マガジンのカバー画像

書けん日記

36
不肖。書けん作家の、日々の苦悶とか無為とか後悔とか失敗とか。ささやかな慰め、喜びなどを不定期と定期更新の間を揺れ動きながら書く日記です。
運営しているクリエイター

記事一覧

書けん日記:35 神の水

こちら―― T氏とSFネタや作品をやり取りする中で教えて頂いた、バチガルピ先生の「神の水」。…

菅沼恭司
4日前
22

書けん日記:34 野良仕事における出来事たち

前回は、農業の日記でしたが―― ……今回も、農業です。 最近の不肖、5月の農繁期の不肖めは…

菅沼恭司
9日前
22

書けん日記:33 ダマして悪いが、再び

四月も後半。 汗ばむような陽気が続くと思えば、春に3日の晴れ間なしのごとく、雨降りに。そん…

菅沼恭司
2週間前
24

書けん日記:32 世界の終わりの前と後に

昨今―― 世界情勢、とくに東欧、中東あたりがまたもやきな臭い、今日このごろに。 T氏「ちょ…

菅沼恭司
4週間前
29

書けん日記:31 貧乏脱出めし - バイ貝のエスカルゴ風

貧乏めし脱出企画、エスカルゴを食べてみよう! ……は、脱出できたんだか、できなかったよ……

菅沼恭司
1か月前
23

書けん日記:30 ヘヴィメタルは効くようになるのか

不肖「おお。こちらの映画は。例のネットミームの元ネタでは」 T氏「そう。あの『ヘビィ・メタ…

菅沼恭司
1か月前
21

書けん日記:29 土を喰らう、或いはブッコロ(指定野菜)

春ですよー。 T氏「のっけから老頭児ネタはルール無用すぎだろ」 不肖「えー。若いファンも多いし、毎年増えてるんですよ。東のほうの界隈って」 T氏「それはそれ。お前の場合は いた↓いた↑しい(VOICEROID風)」 春です。出会いと、別れの季節―― 庭にいた小鳥たち、みかんの輪切りがお気に入りで、いちばん入り浸りで「もう君ら、うちの子だよね」状態だったメジロの夫婦たちは……。 ある日とつぜん、雨上がりの天気の良い温かな日に……鳴き声一つ、のこさず。あの鮮やかな緑でちいかわ

書けん日記:28 AI利用で作家脱出!?

或日、T氏との打ち合わせにてーー 不肖「最近はAIがすごいですよね。もしかして、小説もAIに書…

菅沼恭司
2か月前
22

書けん日記:27 希死念慮と戦う 悪夢という名のクスリ

先日。 買いものに出たさい、いつもの市場ではなく、近場にあるショッピングモールに出向いて…

菅沼恭司
2か月前
26

書けん日記:26 沈黙の旅人たち

2月も半ばを過ぎた、或日、ある夜―― 三河地方の僻地にも、天気予報通りに春一番が吹いて。そ…

菅沼恭司
2か月前
26

書けん日記:25 貧乏脱出めし - エスカルゴ

或日。いつもの。 T氏と、欧州を舞台にした作品の設定や資料などの打ち合わせをする中、余談で…

菅沼恭司
3か月前
26

書けん日記:24 実践貧乏めし - とうもろこしの粉のパン

私の食生活からひっそりと始まった、日米貧乏めし合戦、後編―― 『とうもろこし粉のパン』に…

300
菅沼恭司
3か月前
69

書けん日記:23 実践貧乏めし - 大根飯

或日。テレワークな打ち合わせのあと―― T氏「そういえば。さっき、おまえ不在になっていたけ…

菅沼恭司
3か月前
24

書けん日記:22 家之庭目白

1月も終わりが近い頃に、寒波到来。 昭和に建てられた日本家屋、断熱とかそういうのがほぼ皆無な私の古屋の中では、部屋の中でも吐く息が白く――火鉢で炭を焚いても、部屋の空気は シン と痛みのように固い冷気がこもったままで。 窓の外、夕暮れから即暗くなる庭を見れば、大粒の雪が降っていて。 「あっ……これは積もるな(察し)」 と、かじかむ手でキーボードを叩いたりマウスをポチる夜を過ごすと―― 積もりました。三河の田舎は、けっこう降りました、積もりました。 朝も早くから、不肖はそそく