忍足みかん(mikan oshidari]

新人エッセイスト。11月頃に『スマホの奴隷をやめたくて』という自分の体験を基にしたエッ…

忍足みかん(mikan oshidari]

新人エッセイスト。11月頃に『スマホの奴隷をやめたくて』という自分の体験を基にしたエッセイを出版します。エッセイについてはtwitterへ。こちらは昔書いた小説を纏めるのに使えれば。小説経由でエッセイにも興味を持ってくれたらうれしいです

最近の記事

小説「白雪姫の王子さまはね…?」②

先日投稿したものの続きです。 水島野分名義でエブリスタに投稿したものを若干加筆してあります。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ルイさんと出会ったのは半年前のことだ。 私はその日も絶望していた。 最低出席日数だけ満たせればいいと、 学校をさぼって、セーラー服のまま繁華街に繰り出す。 セーラー服のスカートをタバコの匂いと埃が蔓延する街の中で翻して歩いてみれば、声をかけてくるの は脳みそが無い男ばかりだった。 「ねえ、二万…いや、君可愛いから三万

    • 小説『白雪姫の王子様はね・・・?』①

      水島野分、というペンネーム時代に大学の部誌やエブリスタに纏めていたものです。 ------------------------------------------------------------------------ -――その日、テレビでは未解決事件の特集を組んでいた。 [凶悪犯は貴方のすぐ近くに潜んでいるかもしれません]という、司会者のやんわりとした脅迫。 けれどもその顔はなんだかとても面白がっているようだった。 滑稽な顔してなかなかのサディストだ。 テ

      • 忍足みかんです

        新人エッセイストしてます。 11月から12月にかけまして初めてのエッセイ本 ♯スマホの奴隷をやめたくて を出させて頂くので、まだエッセイストと正式に名乗っていいかわかりませんが、名乗ったもん勝ちなので そう、名乗らせて貰います。 以前はデジタルで、ワードで原稿を売っていたのですが 神奈川近代文学館で見た芥川龍之介の原稿(もちろん手書き)を見て、 それから芥川の友人の菊池寛が芥川の若いころの原稿と、晩年の原稿を見て文字がどんどん弱弱しくなり、原稿に命を吸い取られて

      小説「白雪姫の王子さまはね…?」②