、
パルル君の腕をひっぱりながら、
「ねーーー、もーーーー、やだーーーーー」
とか意味不明なことを言いながら、
ぐにゃぐにゃ歩いていました。(めんどくせえ

パルル君が「ちゃんと歩きなさい」と言っても私が聞かないので、
パルル君はなぜか手で私の目をおおって歩き出しました

・・・!?

パルル君は、「自分は(変な人をさばく)猛獣使いみたいなところがある」と以前言っていましたが、

視覚を奪うって、確かに暴れてる動物とかに効果がありそうだな、と思いました。笑

私も最初は、「えーーっ! 見えない、怖い、やめてー」とか形式上抵抗しましたが、

(・・・なんか、面白いしちょっと落ち着くかも。小学生のころの登下校で友達とこんなふうに目をつむって歩いたりしたなー)
と思いながら、割と順応してそのまま歩いてしまいました。笑
(地方の、人通りがなくてだだっ広い、ぶつかったりはしない道だったので!)


この人と一緒にいると、何が起こるのか、どこに辿り着くのかわからない。でもなんか面白い
ほろ酔いで、視界が真っ暗な状態で歩きながらそんなことを思いました。


駅の改札に着いても話が進まなかったので、
ここは詰めるしかないと思い、

がっちり腕をホールドしながら、
「私とは、これはどういう関係なんですか?」と聞きました。(強硬手段。笑)


パルル君は困ったように笑いながら、


おでこに

軽くチュッとしてくれて、

こういうことでどうでしょうか?


と言いました。



えっ?


いや・・・


嬉しいけど



「こういうこと」って何やねん

にーちゃん、そういうことはなぁ、ハッキリ言うてくれへんとわからんのや


心の中にヤ○ザを飼っている私は、
いったんは「はい。じゃあ、それでお願いします」と同意したようにみせつつ、

プランBに変更

そのまま電車に乗って自分の駅で降りず、
パルル君の家にむりやり乗り込みました。笑


・私があなたを好きな理由、100個ぐらい正座してちゃんと言ったるわ。


そして、
私がどういう心の揺れを経験してパルル君のことを好きになったのか、どんなところが好きなのかという
この鬼長いブログと同じくらいの長い話をして、
パルル君にも、同じように話してくれと懇願しました。笑

(パルル君は理系で言語化が苦手なので、めちゃくちゃ抵抗されました。

激しい攻防の末、なんとか以下の聞き取り調書を完成させました。

最初に交流会で私(みけ)に出会った時に「かわいい」と思って気に入ったから、自分(パルル)主催のクリエイター飲み会にも誘った。

ーパルル談

→パルル君は本当に誰に対してもフラットな人だと思ってたから(実際かなりそうなんだけど)
これを聞いて、
自分のことを少し特別扱いしてくれていたんだということに初めて気がついて嬉しくなりました。


数回目の飲みで好意を持ったけど、
自分(パルル)のほうが14歳も上だから、自分からアプローチしても困らせちゃうかもしれないから、やめておこうと思った。
私(みけ)のほうから告白してきたら、全然OKだった。

ーパルル談


→なんじゃそりゃ! 告白してくれよ!!って思いました。笑

でも、確かに自分も最初は年齢差に抵抗があったし、そういう目で見ないようにしていたので、
早い段階でパルル君が恋愛モードを出していたら、とまどって引いてしまっていたかもしれません。
だから、自分のペースで好きになっていけて結果的によかったのかも。


こんなふうにたくさん話をして、
パルル君と自分とでは愛情表現の仕方や恋愛のスタンスも違うし、
よくわからなくて不安な部分もあったけど、

パルル君なりに私のことを想ってくれていたんだなぁとわかり、
嬉しくなりました。


◼️付き合ってから私に起きた変化


・note運用のきっかけ


私は、数週間前からnoteの運用を本格的に始めました。
実はこれは、パルル君がきっかけでした。

付き合った後に私がまた体調を崩して、
もう仕事なんかしたくない」と腐っていた時に、

「みわこはイラストも良いけど、やっぱり文章力がすごいから、文章を書いてみれば?」とすすめられました。

それに対して私はこう答えました。

「文章を書きたいとはずっと思ってるけど、でも、
私は事実を淡々と書き連ねるような記事を書くことにそこまで興味を持てなくて、
自分の主観全開の、エッセイみたいな、・・・っていうか、
単なるブログみたいなのを書くのが結局好きなんだよね・・・」

