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ニチアサの話がしたい vol,180


■今週のブンブンジャー

・初めてなのに懐かしい、バクアゲな1話

 もう今週はとにかくこの言葉から始めさせてほしい。『爆上戦隊ブンブンジャー』バクアゲ1「届け屋のハンドル」、掛け値なしに最高だった!!

 ファーストシーンの舞台は教会での結婚式。満面の笑みで花嫁の薬指に指輪を嵌めようとする新郎と、なぜか浮かぬ顔の新婦。と、そこに突如現れた謎の青年、範道大也。彼は花嫁である志布戸未来の手を取ると、赤いスポーツカーに乗せて彼女を奪い去ってしまうのだった!……と、ここまではTVドラマの初回によくあるちょっとむず痒いほどド定番中のド定番の展開だが、『スーパー戦隊』らしさが爆発、いやバクアガっていくのはここから。花嫁を追いかける新郎親族一同を文字通り蹴散らしてやってきたのは巨大な6輪駆動のスポーツカーに乗る大宇宙侵略大走力団「ハシリヤン」。彼らは悲鳴エネルギー「ギャーソリン」を集めるため、地球にある様々なモノに「イグニッションキー」を挿して「苦魔獣」を作り出してしまうのだった……。もうこの時点で既に面白すぎる。かの有名なPIXAR社のアニメーション映画『モンスターズ・インク』でもモンスターたちが子どもの悲鳴を集めて街のエネルギー資源にしているという設定があるが、同じ「エネルギーになる悲鳴」でも「ギャーソリン」と名付けられた瞬間、一気に世界観が「東映特撮」になるがすごい。ハシリヤンのひとり、イターシャが戦闘員(ネジレッタ)をネジをバラ撒いて誕生させるのもまるで昭和~平成初期の戦隊のようでたまらない。

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