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WORKではなくLIFEを基準に拠点を選ぶ②

私は“暮らし”を軸にした住環境選びという点から、2017年4月に東京都内の持ち家を売却し、千葉県印西市の賃貸マンションへ移り住みました。その際、特に多く言われたのが「家を売るなんてもったいない」という言葉です。

会社員だった25歳の頃、東京都葛飾区に購入した一軒家。大きな買い物ですし、たしかに「もったいない」と思われるのは分かります。まして独立した身ですから、しばらく同じ規模のローンを借りることは難しいでしょう。しかし引っ越しを決断したのは、金銭面でもメリットがあるから。これには“法人化”というキーワードが関わってきます。そこで、私の考える法人化のメリットと合わせ、持ち家から賃貸マションに引っ越した理由をお伝えしましょう。

そもそも、なぜ法人化したのか

フリーライターという仕事を始めたのは学生時代。しかし大学卒業後は一般企業に努め、ライター業は時間のある時だけ行う副業になっていました。そして会社員を辞め、独立したのが2010年6月のこと。個人事業主、いわゆるフリーランスとなったわけです。

独立当初はライター業だけに関わらず、会社員時代の経験を活かしてさまざまな仕事に取り組みました。営業や営業管理、資料制作など…。資金ゼロ、そして顧客ゼロからのスタート。紆余曲折を経て結果的にはライター業に集中する形となったのですが、ちょうどコンテンツマーケティング等が少しずつ注目され始め、ライターのニーズが増加します。やがてクライアントから

「他のライターを取りまとめてほしい」
「他ライターと組んで一緒にこの仕事をやってほしい」

などの要望が出てきたため、外部のライターと“パートナー”という形で業務委託契約を結ぶことに。これがニーズにマッチしたようで、私自身のライティングを上回るほどに事業として成長していきます。やがて大手企業からも問合せを受けますが、ここで現れたのが“対個人では契約できない”という企業。しかも1社ではなく、たびたび個人事業であることが理由で、せっかくの縁が実を結ばないことが置き始めました。このほか、売上等の関係もあり暫く悩んだ末、法人化を決断します。大きく分けると、法人化した理由は以下3点です。

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