これが、自分のなかにずっとある葛藤でした。
文章を書くのは好きだけど、
自分が書きたいのはただのブログみたいなものだから、
一般人の自分が書くそんなものに大した価値はないし、仕事にもならない・・・。

でも、パルル君はそれを聞いて
いいじゃん、ブログ書きなよ!」と
声をはずませて言いました。

「でも・・・お金にならないよ?」と私が言うと

お金にならなくてもいいじゃん。やりたいことをやりなよ
と言ってくれました。

パルル君が仕事で忙しいなか、
私はこの時期ほとんど寝たきりで仕事も全然していなくて
情けない気持ちがあったんですが、

お金にならなくてもいい」という言葉で、
すごく心が軽くなり、

そうか。誰にも望まれてなくても、書きたいものを書けばいいんだ。

そんなふうに思いました。


・好き勝手な方に泳いでいける


私は文章を書くと何か変なモノがあふれてきちゃう人種で、
みっともないとかだとか思われそうなものでも、
書かずにはいられなくなります

だって、そのほうが絶対に面白いんだもん!
でも、同時にシャイでビビリだから周りの反応がすごく怖い。

パルル君は、
私がどんどんこのnoteを変な方向にシフトさせていったり
顔出しをしたりしても、

「いーじゃん、やりたいと思ったらすぐやったほうがいいよ。どんどんやりな
としか言いません。

パルル君が彼氏じゃなかったら、
私はどう思われるかが怖くて、
ここまでオープンな形では書けなかったな、と思います。


また、ブログにパルル君のことを書いていったら、
パルル君は私にとって面白人間だし、
ネタが尽きないからいいな、と思いました。


みけ
「ブログにパルル君との恋愛のことも書きたい」

パル「えー、こんなおっさんのこと書くの恥ずかしいだろー。やめなよー」

みけ「でも、恋愛ってやっぱり需要があるテーマだと思うんだよね。私が読者だったら読みたいもん」

パル「あー、たしかにそうだね。女性ターゲットって考えると必要かー」


軽っ!!笑


ビジネスのこととなると、
宮沢賢治バリに
自分を勘定に入れないパルル君。笑

楽ちんです。

パルル君といると、自分はどんどん面白い方向に泳いでいけるような気がします。


いっしょにいると、やりたいことがたくさん浮かんできます♪


◼️終わりに


私はワガママな割に気が弱くて傷つきやすい
器の小さな人間です。

でも、そんな自分のことを、
新しいこと・楽しいことが大好きなもう1人の自分
目をキラキラさせて
追い抜いて駆け抜けていく。


今回のことで、
人はいくつになっても恋をしてしまう生き物なんだ
と痛感しました。

恋をしたら、
もう自分がいま何歳だとかどんな立場だとか関係なく、
何度でも、性懲りもなく、恋する自分になってしまう。

他人の目や世間の価値観よりも、
自分の気持ちがどんどん大きくなる

歳を重ねれば重ねるほど、
自分はこんなにも大人にならないのか、と諦めて笑ってしまう。

そして、そんな自分でいられて幸せだとも思う。


これからも、人生面白い方に3000点!


おあとがよろしいようで。


こんなにこんなに長い記事を最後までお読みくださりありがとうございました♪

コメントやサポートいただけると泣いて喜びます。

みなみなさまも、愛ある楽しい人生を。

みけ みわ子


↓こっちも読んでね❤️


この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

サポートして頂けるとすごく嬉しいです❤️ 面白い記事を書くための投資に使わせていただきます!