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マッスルバーに行ってみた話

何となく元気が欲しかった。
ハイテンションな空間で非日常を味わいたかった。
そうだ、マッスルバーに行こう。

「いらっしゃいまっちょーー!」
爽やかな笑顔と狂った挨拶で迎え入れられた。店内どこを見てもガタイのいいお兄さんがいる。ここが……マッスルバー……

マッチョのひとりが私の席につき、まずシステムの説明をしてくれた。
席料、飲み放題、あと+αでマッチョと触れ合えます。マッチョと触れ合えます??

どうやら、ハグ、覆いかぶさっての腕立て、壁ドンなどをしてくれるらしい。なんか、えっち!すごい!!

マッチョの撮影はOK、ただし他のお客さんが映らないように気をつけること。腕相撲は禁止。他、マッチョの嫌がる行為はおやめください。
腕相撲が禁止なのは意外だった。どうやら「腕相撲は危ない」らしい。マッチョなお兄さんたちの太く逞しい腕から溢れる説得力。こわい。

さっそく1杯目を選びます。

プロテイン各種が飲み放題

(カクテルにもできまっちょ)

かわいい。気になる。これは無視できない。
プロテインカクテルっておいしいんですか?と聞くと、

「絶対おいしく作ります!(飲んだことないけど)」「こう見えて料理系男子なんで任せてください!」

さすがマッチョ、頼もしいです。なにか気になる一言が聞こえた気がしますが、せっかくなのでおすすめで作ってもらうことに。

チョコレートのプロテインとウイスキーのカクテルが、マッスルグラス(馬鹿でかサイズ)(筋肉を鍛えつつドリンクを飲めまっちょ)で出てきました。

「それでは、乾杯まっちょーー!!」
乾杯まっちょーー!!

やばい、すでにめっちゃ楽しい。ただ、今回のお目当てはやはり、マッチョとの触れ合いです。

おすすめしてもらったメニューの中から、お姫様抱っこスクワットを選びました。
決め手は「メニューを一通りマッチョ同士でやってみた時に、一番恥ずかしくなかった」というお兄さんの発言。逆に一番恥ずかしかったのは、覆いかぶさっての腕立てとのこと。「一緒に働くマッチョでも、ちょっと顔見れなくなった」らしい。



さあやるぞ、触れ合うぞ!

覚悟を決めて立ち上がると、なぜかまた席に座るように促されました。ん?

照明が暗くなり、音楽が流れ出します。お兄さんが綺麗なポージングを始めて、他のマッチョもマイクや笛で盛り上げ始めました。

面白いことの予感を感じたお客さんたちが、こちらに注目し始めます。お姫様抱っこが入ったらしいぞと。どうやら今から始まるようだぞと。
視線を!感じる!やばい恥ずかしい!!

お兄さんが、座る私の目の前に近づいてきます。シャツのボタンを外せということらしい。
引き締まった上半身が少しずつ顕になってゆきます。私の顔の本当にすぐ側で!

そしてお姫様抱っこで軽々と持ち上げられます。高身長マッチョだったので結構高い。当たり前だけど、ゼロ距離にマッチョ。普通に恥ずかしい。そのまま始まるスクワット。
深々と沈んでは、勢いよく持ち上げられる。スクワットの勢いがよすぎて浮かびそうになります。というか、なんならちょっと浮いてる!やばい楽しい怖い!

「こわいこわいこわい」と笑いながらお兄さんの逞しい背中にしがみつく。もう羞恥心はすっかり飛んでいきました。まだまだ終わらず、お姫様抱っこをされたまま、ぐるぐる回される。これまた勢いがいい!
こうなるともう、「照れくさいドキドキ」ではないドキドキでいっぱいです、例えるなら絶叫系。これは絶叫系マッチョ!

「反応よすぎていっぱい回しちゃった」らしい。
おちゃめマッチョ。
お姫様抱っこのまま写真も撮ってもらいました。


とっても面白かったので、抱っこをしてくれたお兄さんにドリンクを入れることにした。
「ありがとうございます!」とカウンターに向かっていったお兄さんは、プロテインシェイカーをシャカシャカしながら席に戻ってきました。流石すぎる。
乾杯まっちょーー!!

そのままお兄さんとたくさんおしゃべりをし、他のお客さんがマッチョと触れ合うのを眺め、お酒を楽しんで帰りました。お兄さんは店の外までいい笑顔でお見送りをしてくれました。マッチョやさしい。

マッスルバーおすすめです。元気が欲しい時にぜひ。


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